西川和久の不定期コラム

ASUS「ZenFone 2」

〜Atom Z3580/メモリ4GBのハイエンドSIMロックフリースマートフォン

ZenFone 2

 ASUSは4月20日、5.5型のIPS式フルHD液晶で、Atom Z3580、メモリ4GB、ストレージ64GBを搭載したハイエンドスマートフォン「ZenFone 2」を発表した。スペックからも分かるように現時点では最高仕様のスマートフォンと言えるだろう。編集部から実機が送られてきたので試用レポートをお届けしたい。

ちょっとしたPC並の性能を持つスマートフォン

 今回発表のあったのは、Atom Z3580(2.33GHz)/メモリ4GB/ストレージ64GB、Atom Z3580(2.33GHz)/メモリ4GB/ストレージ32GB、Atom Z3560(1.8GHz)/メモリ2GB/ストレージ32GBの3モデル。Atom Z3580(2.33GHz)を搭載する上位/中位モデルは、メモリ4GB共通、ストレージが64GBか32GBかの違い。下位のAtom Z3560(1.8GHz)を搭載するモデルはメモリ2GBでストレージは32GBだ。税別価格は順に、50,800円、45,800円、35,800円となる。

 発売は5月16日からだが、最上位モデルのみ5月下旬。現時点では、IIJ、geanee mobile、DMM mobile、TNC、NifMo、楽天モバイル、ユーモバイル、Y!mobileの8社と協業する。

 また、64bit版Androidを搭載し、メモリ4GBをフルに使えるのは、後日提供されるアップデートでの対応となり、4GB搭載機は、しばらくの間メモリ容量が制限される。

 今回届いたのは最上位モデル。主な仕様は以下の通り。

【表】ASUS「ZenFone 2」の仕様
SoC Atom Z3580(4コア4スレッド、クロック 2.33GHz、キャッシュ 2MB)
メモリ 4GB(LPDDR3-1600)
ストレージ 64GB/eMMC
OS Android 5.0 (Lollipop)
グラフィックス PowerVR G6430
ディスプレイ 5.5型IPS式フルHD(1,920×1,080ドット)、
静電容量方式マルチタッチ対応
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0、NFC
対応無線規格 Micro SIM×2
2G:EDGE/GSM:850/900/1,800/1,900MHz
3G:W-CDMA 800(6)/850(5)/900(8)/1,900(2)/2,100(1)MHz
4G:FDD-LTE:(JP)2,100(1)/1,900(2)/1,800(3)/1,700/2,100(4)/
850(5)/800(6)/900MHz(8)/1,700(9)/
800(18)/800(19)/700MHz(28)
インターフェイス Micro USB 2.0、microSDカードスロット、音声入出力、前面500万画素/背面1,300万画素カメラ
センサー 加速度センサー、電子コンパス、ジャイロスコープ、近接センサー、光センサー、磁気センサー
サイズ/重量 77.2×152.5×3.9〜10.9mm(幅×奥行き×高さ)/170g
バッテリ/駆動時間 3,000mAhリチウムポリマーバッテリ
Wi-Fi時約10.2時間、
モバイル通信時約8.5時間、
LTE連続待ち受け時間は約267時間、
3G連続通話時間は約19時間
カラーバリエーション ブラック、レッド、ゴールド、グレー
価格 50,800円(税別)

 SoCはAtom Z3580。4コア4スレッドでクロック2.33GHz。キャッシュは2MB。グラフィックスはSoC内蔵PowerVR G6430。メモリは4GB、ストレージはeMMCで64GB搭載している。グラフィックス以外はまるでWindowsマシンのような構成のスマートフォンだ。これがこのサイズで収まるのだから凄い時代になったものだ。

 OSはAndroid 5.0(Lollipop)。現時点では4GBのメモリ内、2GBまでしか使用できない。先に書いた通り、後日のOSアップデートでフルの64bit版となり、4GB全てを利用可能になる予定だ。

 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.0、NFC、Micro USB2.0、microSDカードスロット、音声入出力、前面500万画素/背面1,300万画素カメラ。そしてデュアルSIMスロット。ただし、1つは2G専用のため、国内では実質シングルSIMスロットとなる。対応無線規格は表を参考にして欲しい。

 センサーは、加速度センサー、電子コンパス、ジャイロスコープ、近接センサー、光センサー、磁気センサーを搭載している。

 本体サイズは77.2×152.5×3.9〜10.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量170g。3,000mAhリチウムポリマーバッテリを搭載し、バッテリ駆動時間は、Wi-Fi時約10.2時間、モバイル通信時約8.5時間、LTE連続待ち受け時間は約267時間、3G連続通話時間は約19時間。また4GB機に限り、バッテリ0から39分間で約60%まで充電可能で、約2.2時間で完了する急速充電対応だ。

 カラーバリエーションは、ブラック、レッド、ゴールド、グレーの4色。さらにオプションでツートンカラーの「Fusion Series」、幾何学的凹凸パターンの「Illusion Series」と呼ばれる背面ケースや、円い窓が開いた「View Flip Cover Deluxe」などを用意している。

 税別価格は今回ご紹介している最上位モデルで50,800円。パネルサイズやメモリ、SoCなど構成が違うものの、iPhone 6/64GBモデルは98,800円なので、そのほぼ半値だ。コストパフォーマンスはかなり高いと言えよう。

前面。上少し右寄りに500万画素前面カメラ。3.3mmの額縁幅。下3つのボタンはハードウェア式
上部。電源ボタンとヘッドフォン端子
底面はMicro USBのみ
背面フラッシュはデュアルカラーLED。1,300万画素F値2.0の背面カメラ。音量ボタン。下のスリットはスピーカー
カバーを取り外したところ。下側がSIMスロット2(2G回線専用)、上側がSIMスロット1(4G/3G/2G回線対応)。その上にmicroSDカードスロット。左下にスピーカーが見える(モノラル)
USB式ACアダプタはサイズが約50×40×25mm(同)、重量65g。入力AC100〜240V、出力5V/2Aまたは9V/2A。イヤフォン、USBケーブルも付属
重量は実測で176g
ZenFone 5とのサイズ比較。5型のZenFone 5と比較すると一回り大きいのが分かる
ZenFone 5との厚み比較。ZenFone 5の厚みは最大10.34mm。ZenFone 2は最大10.9mm。若干だが厚みがあるものの、フチは狭くラウンドが大きめで、然程気にならない

 筐体は背面がかなりラウンドのかかった感じで、普段平べったいiPhone 6 Plusを使っている筆者は、慣れていないせいもあって持った時に少し違和感があったが、その分フチは薄くなっている。質感は掲載した背面ケースの写真からも分かるように、メタル風のプラスチックということもあり、6 Plusほどの高級感はないものの、必要十分なクオリティで悪くない。

 上側面に電源ボタンとヘッドフォン端子。下側面にMicro USB。左右の側面にはコネクタは無い。ただし、右側面下に背面ケースを外しやすいよう凹みがある。背面ケースはこの凹みから溝に爪を入れて、少し上げつつ、溝に沿って動かせば(慣れれば)簡単に外すことが可能だ。外すとmicroSDカードスロット、SIMスロット1と2へアクセスできる。国内では既に2Gが無いため、上側のSIMスロット1を使うことになる。

 前面中央上、少し右側に前面カメラ。下3つのボタンはハードウェア式だ。背面にはデュアルカラーLEDフラッシュ、背面カメラ、音量ボタンを配置。下にはスピーカー用のスリットがある。

 この位置に音量ボタンがあるのは、タブレットも含め初めて触ったが、やはり左右どちらかの側面に欲しいところ。画面キャプチャは[音量-]と[電源]ボタンの同時押しで可能だが、これがこの位置だと結構やりにくい。

 スピーカーからのサウンドは、出力はほどほどだが、最大近くするとかなり歪む。またヘッドフォン出力も同じ傾向で、レンジも狭い印象。同じ曲を6 Plusで聴くと圧倒的な違いが分かる。この辺りはメーカーがあまり拘ってない(もしくはコスト的に力を入れられない)部分かも知れない。

 5.5型IPS式の液晶パネルは、発色やコントラストは十分だが、明るさが最大で6 Plusの3分の2程度。明るい屋外だと輝度が足らない可能性がある。実際、晴れた日にカメラの作例を撮りに行ったところ、ライブビューがよく見えなかった。ZenFone 5もそうだったが、この辺りは改善の余地はあるだろう。発熱は長い間触ると少し暖かくなるが、この辺りは他社のスマートフォンでも同じだろう。

 後述するモーションジェスチャーやダブルタップでスリープ解除はなかなか快適だ。作動速度なども分かるように動画を掲載したので、興味のある方はご覧頂きたい。

【動画】モーションジェスチャーでカメラ起動、ダブルタップでスリープ解除、スムーズに動くZenUI、片手操作ON、Webブラウザのレンダリングが高速

 初期設定の画面を全て掲載した。基本的にAndroidの素の状態に加え、ASUSのアカウントなど、同社関連の設定が少し増えている感じだ。今回、アカウント系は全てスキップし、必要なアプリをapkでインストールして試用している。また4G/3Gは使わずWi-Fi(IEEE 802.11n or ac)のみでの接続だ。

ようこそ/日本語
インターネット接続
Wi-Fiの選択
タップ&ゴー
アカウントの追加
ASUSアカウント
アカウント&同期
日時の設定
Google Driveプロモーション
Googleサービス
Inspire ASUS
Data Transfer

1,300万画素の背面カメラは、多機能で反応も速く写りも良い

 カメラは前面500万画素、背面は1,300万画素でF値2.0のレンズを搭載している。後述するモーションジェスチャーでスリープ時に「C」を書けばすぐに起動することもできる。

 撮影モードは、オート/マニュアル撮影/HDR/美人エフェクト/超解像度/ローライト(3M)/夜景/単焦点/エフェクト撮影/自分撮り/GIFアニメーション/パノラマ/ミニチュア/タイムシフト撮影/低速度撮影と豊富だ。

 カメラの設定は、ホワイトバランス(AUTO/日蔭/日向/蛍光灯/白熱灯)、ISO(AUTO/50〜800)、明るさ(-2〜+2)、最適化(オート/オフ/マニュアル)、カメラ解像度(13M/10M/8M/6M/5M4M)、手ブレ補正(オート/オフ)、画質(ファイン/スタンダード)、シューティングモード(タッチシャッター/セルフタイマー/連続撮影)、フォーカス&露出(測光モード/タッチ自動露出/顔認識)などが用意されている。

 ビデオ録画は、ホワイトバランス、明るさ、動画の解像度(Full HD/HD/TV)、手ブレ補正、ビデオ設定(パフォーマンス/品質)、フォーカス&露出などが設定可能だ。

 そのほかは、スマートな明るさ(ON/OFF)、ガイドライン(ON/OFF)、情報(ON/OFF)、レビュー継続時間(1/3/5秒/無制限)、バーストレビュー(ON/OFF)、撮影時のシャッター画像(ON/OFF)、場所サービス(ON/OFF)、ちらつき防止(50/60Hz)、省電力モード(1/3/5分/オフ)、音量ボタンを押した時の設定(ズーム/シャッター)などの機能も備えている。

 つまり、非常に多機能であり、これらを駆使すれば、かなりこだわった写真や映像が撮れそうだ。しかしスマートフォンで写真を撮る場合は、一般的なデジカメと比較して、何度もタッチして設定を変更しなければならず、この操作が面倒なこともあり、これらの設定を毎回するか? と言われれば筆者はあまりやらない。せいぜいホワイトバランスと露出設定だろうか。

 そう考えると、iPhoneのカメラはほとんど設定する部分も無く、フルオートで撮ってポン! であれだけの絵を出せるのだから優秀とも言える。

カメラ/メイン
カメラ/撮影モード
カメラ/設定(1/4)
カメラ/設定(2/4)
カメラ/設定(3/4)
カメラ/設定(4/4)

 作例は、オートモード、最大解像度の13M(4:3)、ホワイトバランス(オート)、手ブレ補正(オート)、画質(ファイン)で撮影した。都度露出補正だけ行なっている。Exifを見れば分かるが、レンズの物理的な焦点距離は4mmだった。

 実際の使用感は、カメラの起動やAFも速く快適に操作できる。ただ先に書いた通り直射日光だと(どのスマートフォンもあまり変わらないが)ライブビューがほぼ見えず、また小さい花などに寄って撮った時、フォーカスが後ろに抜けるケースが何度もあった。

 画質は、ハッキリ・クッキリ系(?)で硬い絵作りか。花のハイライトがサチってないのは結構優秀。またブドウの部分を等倍で見ると、細かい描写がかなり凄い。低照度の写真もISO 800でノイズも少なく暗部のディティールも溶けずこれだけ写れば上等だ。

 最大解像度(4,096×3,072ピクセル)/ファインで1枚あたり3.5MB前後。今時のストレージなら問題にならないサイズだが、ソーシャルネットなどにアップするには大き過ぎるので、もっと下のモードを使ってもいいだろう。

作例(オリジナルサイズ)
作例/日向。ISO50、F/2、1/1,000秒、4mm
作例/日陰。ISO50、F/2、1/286秒、4mm
作例/低照度。ISO800、F/2、1/12秒、4mm

 標準搭載のギャラリーの編集機能は、左/右回転、美肌?(肌を和らげる/美白/大きな目/紅潮/やせた頬)、エフェクト(パンチ/ヴィンテージ/モノクロ/ブリーチ/インスタント/ラテ/青/リトグラフ/Xプロセス/雪などに加えプリセットもある)と、遊び心満載だ。

使いやすいZenUIとタッチジェスチャー機能などを新搭載

 ベースとなっているユーザーインターフェイスは「ZenUI」と呼ばれ、Androidの素とは若干異なる。ただ非常に良く似ており、シンプルなので戸惑うこともないだろう。

 初期起動直後のホーム画面は3画面。1/3は無し、2/3はApps4Uフォルダ(「Clean Master」、「TripAdvisor」、「Amazon Kindle」、「Zinio」)、ASUSフォルダ(「ギャラリー」、「連絡先」、「カレンダー」、「やることリスト」、「ファイルマネージャー」、「時計」、「音楽」、「天候」、「自動起動マネージャー」、「電卓」、「懐中電灯」、「省電力設定」、「SuperNote」、「WebStorage」、「AudioWizard」、「Splendid」)、「メール」、「Playストア」、Googleフォルダ(「Chrome」、「Gmail」、「Google+」、「マップ」、「Playミュージック」、「Playムービー&TV」、「Playブックス」、「Playニューススタンド」、「Playゲーム」、「ドライブ」、「YouTube」、「フォト」、「ハングアウト」)。3/3は、「自動起動マネージャー」、ZenLinkフォルダ(「PC Link」、「Remote Link」、「Share Link」、「Party Link」)、「MyASUS」、「電子書籍」、「Yahoo!」を配置している。

 画面上から下へスワイプすると通知センターが表示されるのはAndroid標準と同じだが、画面下から上へスワイプするとホーム画面の管理が表示されるのはユニークだ。

ホーム画面(1/3)
ホーム画面(2/3)
ホーム画面(3/3)
ホーム画面/Apps4Uフォルダ
ホーム画面/ASUSフォルダ
ホーム画面/Googleフォルダ
ホーム画面/ZenLinkフォルダ
通知センター
ロック画面

 また通知センターで片手操作をONにすると、ディスプレイの中に縮小した画面が現れる。サイズや位置を変更することも可能だ。iPhone 6 Plusの片手モードは画面下半分を使用するが(従って表示内容も半分)、本機では縦横比そのまま縮小する感じとなる。通常時と同じ情報量で見れるが、テキストやアイコンも合わせて小さくなるので場合によっては見にくくなる。どちらが優れているのかは微妙な感じで、個人的にはどちらも使うことはないだろう。

 また、ZenFone 2の片手モードは、通知センター(2回下げ)/片手操作ON、終了時は画面左上の拡大アイコンをタップと、iPhone 6 Plusのシンプルさ(ホームボタン2回タップ)と比較すると、ちょっと手順が煩雑だ。

通知センター(2回下げ)/片手操作
片手操作モード
サイズや位置も変更可能

 アプリ画面は4画面。1/4は「Googleフォルダ」、「App4Uフォルダ」、「アプリのバックアップ」、「カメラ」、「カレンダー」、「キッズモード」、「ギャラリー」、「クイックメモ」、「システム更新」、「セットアップウィザード」、「ダウンロード」、「テーマ」、「ファイルマネージャー」、「ブラウザ」、「ミラー」、「メール」。

 2/4は「メッセージ」、「やることリスト」、「音楽」、「音声レコーダ」、「音声検索」、「懐中電灯」、「時計」、「自動起動マネージャー」、「省電力設定」、「設定」、「天候」、「電子書籍」、「電卓」、「電話」、「連絡先」、「ASUS Support」。

 3/4は「ATOK」、「AudioWizard」、「BookLive! Reader」、「Data transfer」、「FMラジオ」、「Google」、「Google設定」、「i-フィルター」、「MiniMovie」、「MyASUS」、「Omletチャット」、「Party Link」、「PC Link」、「PhotoCollage」、「Playストア」、「Remote Link」。

 4/4は「Share Link」、「Splendid」、「SuperNote」、「UP」、「WebStorage」、「What's Next」、「Yahoo!」、「ZenCircle」。

アプリ画面(1/4)
アプリ画面(2/4)
アプリ画面(3/4)
アプリ画面(4/4)
ATOKの設定
FMラジオ
キッズモード

 ここで注目すべきはZenFone 5同様、ATOKが入っていることで、老舗の日本語変換はやはり安心感がある。もう1つは仕様に無いが、FMラジオが機能することだろう。イヤフォンがアンテナ代わりになり、筆者が試したところ、チャンネルスキャンして下は76.1MHz、上は89.6MHzまで視聴できた。通常利用はもちろん災害時などにも有効だろう。

 キッズモードは、管理者が指定したアプリのみ利用できるモード。アプリ形式で作動し、事前にセットしたPINを入力すればアプリを終了できる。

 ウィジェット画面は10画面。全て掲載したの興味のある方はご覧頂きたい。

ウィジェット画面(1/10)
ウィジェット画面(2/10)
ウィジェット画面(3/10)
ウィジェット画面(4/10)
ウィジェット画面(5/10)
ウィジェット画面(6/10)
ウィジェット画面(7/10)
ウィジェット画面(8/10)
ウィジェット画面(9/10)
ウィジェット画面(10/10)

 設定は、無線とネットワーク/Wi-Fi、Bluetooth、デュアルSIMカード設定、通話設定、データ使用量、もっと見る(機内モード、デフォルトのSMSアプリ、NFC、テザリングとポータブルアクセスポイント、VPN、モバイルネットワーク、デジタルメディアサーバー、PlayTo)。端末/簡単モード、割り込み、ディスプレイ、音声と通知、ストレージ、電池、アプリ、電力管理、ユーザー、ZenMotion、ASUSカスタマイズ設定。ユーザー設定/位置情報、セキュリティ、ロックスクリーン、アカウント、言語と入力、バックアップとリセット。システム/日付と時刻、ユーザー補助、印刷、ZenUIアプリの更新、端末情報。

設定(1/3)
設定(2/3)
設定(3/3)
設定/ストレージ
設定/端末情報
設定/認証

 ZenMotionは、スリープ状態で画面に「C」を描くとカメラを起動、「e」を描くとメールアプリを起動したりできる「モーションジェスチャー」と、スリープ状態で画面をダブルタップするとスリープ解除できる「タッチジェスチャー」のON/OFFがある。

 簡単モードは、iPhone 6 Plusの画面表示と明るさ/画面表示の拡大機能ONにプラスαして大げさにしたようなモードだ。ホーム画面のアイコンが3×3の計9個と、極端に拡大され表示できる機能や項目も最低限に抑えられている。ドコモの「らくらくホン」に似た機能と言えよう。

 ストレージは54.19GB中空きが53.82GB(ただし初期設定の画面キャプチャを保存している関係で実際は少しだけ増える)。OSはAndroid 5.0(マイナーバージョンは不明)。認証の中に技適のマークが入っている。

 本機固有のデュアルSIMカードは、先に書いた通り、SIMスロット1のみ4G/3G/2G回線に対応しており、SIMスロット2は2Gのみのため、国内では事実上シングルSIMスロットと同等になる。

 そのほか、同社のスマートフォンだけでなく、タブレットなどにもある、カラーモードや省電力設定などの項目も混ざっている。

設定/デュアルSIMカード設定(1/2)
設定/デュアルSIMカード設定(2/2)
設定/クイック設定オプション
設定/簡単モード
設定/ディスプレイ/カラーモード
設定/電力管理/省電力設定

 ベンチマークテストはGoogle Octane 2.0とAnTuTu Benchmarkを使用した。Google Octane 2.0は7140、AnTuTu Benchmarkは48583。8型でAtomを搭載したWindowsタブレットのGoogle Octane 2.0は3,500前後なので倍速く、またAnTuTu Benchmarkのランキングは三位。どちらもかなり速いのが分かる。

 実際操作して思ったのは、まず全体的に動きが驚くほどスムーズ。加えてWebのレンダリングが驚異的に速い。現在まだメモリ4GB中2GBしか使っていないので、アップデートでメモリも全て使えるようになれば、さらにスコアや体感速度が上がる可能性がある。

 バッテリ駆動時間は、ローカルのフルHD動画を音量/明るさ共に50%で連続再生したところ、約9時間でダウンした。スペック上、Wi-Fi時約10.2時間、モバイル通信時約8.5時間なので、妥当なところだろうか。いずれにしても十分な作動時間だ。

Google Octane 2.0は7140
AnTuTu Benchmark/テスト。48583
AnTuTu Benchmark/ランキング

 以上のようにASUS「ZenFone 2」は、Atom Z3580(2.33GHz)/メモリ4GB/ストレージ64GB、5.5型IPS式フルHDパネルを搭載し現時点では最高仕様のハイエンドSIMロックフリー機だ。1,300万画素の背面カメラもなかなか良く写る。上位モデルで50,800円(税別)と、他社のハイエンドと比較してかなり安いのも魅力的だ。後日のアップデートでメモリ4GBをフルに使えるようになれば、さらに動きが良くなる可能性が高い。

 パネルが暗いのと、サウンドの品質がイマイチなのは気になるが、この“爆速”の性能とカメラ、そして価格を考えるとうまくまとまっている。そろそろMVNOでSIMロックフリー機を考えているユーザーにお勧めできる1台と言えよう。

(西川 和久 http://www.iwh12.jp/blog/