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レノボ、7列キーボード復活の25周年特別モデル「ThinkPad 25」

ThinkPad 25(写真は英語配列モデル)

 レノボ・ジャパン株式会社は5日、ThinkPad誕生から25周年を記念した特別モデル「ThinkPad 25」を販売開始した。製品出荷は10月20日。なお、日本国内では1,000台限定の販売となり、キーボードは日本語配列となる。税別価格は179,500円。

 ThinkPadブランドの最初のノートPCは、1992年10月に発売された「ThinkPad 700C」であった。このときからThinkPadのデザインコンセプトは揺るがないものとなり、現在に至っている。

 ThinkPad 25はこの生誕25周年目を記念し、世界中のファンや支持者から、ソーシャルメディアを利用してフィードバックや要望を収集し、デザインに反映させた。

 最大の特徴は、かつてのThinkPadの特徴であった7列キーボードを復刻させた点。ThinkPadは2012年に登場したIvy Bridge世代で、他社のPCと同じ6列キーボードを採用したが、7列キーボードはそれまでのThinkPadの象徴であったため、ユーザーからは惜しむ声が多かった。ThinkPad 25ではその7列キーボードを再度復活。キートップもアイソレーションタイプではなく、それまでのThinkPadに近いものとなっている。

 また、IBM時代のThinkPadは、モノクロ液晶の製品はIBMのロゴもモノクロ、カラー液晶の製品はIBMのロゴがRGB(レッド/グリーン/ブルー)となっているが、ThinkPad 25はそのロゴのデザインを踏襲し、“Pad”をRGBでプリントした。

 製品自体は、日本国内で発売されていない14型の「ThinkPad T470」をベースとしているが、専用デザインのパッケージに収められ、前チーフ・デザインオフィサーを務めるDavid Hill氏や、ThinkPad生みの親である内藤在正氏のコメントが添えられている。

 おもな仕様は、CPUにCore i7-7500U(2.7GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ16GB(最大32GB)、512GB NVM Express SSD、ディスクリートGPUにGeForce 940MX(2GB、Optimus対応)、1,920×1,080ドット(フルHD)表示/10点タッチ対応14型IPS液晶ディスプレイ、OSにWindows 10 Proなどを搭載する。

 インターフェイスは、Thunderbolt 3、USB 3.0×3、HDMI出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.1、720p対応Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリは3セルリチウムイオン×2(うち1基は交換式)で、駆動時間は約6.5時間。本体サイズは約336.6×232.5×19.95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.69kg。

※以下は事前説明会での展示機の写真です
ThinkPadのロゴ。Padの部分がカラー液晶を象徴するRGBとなっている
Webカメラに加え、IRカメラを搭載
左側面はUSBや排気口などが見える
右側面はUSBに加えHDMIおよびGigabit Ethernet、SDカードスロットを装備
専用のパッケージに収められている
日本で販売されるのは日本語キーボードモデルとなる
14.1型ワイドのThinkPad T61(左)と比較
ThinkPad 25のほうが奥行きが短い
ThinkPad T61と比較して薄いThinkPad 25
IBM時代のThinkPad X31と並べてみたところ