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13.3型ノート「VAIO S13」がLTEに初対応。バッテリ駆動時間も向上
2017年9月21日 13:00
VAIO株式会社は21日、2016年1月に発表された13.3型モバイルノート「VAIO S13」の第2世代モデルを発表した。本日より注文を受け付け、最速で9月29日より出荷される。筐体色はシルバーとブラックの2色。
VAIO S13ではかねてよりユーザーからの要望が多かったというLTEモデム搭載モデルを初めて用意。同日発表の第2世代VAIO S11と同じく、Windows 10データプラン対応のSIMを同梱している。同SIMについては別掲のVAIO S11の記事を参照されたい。
また、同じく次世代モデルへの要望が多かったとするバッテリ駆動時間の向上も実現し、前モデルの約10.5時間から最大で約12時間まで延びているのも特徴。本格的なビジネス用途を意識したモバイルノートとしてさらに完成度が高めた。
VAIO S13はデザイン的には前モデルを踏襲。90cmの高さからの落下試験や加圧試験、天板とキーボード面の間にペンをはさんだ状態での過酷なストレス試験をクリアした従来の耐久性を備えている。
そして、今回はこれに加えて防水機能も搭載。キーボード面に水をこぼしても内部の回路がショートしにくい構造を採用しており、実証実験ではOS起動状態のままコップ1杯ほど(150cc)の水をこぼした状態で、約3分間の継続動作ができていた。
ただし、この防水性能は同様の事故に対して動作を保証するものではなく、水をこぼしても電源を落とすまでの時間を確保するための保護的なものとなる。VAIOは実際に水がキーボード面にこぼれた場合は、ただちに電源を落とし、キーボード面を乾いたタオルなどで拭いて十分に乾かした上で、修理に持ち込んでほしいとしている。
なお、防水性能があるのはキーボード面だけで、端子や吸排気孔に水が入った場合は容易に回路まで水が到達してしまう。また、タッチパッドも防水になっているが、クリックボタンを押した場合は水が入り込んでしまう可能性が高いため過信はできない。
VAIO S13ではカスタマイズモデルにて初となる英語キーボードも用意。指紋認証センサーも選択でき、Windows Helloを使った生体認証機能を利用可能となった。細かい点だがセキュリティスロットも実装されている。
このほかにも、タッチパッドの高性能化や、CPUのKaby Lake世代対応があり、SSDについては第3世代でPCIe接続の高速タイプを搭載できるようになっている。
下表は標準仕様モデルとなっており、OSをWindows 10 Proにするなど、よりハイスペックな構成を求める場合は直販サイトでのカスタマイズモデルを選ぶ必要がある。
型番 | VJS13290111B(ブラック) VJS13290211S(シルバー) | VJS13290311B(ブラック) VJS13290411S(シルバー) | VJS13290511B(ブラック) VJS13290611S(シルバー) |
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CPU | Core i5-7200U(2.5GHz) | ||
GPU | Intel HD Graphics 620 | ||
メモリ | LPDDR3 4GB | LPDDR3 8GB | |
ストレージ | SATA SSD 128GB | SATA SSD 256GB | |
光学ドライブ | - | ||
ディスプレイ | 13.3型フルHD非光沢IPS液晶 | ||
解像度 | 1,920×1,080ドット | ||
OS | Windows 10 Home | ||
バッテリ駆動時間 | 約12時間 | 約11.7時間 | |
USB | USB 3.0×3 | ||
カードリーダ | SDXCカードスロット(UHS-I対応) | ||
映像出力 | HDMI、ミニD-Sub15ピン | ||
無線通信 | 3G/LTE、IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1 | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | - | |
LTEバンド | 1/2/3/4/5/6/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/38/39/40/41 | - | |
GPS | GPS/GLONASS | - | |
有線LAN | Gigabit Ethernet | ||
Webカメラ | 92万画素 | ||
指紋認証センサー | ○ | - | |
その他 | Micro SIM、音声入出力 | 音声入出力 | |
付属ソフト | - | ||
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約320.4×216.6×15~17.9mm | ||
重量 | 約1.06kg | ||
税別店頭予想価格 | 177,800円 | 162,800円 | 187,800円 |
なお、第2世代のVAIO S13ではタッチパネル対応モデルがなくなっている。VAIOによると、クラムシェルにおいてタッチを利用するユーザーが少ないこともあり、今回は対応を見送ったそうだ。