インテル、16スレッド同時実行対応の「Xeon 7500番台」

Xeon 7500番台

3月31日 発表



 インテル株式会社は、1CPUで最大16スレッドを同時実行できるサーバー向けプロセッサ「Xeon 7500番台」および「同6500番台」を発表した。

 これまで「Nehalem-EX」のコードネームで呼ばれてきたプロセッサ。従来のXeon 7400番台が最大6コアだったのに対し、7500番台は最大8コアを内蔵。Hyper-Threadingテクノロジにも対応し、1CPUで最大16スレッドを同時実行できる。

CPUのダイ

 プロセスルールは同じ45nmだが、プラットフォームがCaneland(Intel 7300チップセット)から、Boxboro-EX(Intel 7500チップセット)という、Itanium 9300番台と共通化(正確にはItanium用はBoxboro-MC)されたものに変わり、互換性はなくなった。L3キャッシュ容量は最大24MB。Turbo Boostテクノロジに対応する。

 CPUソケットはSocket-LS(LGA1567)。チップセットを複数搭載することで、純正チップセットでも最大8-wayに対応可能となった。7500番台と6500番台の違いは、前者が2-wayから8-wayに対応し、後者は2-wayのみ。チップ間接続は最大6.4GT/secのQPI×4で、4-way構成でも個々のCPUが他のCPUおよびチップセットと直接(1ホップ)接続される。

 対応メモリはDDR3-1066/978/800(速度はQPI依存)。CPU内のメモリコントローラとメモリの間の接続はScalable Memory Interconnectと呼ばれ、Scalable Memory Bufferが最大4基搭載。これにより、1CPUあたりクアッドチャネル×クアッドランクで、計16枚のRegistered DIMMを搭載可能。また、メモリアクセスはチャネル間だけでなく、ランク間のインターリーブにも対応する。

 各モデルの主な仕様と価格は下表の通り。

【表】仕様と価格
プロセッサー・ナンバーコア/スレッド数周波数TDP(W)Turbo BoostL3キャッシュQPI(GT/sec)OEM価格(円)
X75608/162.2613024MB6.4335,420
X75508/16213018MB6.4247,930
E75406/12210518MB6.4179,880
E75306/121.8610512MB5.86126,370
E75204/81.8695×18MB4.877,770
L75558/161.869524MB5.86286,810
L75456/121.869518MB5.86189,600
X75426/62.6613018MB5.86179,880
X65508/16213018MB6.4223,580
E65406/12210518MB6.4155,530
E65104/81.73105×12MB4.867,590

(2010年 3月 31日)

[Reported by 若杉 紀彦]