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Windows Mixed RealityヘッドセットがSteamコンテンツに対応
2017年8月29日 15:00
米Microsoftは28日(米国時間)、独ベルリンで9月1日より開催される「国際コンシューマエレクトロニクス展(IFA 2017)」に先駆けて、同社の提唱する複合現実プラットフォーム「Windows Mixed Reality (以下Windows MR)」について情報を公開した。
Windows MRは、PCと対応ヘッドセットを組み合わせて複合現実を実現するもの。Windows MRヘッドセットと既存のVR HMDとの大きな違いは、ヘッドセットにセンサーを内蔵し、ヘッドセットの位置を単体で追跡することが可能な点。これにより、従来のVR HMDで必要だった外部センサーの設置なしにルームスケールVRを実現できる。
同社では、セットアップが簡単なため、旅行先や友人/家族の家に遊びに行くという場合にも、PCとヘッドセットを持っていけば、複合現実のコンテンツを楽しむことができるとしている。
Windows MRヘッドセットおよびモーションコントローラは、HPやLenovo、Dell、Acerなどから2017年末より発売される予定。ヘッドセットとコントローラのバンドルは399ドルからとされ、VR HMDに比べて低価格なのも特徴となる。
Windows MRはPCのスペックによって動作が異なり、「Windows Mixed Reality PC」として定義される、プロセッサ内蔵のGPUを備えたデスクトップ/ノートPCでは、ヘッドセットは毎秒60フレーム動作を行なう。一方、単体GPUを備えたデスクトップ/ノートPCは「Windows Mixed Reality Ultra PC」として、ヘッドセットは毎秒90フレームで動作するという。
同社はWindows MRコンテンツの提供に向け、HuluやSony Picturesなどのパートナーと強力していることを明かしており、今回「HALO」シリーズを開発してきたゲーム開発会社343 Industriesと共同で、HALOに関連した複合現実コンテンツの提供を予告している。
また、配信プラットフォーム「Steam」のコンテンツもWindows MRヘッドセットで利用可能となるという。Steamではすでに多数のVRゲームやコンテンツが配信されており、Windows MRヘッドセットは発売時点から多数のコンテンツが利用可能と見込まれる。