シャープ、メディアタブレット「GALAPAGOS」予約開始イベント開催
~2011年春の映像/音楽/ゲーム配信を公約

予約販売が開始されたGALAPAGOS

12月3日 予約開始



 シャープは3日、メディアタブレット「GALAPAGOS(ガラパゴス)」の予約販売を開始した。これに先だって、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaおよびビックカメラ有楽町店で、予約開始イベントを開催した。

 GALAPAGOSは、通常の販売方式をとらず、店頭およびインターネットで購入申し込みを行ない、シャープが直接販売する。そのため、一般店頭での取り扱いの大きさが注目されていたが、大手量販店がイベントを共同開催したことで、店頭でも一定の存在感を持って販売されることが期待される。

 GALAPAGOSの責任者であるシャープのオンリーワン商品・デザイン本部長 兼 ブランド戦略推進本部長 岡田圭子氏は、2011年春に映像/音楽/ゲームの配信を開始すると公約した。

 岡田氏は、2つのイベントの両方で、GALAPAGOSの特徴を3つにまとめて解説した。1つ目は新聞/雑誌などのコンテンツの定期配信で、いつでもどこでも読めること。2つ目は日本の文章が持つ豊かな表現ができ、本を読むにふさわしい使いやすい端末であること。3つ目は進化で、その一端として、2011年春に映像/音楽/ゲームの配信を開始することを語った。

 8時45分より行なわれた、ヨドバシAkibaのイベントでは、取締役店長の松井昭二郎氏が挨拶し、「画期的な端末を力を入れて販売していきたい」と述べた。その言葉通り、店頭でも1階入り口正面という良い場所に専用ブースが設置されている。ブースはフチ無しの液晶を3面組み合わせたパネルが設置され、GALAPAGOSの機能がイメージムービーで紹介されている。

 現時点では、専用の申込用紙に記入する形だが、松井店長は「できるだけ早期に、PCを使ったオンライン申し込みに切り替えたい」と述べた。また、「動画配信が始まったらAVフロアでも取り扱うなど、どんどん売り方を考えていきたい」と語った。

ヨドバシAkiba 松井店長シャープ 岡田本部長2人並んでテープカット
5.5型と10.8型の両機種を持って記念撮影店内の専用ブース。背面は液晶で、表示内容が刻々と変わる配信コンテンツの多さが強調されている
定期配信サービスを訴求する動作する実機が展示されていた店頭では商品は渡されず、シャープからの購入/送品となる

 9時40分から行なわれた、ビック有楽町のイベントでは、ビックカメラ常務取締役営業本部長の塚本智明氏が挨拶し、「この“パラゴラス”の発表以来、連日連夜、お客様からのお問い合わせをいただいている。私も“パラゴラス”をさわってみたが、本当に使いやすい。ぜひ、店頭で試してほしい」と語った。

 このパラゴラスの連呼には、シャープの岡田本部長も苦笑し、「さすが塚本本部長。つかみはバッチリです。これで、みなさんに“ガラパゴス”の名前を覚えていただけることは間違いありません」とフォローした。

 GALAPAGOSの予約開始は3日だが、発売は10日からとなる。映像/音楽/ゲームの配信が言及され、単機能の読書端末というイメージを変えつつあるGALAPAGOSが、店頭でどのように受け入れられるか興味の持たれるところだ。

ビックカメラ有楽町店のイベントには欠かせない着ぐるみ男氏。画面や本体の下部など、きちんとGALAPAGOSの特徴を捉えているビックカメラ 塚本本部長“パラゴラス”と連呼するので、後方のシャープ 岡田本部長が苦笑して下を向いている
「つかみはバッチリですね」とフォローGALAPAGOSには3つの特徴があります荒井文司店長と、着ぐるみ男氏が加わってくす玉割
さい先良く、無事に割れました。着ぐるみ男氏の頭にも注目元気良く、製品を前に出した記念撮影

(2010年 12月 3日)

[Reported by 伊達 浩二]