シャープ株式会社は、電子書籍端末「GALAPAGOS」を12月10日に発売する。価格は、画面サイズが5.5型の「EB-W51GJ-R」(本体色:レッド)、「同-S」(シルバー)が39,800円、10.8型の「EBWX1GJ-B」(ブラック)が54,800円。
GALAPAGOSは無線LAN機能と液晶ディスプレイを搭載した電子書籍端末。電子書籍のフォーマットとしてXMDFをサポートし、ルビや縦書き表示、はみ出しなしの文字サイズ拡大機能を搭載。動画/音声/写真などが埋め込まれたコンテンツの表示もできる。
いずれもOSはLinuxベース。液晶解像度は5.5型モデルが1,024×600ドット、10.8型が1,366×768ドット。表示色数は65,536色となっている。ボタンは電源キー、ホームキー、バックキーのほか、5.5型ではトラックボールを装備する。インターフェイスとしてIEEE 802.11b/g対応無線LAN、ヘッドフォン出力、USB 2.0を備える。モノラルスピーカーも内蔵する。
バッテリ駆動時間は、5.5型が約7時間、10.8型が約10.5時間。本体サイズおよび重量は、前者が92×12.9×167mm(幅×奥行き×高さ)/約220g、後者が約177×14.7×286mm(同)/約765g。
発売と同時に、電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」をスタートする。同サービスはGALAPAGOS上から直接アクセス可能。ビジネスや小説、自己啓発、グルメ/料理、エッセイ、生活/実用に関する書籍を用意。さらに、定期購読可能な新聞や雑誌もラインナップする。
リリース時点で代表的な書籍の価格は210円~1,470円程度、雑誌は330円~1,200円程度、新聞は525円/月~4,000円/月程度となっている。雑誌によっては定期購読による割引もある。
また、2011年春を目処に、映像や音楽ゲームなどの配信サービスを予定。XMDF以外の書籍フォーマットにも対応するという。
●写真で見るGALAPAGOS11月29日に、シャープは秋葉原にてプレス向けの製品体験イベントを開催。実機に触れることができたので、写真と動画でGALAPAGOSの様子をお届けする。
ホームメニュー画面は3Dを利用したもので、リッチなUIとなっている。書籍は本棚のように並べられており、ここから選択する。TSUTAYA GALAPAGOSへのアクセスもここから行なう。また、Webブラウザ、ゲームなど「アプリケーション」機能も備えており、簡易なWeb端末として利用することもできる。
画面はタッチパネルで、マルチタッチに対応し、画面の拡大や縮小をサポート。ページめくりなども直感的に行なえる。書籍を読んでいる最中は画面の明るさの調節、キーワード検索、マーカーなどの機能ができるようになっており、機能としては十分と言えそうだ。
前述のはみ出しなしの文字サイズ拡大機能は一部のコンテンツにのみ対応。雑誌など、紙面そのままのレイアウトを維持するタイプのコンテンツもある。
全体的な動きとしては、現状では10.8型よりも5.5型のほうがスムーズに感じられるが、発売までに改善される可能性もある。ただし、いずれも直感的に操作でき、快適に電子書籍を読むことができるだろう。
・ハードウェア
・ソフトウェア
文字サイズの変更 | エフェクトを切ったり輝度を抑えたりする省電力モードを備える |
ページめくりのエフェクト1 | ページめくりのエフェクト2 |
【動画】ホームメニューUIの動作 |
【動画】ページめくりやリンク動作など |
【動画】5.5型モデルではトラックボールでページめくりができる |
【動画】ページめくりの動作や拡大縮小の動作 |
【動画】ページめくりのエフェクトを2に設定したところ |
【動画】省電力モード時はページめくりのエフェクトがない |
【動画】検索をしたところ |
【動画】埋め込み動画の再生 |
(2010年 11月 29日)
[Reported by 劉 尭]