3月29日 発表
IDC Japan株式会社は29日、2009年の国内クライアントPCに関する製品動向を発表した。
内蔵HDDの平均容量は、企業向けポータブルPCが165GB、家庭市場向けポータブルPCが235GB。企業向けはデータの集中管理、ローカルHDD容量の制限により小容量となった。一方、家庭用は保存ファイルの増加や大容量HDDの生産増加により、2007年から約2倍になったという。IDC Japanでは、今後も容量は増加することを予測し、データのバックアップ方法が今後の課題になるとしている。
デスクトップPCのTVチューナは減少傾向だったが2008年で下げ止まり、2009年は徐々に増加する傾向が見られるという。これは、ディスプレイ一体型PCが大画面化、Blu-ray Discドライブ搭載、価格低下により値頃感が高まり、出荷量が増加。これに伴ってTVチューナ搭載率が増加しているとする。IDC Japanでは、一体型PCは独身ユーザーやリビング以外で使用するユーザーが視野に入っており、アナログ放送の停波に向けて搭載率が高まると見ている。
CPUについては、家庭用がPentium、CeleronからCore 2 Duoにシフトしている。企業PCは依然としてPentiumおよびCeleronが66%を占めるという。これは、業務で使用するOSがWindows XP中心のため、コストの低いCPUを利用していると見ている。
家庭用ポータブルPCのHDD容量別出荷台数の推移 Source:IDC Japan, 3/2010 |
(2010年 3月 29日)
[Reported by 山田 幸治]