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ThinkPad 25周年モデルは愛好家の要望を詰め込んだ原点回帰の「Retro ThinkPad」

~7列キーボードも復活か?

 先日の記事(日本の愛好家の要望に応えたThinkPad 25周年特別モデルが10月発売)で紹介したとおり、LenovoはThinkPad 25周年記念モデルをこの10月に投入予定だ。このモデルは、ThinkPad愛好家の要望を詰め込んだ原点回帰の「Retro ThinkPad」となることが21日(米国時間)、明らかにされた。

 20日(米国時間)に開催されたLenovoのイベントで、同社Commercial Business Segment担当上級副社長兼GMのクリスチャン・タイズマン氏は、記念モデルが「ThinkPadの歴史を振り返った仕様を盛り込みつつ、最高、最良の機能を提供する」とのみ語っていた。これを受け、この製品についてのさまざまな憶測がなされたが、これについて一夜明けた21日(同)、同社は公式ブログでこれがRetro ThinkPadであることを認めた。

 Retro ThinkPadについては、2年前にその構想が明らかにされ、原点回帰したThinkPadを作る上で、どのような仕様や機能がほしいかについて、徹底的なユーザー調査が行なわれた。しかし、4回目のアンケート調査以降、Lenovoはこの製品について口を閉ざしてきた。この間、同社は内部で多くの議論や開発を続け、25周年という節目にお披露目されることとなった。

 まだ、仕様についての情報は少ないが、同社は新製品が「ThinkPadの熱狂的なファン」に向けたもので、技術やコストの制約はあるが「非常に印象的」なものに仕上がっており、そしてユーザーが熱望してきたものを体現したとしている。また、値段については「決定していないが、5千ドルを超えるものではない」としている。

 もう1つ注目すべきは、筐体がブラックのラバーコーティング仕様で、3つのトラックポイントキャップが付属するのに加え、「ユーザーが切望していたキーボード」を搭載ということも明らかにされている。この、「ユーザーが切望していたキーボード」という表現から、ThinkPadのシンボルである7列配列のものである可能性が高そうだ。

 また、アンケートではバックライトの有無、キーストロークの高さ、アイソレーションか非アイソレーションか、カーソルキーの角のキーを進む/戻るキーにするかなどかなり細かな調査もされており、それらの要望を満たしつつ、あるいはなんらかの新要素や新技術が盛り込まれる可能性もあるだろう。

 ファンとしては、発表が待ち遠しいと思われるが、以下に、2年前のアンケート調査の内容を掲載しておく。ここから、LenovoがRetro ThinkPadにどのような要素を盛り込もうとしているのかをうかがい知れるだろう。

アンケート調査の第1回目の内容
アンケート調査の第2回目の内容
アンケート調査の第3回目の内容
アンケート調査の第4回目の内容