ASUS JAPANシンシアの「華華(ふぁふぁ)通信」

台湾とASUS本社に行ってきました(前半:仕事編)

 ニイーハオ! ASUS JAPANマーケティング兼広報担当のシンシアです。先日の第3回目の華華(ふぁふぁ)通信はなんと6月2日~6月8日の週間アクセスランキング1位でした。みなさんのツイートを見ると、地方によっては、日本でも蚕飼いを学校で行なっているみたいですね。それから、1つ謝らないといけないことがあります。蚕は蛾になっても飛ばないようですね。庭に放った蚕が、最終的にどうなったか覚えていないので、勘違いして間違えた情報を書いてしまい、すみませんでした(本当かどうかは分かりませんが、日本では先生が裏で茹でる!?という話も見て、ちょっと怖かったです)。

 さて、「PC」 Watchで台湾の蚕ネタが1位というのは恐縮なので、今回はPCと絡む話題で行きたいと思います。

 6月の1週目に台湾に出張に行ってきました。みなさんも知っている「COMPUTEX TAIPEI 2014」のためです。イベントに関する詳細はぜひPC WatchのCOMPUTEX TAIPEI 2014レポートリンク集をご覧ください。私は記者ではないので、みなさんのために仕入れた一味違う情報を紹介したいと思います。

 COMPUTEX TAIPEI 2014の開幕前日に、ASUSは台北市内で発表会を開催しました。目玉製品は3-in-1で5つのモードを備える「Transformer Book V(ファイブ)」でした。PC Watchがしっかり紹介してくれたので、詳細は割愛させていただきます。

 実はこの発表会場でASUSの歴史紹介的なギャラリーがあったのです。発表会の記事では触れられていなかったので、ここで私の想い出と一緒にタイムスリップしましょう(今回は内輪の話ですみません!!)。

1989年:「486マザーボード」

 ASUS創業者のエンジニアたちがIntel CPUの設計図だけを頼りに設計したマザーボードと記憶しています。今でも、「486マザーボード」と「P2B」は、よくイベントで「長く使ってましたよ」と言われます。

1998年:ノートPC「型番不明」

 ミール宇宙ステーションに採用され、600日間、不具合なく稼働しました。まだ学生だった私は当時「Power Macintosh 7500/100」を使っていました。

(番外編)2000年:ノートPC「FIRST KISS」

 ASUSの人にすらあまり知られていないユニークな名前の付いたノートPCですね。スペックは、12.1型XGA液晶、440MXチップセット、64MBメモリオンボード、10GB HDD、SMI 3D1721 VGA(8MB)、PCカードTypeII×2/TypeIII×1、ESS Audioチップ、USB×2、LAN/Modemオンボードなど。

 CPUはモデルで異なり、型番「S8670P」のモデルがMobile Pentium III 700MHzを搭載、「S8660C」がMobile Celeron 600MHzを搭載してます。サイズは296×230×25mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.7kg。OSはWindows Meです。その時代、私はまだASUSに入社していません。

(番外編)2002年~2006年:「P4PE」~「A8N-SLI Premium」

 「P4PE」(Socket478/Intel 845PE)は私が入社後、初めて担当したマザーボードです。その後は、「P4R800-V Deluxe」(世界初のDirectX8 /ATIグラフィックオンボードのマザーボード)、「P5B」(LGA775/i915、世界で最も売れたマザーボード)、「A8N-SLI Premium」(私の大好きなビデオカード2枚挿しのマザーボード)などのマーケティングを担当。PCの知識をたくさん叩き込まれた頃でした。

(番外編)2006年11月:「Lamborghini VX1」

 ランボルギーニとコラボレーションした「Lamborghini VX1」を筆頭にノートPC日本市場に参入。そういえば、麻布のランボルギーニのディーラーで発表会をやりましたね。当時のLamborghini VX1ノートPCは398,000円でした。

2007年:「Eee PC」

 「ネットブック」、「100円PC」という新しいカテゴリを作った名機と言うと「Eee PC」(イーピーシー)。この製品名を読めるPCファンには言わずもがなと思いますが、ASUSを日本や世界で一躍有名にした小型ノートPCです。

2008年:「BAMBOO」

 竹で天板を作ったノートPC、技術的に竹を曲げることはかなり大変らしいです。あまり売れていなかったから、あまり記憶にないですね……。

2011年:「ASUS PAD TFシリーズ」

 2-in-1が当たり前になっている今、液晶とキーボード部分が脱着したりするタイプを初めて作ったのはASUSなんですよ。「このPC外れるの! とよく友達に見せて驚かせました。

2011年:「ZENBOOK」

 ASUSのUltrabookです。実は当時、ZENBOOKというネーミングに日本支社では猛反対していましたけど、私たちが間違っていました。今になってみると、なんかZENって格好いいなあと思う次第です。

2012年:「TAICHI」

 驚きの両面液晶ノートPC。斬新すぎて、使用シーンの提案に苦労しました……。TVコマーシャルでは、綱渡りしながら、TAICHIを使っていました。そしてこの年、「アサス」、「アスース」、「エイサス」と色々呼ばれていた我が日本法人の正式名称が「エイスース」になりました。

2014年:「ZenFone」

 5型で4,990台湾元(約17,000円)という低価格がウリのスマートフォン。みなさんも、ZenFone買いたいですか?

(番外編)ZenFoneのPM(プロダクトマネージャー)

 ZenFoneのPMです。発表会場で激写してきました♪

 今回は仕事と絡めて紹介させていただきましたが、次回は仕事以外の台湾の話題でいきます。楽しみにしてくださいね。再見!

シンシア

台湾・台北市出身。2002年8月にASUS JAPAN入社。当社初の正社員です。自作パーツ担当を経て、現在はPC製品の全般マーケティングディレクター。人手不足のため、2014年3月から広報も兼任中です。今まで担当した製品の中でに一番印象に残ったのは「A8N-SLI Premium」です。ビデオカードの2枚挿しの感動は今も忘れられません。テクノロジーへの感動はそこから始まったといえるでしょう。愛用機はFonepad 6(ファブレット)、ZenFone 5、ZenWatch、iPhone 4S。趣味はドライブ(郊外限定)とおしゃべり(情報交換)。