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VAIOにとって新VAIO Sシリーズは「VAIO復活の証」
~VAIO製品発表会レポート
2017年9月21日 18:38
VAIO株式会社は、11.6型モバイルノート「VAIO S11」、13.3型モバイルノート「VAIO S13」、15.6型ノート「VAIO S15」を発表した。
製品詳細およびレビューについて別記事(VAIO S11とレビュー、VAIO S13とレビュー、VAIO S15)を参照いただき、本稿では製品発表会の模様をお伝えする。
都内で開催された製品発表会には、VAIO株式会社 代表取締役の吉田秀俊氏、同社 PC事業部長の林薫氏らが登壇。
吉田氏は、今回のSシリーズはフルラインナップ更新となったことに触れ、「(VAIO株式会社の設立から)3年目が経過して(それ以前まで)回復できた証」と述べ、同社にとって重要な製品になると語った。
今回の製品では、Microsoftの提唱する「Always Connected PC」構想にもとづき、Windows 10に搭載されている「データプラン」に対応しており、ゲスト登壇した日本マイクロソフト株式会社 執行役員 コンシューマー&デバイス事業本部デバイスパートナー営業統括本部長の梅田成二氏は、場所を選ばず通信できるPCが働き方改革の実現に繋がると語った。
林氏は、今回の製品は「いつどこでも仕事を快適に」というコンセプトのもと、場所や時間の制約から解き放つことで、ワークスタイルを変える製品とアピール。
軽量かつ薄型の筐体ながら、ビジネスシーンで今もプロジェクタ接続などで要求されるミニD-Sub15ピン、有線LANポート、SDカードスロットなどを備えるほか、長時間のバッテリ駆動と急速充電対応といった特徴を挙げた。
前機種に引き続きSIMフリースロットを備え、PC単体でLTE通信が可能となっており、新たに3バンドを束ねたキャリアアグリゲーションに対応し、下り最大450Mbpsを実現した。
Windows 10の「データプラン」対応も特徴で、紹介を行なった日本マイクロソフト株式会社 Windowsプロダクトマネージャーの春日井良隆氏は、SIMを刺したままWindows上から簡単に通信プランを購入できる仕組みとなっており、気軽にデータ通信を行なえると説明。
VAIOに付属SIMカードがデータプラン対応となっており、1GBの体験プラン(有効期限1カ月)が付属する。
続いて林氏は本体設計について紹介し、機能美を追求した「VAIOデザイン」を実現しているとアピールした。
本製品ではビジネス向けにも製品展開を行ない、VAIO ProとしてS11/S13/S15相当のノートPCをラインナップ。
コンシューマ向けにはないソリューションとしてWindows 10 IoT Enterprise 2016 LSTBの導入支援提供や、BIOSレベルで遠隔からデータ消去を実行できる情報漏えい対策ソリューション「TRUST DELETE Biz for VAIO PC」などを紹介がされた。