西川和久の不定期コラム

日本マイクロソフト「Surface RT」

〜期間限定で1万円値下げし、今お買得なWindows RTマシン

 日本マイクロソフトは6月14日、同日から7月14日まで期間限定で、Surface RTを1万円値下げすると発表した。32GBモデルが39,800円となる。そこで今回はまとめの意味も含め、NEC PCやASUSのWindows RT機と共にご紹介したい。

Windows RTとは

 はじめにWindows RTの簡単な解説から。Windows 8と共に登場したARMプラットフォーム向けのWindows RT。OSの表面的なルックスは全く同じで、少し触っただけでは見分けがつかない。Mac OS XとiOSのように中身が全く別物のデスクトップ用とタブレット/スマートフォン用といった関係ではなく、Active Directoryなど、一部機能を削っているが、フルのWindowsだ。

 ただし、Windows RTは、NVIDIA Tegra 3など非x86/x64系のバイナリなので、従来のデスクトップ用アプリは互換性がなく動かない。またエミュレートする機構も入っていない。対応するデスクトップアプリは、Windows RT標準搭載のMicrosoft Office 2013(Word、Excel、PowerPoint、OneNote)のほか、Notepad、コマンドライン版のftpやtracertなど。その昔、Windows NTのPowerPC/MIPS/DEC Alpha版があったが、これと同じだ。一方でWindowsストアアプリについては、x86/x64とおおむね互換性がある。

 サポートするSoCが、NVIDIA Tegra 3、Qualcomm Snapdragon S4などと言うこともあり、メモリ最大2GBなど搭載できるハードウェアスペックはやや低い。このほか、フラッシュメモリ32GB以上、液晶ディスプレイは解像度1,366×768ドット以上でタッチ対応といった条件がある。

 利点としては、SoCから分かるように、既にタブレットなどで実績があり、性能もそれなり(実際Surface RTでIE10などを使う限り遅い印象はない)、そして省エネで長時間のバッテリ駆動が期待でき、比較的安価な価格帯に投入可能な点だ。

 ただ肝心のWindowsストアアプリは3月末に5万本を突破とアナウンスがあったものの、日本には非公開のアプリや、iOSやAndroidの初期同様、品質が低いものも多く、まだまだ発展途上という印象を持つ。

 この点がWindows RTの評価基準となっており、「使えない」、「(筆者の様に)Windows 8のサブ機としては十分使える」など、ユーザーの意見も千差万別だ。

 以上のように、ソフトランディング中のWindows RTだが、日本で販売されている3製品をご紹介したい。なお、今回たまたま3機種ともNVIDIA Tegra 3になっているが、Samsung「ATIV Tab」やDell「XPS 10」は、Qualcomm Snapdragon S4を搭載している。

NEC「LaVie Y」(LY750/JW)

 NEC「LaVie Y」は、少し前に掲載した、Lenovo「IdeaPad Yoga 11S」とかなり近い雰囲気で、液晶パネルが360度回転し、通常のノートPCモードに加え、フォトフレームスタイル/スタンドスタイル/タブレットスタイルの4つのタイプに変形するコンパーチブルだ。

 液晶パネルのサイズ/解像度も同じで、11.6型のHD/1,366x768ドット。筐体のサイズは2mm薄いだけで幅と奥行きは同じ、そして重量は約210g軽い。インターフェイス関連で一番の違いはUSB 3.0がないこと。ただ他の2機種がUSB 2.0×1なのに対して本製品は×2なのがポイント。

NEC「LaVie Y」(LY750/JW)の仕様
プロセッサ NVIDIA Tegra 3
メモリ 2GB
ストレージ 64GB
OS Windows RT
ディスプレイ 11.6型液晶ディスプレイ(光沢)、1,366x768ドット、タッチ対応、HDMI出力(最大1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェイス USB 2.0×2、SDカードスロット、音声入出力、ステレオマイク、ステレオスピーカー、92万画素Webカメラ
センサー 光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパス
サイズ/重量 298×204×15.6mm(幅×奥行き×高さ)/約1.24kg
バッテリ駆動時間 最大約8時間
店頭予想価格 9万円前後

 搭載しているインターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0、USB 2.0×2、SDカードスロット、音声入出力、ステレオマイク、ステレオスピーカー、92万画素Webカメラ。ストレージは64GBで32GBモデルはない。センサーは、光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパス。最大約8時間バッテリ駆動が可能となっている。

斜め前から。一見何の変哲もないWindows 8搭載ノートPCのようだ
正面。側面左側に電源ボタンとLED
斜め後ろ。2つのヒンジで支えられパネルが360度回転する
左側面。音声入出力、USB 2.0、HDMI出力、音量調整
キーボード。アイソレーションタイプで主要キーのキーピッチは約19mm
右側面。電源入力、SDカードスロット、USB 2.0、回転ロックボタン
裏面。天板と同じ仕上げで質感が良い
フォトフレームスタイル。タッチ操作主体で机の上に置くときに便利そうだ
スタンドスタイル。フットプリントが広いので膝の上などでも安定する
タブレットスタイル。キーボード部分があるので厚みは少しあるものの実用性は高そうだ
ACアダプタ。サイズは実測で約100×60×15m(同)。重量251g
重量は実測で1,228g

 筐体は一見普通のノートPCだ。天板と裏側はシルバー、その他はマットなブラック、そして液晶パネルのフチは光沢のブラックと、飽きの来ないデザインになっている。11.6型のタッチ対応液晶パネルは、十分明るく、斜めからの写真で分かるように、視野角も広めだ。

 正面左側面に電源ボタンとLED。左側面に音声入出力、USB 2.0、HDMI出力、音量調整。右側面に電源入力、SDカードスロット、USB 2.0、回転ロックボタンを配置している。ACアダプタは、約100×60×15mmで重量251g。

 キーボードはアイソレーションタイプでキーピッチは約19mm。パームレストやタッチパッドも十分面積が確保され操作しやすい。タッチパッドは1枚板タイプだ。

スタート画面1
スタート画面2
起動時のデスクトップ
デバイスマネージャ/主要なデバイス
ストレージのパーティション
アプリ画面1
アプリ画面2
ストア/NECお勧め

 スタート画面はWindows RT標準そのまま、特にカスタマイズされていない。デスクトップは壁紙のみの変更程度。C:ドライブは約52.37GBが割り当てられ、初期起動時の空きは40.5GB。またWindows RT機の特徴だが、NFTS/BitLockerでドライブは暗号化されている。デスクトップアプリ、Windowsストアアプリ共に、プリインストール済みのソフトウェアはない。

 全体的にUltrabookに似たスタイルであり、あまりWindows RTを意識させない。当初、実売価格は9万円前後だったが、量販店やネットで確認したところ、現在4万円を切るくらいまで下がっている。

ASUS「VivoTab RT」

 ASUS「VivoTab RT」は、Windows 8搭載のASUS「VivoTab」、Androidを搭載した「Eee Pad TF101/201」、「ASUS Pad TF300T/700T」などで採用している、バッテリ内蔵キーボード(モバイルキーボードドック)とタブレットがドッキングするタイプの製品だ。両方のバッテリを合わせると、10時間を軽く越える長時間作動するのが特徴となる。

 液晶パネルはタッチ対応10.1型で解像度は1,366x768ドット。外部出力用としてMicro HDMIを装備する。

 価格は本体とモバイルキーボードドックセットモデルで62,800円。本体のみ54,800円。モバイルキーボードドック「KBDOCK-TF600」14,800円。ネットなどで実勢価格を調べると、NEC「LaVie Y」同様、4万円弱に下がっている。

ASUS「Vivo Tab RT」の仕様
プロセッサ NVIDIA Tegra 3
メモリ 2GB
ストレージ 32GB
OS Windows RT
ディスプレイ 10.1型液晶ディスプレイ(光沢)、1,366x768ドット、タッチ対応、Micro HDMI出力(最大1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェイス USB 2.0アダプタ×1(ドック用コネクタ)、microSDスロット、音声入出力、マイク、ステレオスピーカー、200万画素/800万画素カメラ(前面/背面)
センサー 光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパス、NFC
サイズ/重量 262.5×170.9×8.3mm(同)/約525g
バッテリ駆動時間 最大約9時間
価格 62,800円(本体とモバイルキーボードドック セットモデル)※本体のみ54,800円。モバイルキーボードドック「KBDOCK-TF600」14,800円

 インターフェイスは、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0、microSDスロット、音声入出力、マイク、ステレオスピーカー、200万画素/800万画素カメラ(前面/背面)、ドック用コネクタ。

 本体側にUSB 2.0はなく、ドック用コネクタにUSB 2.0アダプタを付けて対応する。また本体のみの場合は、このアダプタ経由で充電を行なう。モバイルキーボードドック側には、電源入力とUSB 2.0を装備する。

 センサーは、光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパスに加え、NFCも搭載している。

 サイズはタブレット部のみで262.5×170.9×8.3mm(同)、重量約525g。キーボードは262.5×169.9×10.4mm/約538g。

本体+モバイルキーボードドック/斜め前。モバイルキーボードドックと合体すれば普通のノートPCになる
裏面。中央上に800万画素のカメラ。左側面上に音声入出力と音量調整。右側面上にMicro HDMIとmicroSDスロット。右側面下にあるのはドッキングロック
USBアダプタ。本体側にはUSBポートがなく、モバイルキーボードドック用コネクタを使い付属のUSBアダプタを接続する。充電も可能
モバイルキーボードドック/左。電源入力。こちら側にもバッテリを内蔵
モバイルキーボードドック/キーボード。アイソレーションタイプ。主要キーのキーピッチは約18mmと若干狭い。上の凹みの右側にドッキングコネクタ
モバイルキーボードドック/右。USB 2.0
ACアダプタ。サイズは実測で約47×40×26mm(同)。重量85g。アダプタ側のコネクタはUSB
本体重量。実測で538g
キーボード重量。実測で543g

 本体は実測で538gと軽量だ。iPadと比較しても約110gほど軽く、厚みも8.3mmで持ちやすい。10.1型の液晶パネルは、他の2機種と比べ最大輝度は若干暗めだ。

 前面の上中央に200万画素のカメラ、背面中央上に800万画素のカメラ。左側面にMicro HDMIとmicroSDスロット。右側面に音声入出力と音量調整。手前側面にモバイルキーボードドック用コネクタがある。ACアダプタのサイズは約47×40×26mm(同)、重量85gとコンパクトだ。アダプタ側のコネクタはUSBになっている。

 モバイルキーボードドックは、キーピッチが約18mmと少し狭い。左側面に電源入力、右側面にUSB 2.0がある。両方合わすと実測で1,081gと重くなるが、文字入力しやすくなるのはもちろん、バッテリ駆動時間も大幅に伸びるため、メリットの方が大きいだろう。

スタート画面1
スタート画面2
起動時のデスクトップ
デバイスマネージャ/主要なデバイス
ストレージのパーティション
アプリ画面1
アプリ画面2
ストア/ASUSお勧め

 スタート画面の2面目の「ASUS Cemera」、「SuperNote」、「My Library」、「MyDictionary」、「ASUS WebStorage」、「Guide」、「asus@vibe Fun Center」がプリインストールのアプリとなる。デスクトップは標準のままだ。

 C:ドライブに約25.33GB割当てられ、空きは13.6GB。あまり余裕がないので、microSDカードやクラウドを併用したいところ。

 タブレットとバッテリ内蔵キーボードがドッキングでき、長時間駆動や、用途に応じて使い分けたりができるWindows RTマシンと言えよう。

Surface RTに一目惚れ

 筆者は仕事柄、年間かなりの数のPCを触っている。基本的に試用レポートなので、個人的な好き、嫌いと言ったことは書いてないが、もちろん好みはある。実はここ1年でプレスリリースを見てすぐ欲しいと思ったのは、この日本マイクロソフトのSurface RTだ(その前はMacBook Airだったと思う)。

 筐体のデザインや薄さ、キックスタンド、カラフルなTouch Coverや便利そうなType Cover、どれも際立っており、同社がプロモーション目的でなく、気合を入れ本気で作ったことが瞬時に分かる仕上がりだ。

 残念ながら発表当初からかなり長い間、日本に未上陸だったが、秋葉原のショップにある平行輸入機や、USに住む友人が一時帰国した時に実機を見る機会があった。その質感や液晶パネルの綺麗さ、Touch Coverのユニークさなど、一層惚れ込んだ次第。そして、いよいよ日本でも正式発売されたので、実際に入手した。

日本マイクロソフト「Surface RT」の仕様
プロセッサ NVIDIA Tegra 3
メモリ 2GB
ストレージ 32/64GB
OS Windows RT
ディスプレイ 10.6型液晶ディスプレイ(光沢)、1,366x768ドット、タッチ対応、Micro HDMI出力(最大1,920×1,080ドット)
ネットワーク IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0
インターフェイス USB 2.0×1、microSDXCカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク×2、ステレオスピーカー、HD Webカメラ(前面/背面)、カバー端子
センサー 光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパス
サイズ/重量 275×172×9mm(同)/約680g(本体のみ)
バッテリ駆動時間 最大約8時間
価格 32GBモデル49,800円、64GBモデル57,800円、32GB+Touch Cover57,800円、64GB+Touch Cover65,800円、Toucch Cover9,980円、Type Cover10,980円※6月14日から7月14日まで本体及び、本体+Touch Coverモデルは1万円引き

 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0、USB 2.0×1、microSDXCカードスロット、ヘッドフォン出力、マイク×2、ステレオスピーカー、HD Webカメラ(前面/背面)、カバー端子。前述の2機種とは違って、無線LANがIEEE 802.11aにも対応している。センサーは光センサー、加速度計、ジャイロスコープ、デジタルコンパスを搭載。

 ストレージは32GBモデルと64GBモデルが用意されている。サイズは275×172×9mm(同)、重量約675g。バッテリ駆動時間は最大8時間だ。

前面。下中央にWindowsボタン、中央上にWebカメラ。液晶パネルは輝度が高く、発色も良い
左下。左側面に左スピーカー、ヘッドフォンコネクタ、音量ボタン。下側面にカバー端子
右上。右側面に電源コネクタ、USB 2.0、Micro HDMI、右スピーカー。上側面に電源ボタン
背面+キックスタンド。上中央にWebカメラ。キックスタンドは22度固定で調整はできない。またキックスタンドの右側の後ろ辺りにmicroSDXCカードスロットがある
重量。実測で687g
Touch Coverと合体(使用時)。カバー端子とTouch Coverは磁石でピタッと合体し、少々のことでは外れない。キックスタンドを立てるとノートPCのようになる。重量は実測で205g
Touch Coverと合体(カバー時)。Touch Coverを液晶パネルのカバーにすることもできる。また逆側に回すとTouch Coverを付けたままタブレットとしても使える
ACアダプタ。実測で65×45×30mm(同)、125gとコンパクト
Type Cover。Touch Coverはキーが書かれているだけでストロークがなく、液晶パネルの仮想キーボードに近いフィーリングだが、こちらは機械式のキーボードだ。実測で217g
3製品のサイズ比較。パネルサイズが大きいNEC「LaVie Y」は仕方ないとして、Surface RTはTouch Cover込みでこのサイズと薄さはなかなかのもの

 Surface RTの特徴は、なんと言ってもVaporMg製(マグネシウム合金)のカッチリした筐体、パチンと開くキックスタンド、そして磁石を使った着脱可能なTouch CoverとType Coverの2タイプのキーボードが用意されていることだ。クールで非常に気に入っている。本体とどちらかのカバーを付けた状態でも重量は900g未満。持ち運びも容易だ。

 ACアダプタは65×45×30mm(同)、125gとコンパクト。電源コネクタにLEDが埋め込まれ接続状況が分かり、どちらの方向からでも接続できる。ここにも磁石が使われ、着脱は簡単だ。

 Touch Coverは、単に板の上にキートップの絵を描いているだけで、感覚的には液晶パネル上の仮想キーボードと同じ。ちょっとした文字入力なら大丈夫だが、長文を書くのは大変。

 対してType Coverはその名の通り、普通のキーボードだ。ストロークが浅く、ソフトな感じだが十分実用的に使える。キーピッチは19mm。Touch Coverとの重量差は約10gで、誤差の範囲と言えるほど。欠点は少し厚くなるのと、付けたままタブレットにして使用すると、裏側にキーボードがあるため、持った時何となく気持ち悪いと言ったところだろうか。そこが気に入らない場合は、Bluetoothキーボードを接続することもできる。

 10.6型の液晶パネルは、今回試した中では、最も明るく、発色も良い。一般的なノートPCと比較してもかなり上のクラスだ。サウンドも抜けが良く、音量も十分と、写真、音楽、動画を十分楽しめる。バッテリ駆動時間はベンチマークテストを行なったわけではないが、実際運用した範囲だと2日程度は大丈夫だった。

 初期起動時のスタート画面は、Windows RT標準に加えSkypeが入っていた。デスクトップはデフォルトのままだ。ストレージは64GBモデルで空き44.3GB。筆者は32GBモデルを使っているが、データをmicroSDカードやクラウドに逃がしているので、容量不足は感じていない。それなりにアプリをインストールした状態でまだ10GBほど空きがある。

 先の2機種同様、本体にUSB 2.0とHDMI出力があるので、例えばUSB-DACに接続したり、マルチディスプレイにしたり、Windows 8と同様の拡張が簡単にできる。iOS機ではそれぞれ別途変換コネクタが必要、Android機でもUSBホストケーブルが必要と、何か用意しなければならないが、そのまま対応できるメリットは小さくない。

 余談になるが、8型タブレットと10型タブレットの使い分けは、自宅でごろ寝しながらは前者、打合せなど外出時には後者と言った感じだ。一時期、iPad+Bluetoothキーボードケースを使っていたものの、合計900gを超え、またキー入力もイマイチだったので、最近ではSurface RT+Type Coverに落ち着いている。

デバイスマネージャ/主要なデバイス
ストレージのパーティション
Micro HDMIを使ってマルチモニタ

 Surface RTを企業や撮影現場に持ち込み見せると、スマートフォンはもちろん、何かしらのタブレットを使っている人も多い中、評判はかなりいい(従来のアプリが動かないなど欠点も説明している)。

 まずMicrosoft Officeが標準装備で、この価格が魅力的。全体のルックスも良く、Touch Coverは意見が分かれるものの、Type Coverとキックスタンドは高評価。加えてIE10のフルブラウザが使え、写真(軽く編集も含む)や動画の再生ができるので、必要十分と言う話だ。Windowsストアアプリは、欲しいものがあったら使うかも知れないが、なくても問題ないという意見もあった。

 筆者も全く同意見で、所詮NVIDIA Tegra 3にメモリ2GB。Windowsアーキテクチャでは大掛かりなアプリが動くとは期待していない。また、細かいアプリはスマートフォンとの併用で十分で、Microsoft OfficeとIE10でほとんど事が足りている。

 またSkyDrive、DropBox、Evernoteなど、主要なクラウドストレージ系アプリは既にWindowsストアアプリがあるので、PCとの同期も簡単だ。さらにConnected Standby対応なので、スリープ中にもネットワーク接続は維持され、メールなどの受信が行なわれる。

 日頃の用途にもよるだろうが、現状でも、Windows 8のサブ機と考えた時、必要最低限以上のことを十分にこなすことができる。

 ただ、あまり高価だと、バッテリ駆動時間やコネクトスタンバイ対応も含めて同程度の性能だと思われるAtom Z2760(Clover Trail)を搭載したタブレットの方が従来のデスクトップアプリも動くので、あえてWindows RT機を選択する必要性に欠ける。だが、そこに今回Surface RTの1万円の値下げが実施された。

 Microsoft Officeが入っているにも関わらず32GBモデルなら39,800円。Office互換のアプリではなく、純正なのでレイアウトが崩れることもない。iPadはもちろん、Androidタブレット中/上級クラスに対する価格性能比は高いと言える。これで不足なら倍以上(Officeを含めると3倍近く)高価なノートPCを購入するしか手がない。

 Windowsストアアプリが少ないので、まだ購入は時期尚早と言う話も分かるが、少なくともこの価格帯でこの機能、そして抜群のルックスと操作性を兼ね備えたSurface RTに、筆者は十分な魅力を感じている。

(西川 和久 http://www.iwh12.jp/blog/