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ASUSTeK、ランボルギーニノートで国内市場参入
~11.1型WXGA液晶の本革モバイル機も

11月3日 発売

価格:オープンプライス

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 ASUSTeK Computerは、Automobili Lamborghini S.p.A.(ランボルギーニ)と共同開発したハイエンドノート「VX1 Golden Edition」(以下、VX1)、および本牛革を張り込んだモバイルノート「S6F」を11月3日より発売する。価格はオープンプライス。

 同社は日本ではマザーボードメーカーとしての知名度が高いが、海外ではノートPCや携帯電話機なども自社ブランドで展開している。国内ブランドへの志向性がきわめて強いなど、日本のノートPC市場は他の地域と様相が著しく異なっており、同社も参入を見送っていた。そのような中、ようやく日本市場でも勝負できる製品として同社が投入するのが、今回の2製品だ。

●ランボルギーニデザインのVX1

 VX1は、ランボルギーニ風の外観を特徴とするハイエンドノート。ブラックとイエローの2モデルが用意される。

 筐体素材にアルミニウム合金を採用し、強度と軽さを両立。パームレストやタッチパッドもアルミニウム製となっている。天板部は48時間かけて4層塗装を行ない、実車に近い質感を出すとともに、傷に対する耐性を高めた。また、ランボルギーニのエンブレムも貼付されている。

VX1 Golden Edition ブラックモデル
イエローモデル ランボルギーニのエンブレムが光る

 主な仕様は、Core 2 Duo T7400(2.16GHz)、メモリ2GB(DDR2-667/最大2GB)、HDD 160GB、±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、Intel 945PM Expressチップセット、NVIDIA GeForce Go 7400 VX、1,400×1,050ドット(SXGA+)表示対応15型液晶ディスプレイ、Windows XP Professional(SP2)とハイエンド仕様。

 製造に時間がかかることから200台の限定生産となり、店頭予想価格は398,000円前後となる見込み。

 インターフェイスは、USB 2.0×4、IEEE 1394×1、ExpressCard/54スロット、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、Bluetooth 2.0+EDR、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Gigabit Ethernet、56kモデム、D-Sub15ピンを装備。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約3.7時間。本体サイズは331×272×25.4~31mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.55kg。

右側面。主立った端子類が並ぶ 左側面。カードスロット、光学ドライブが並ぶ
パームレストのみならず、タッチパッドにもアルミニウムを採用 背面にはシリアルナンバー入りの銘板が貼られる

●本革仕上げのS6F

 S6Fは、天板およびパームレスト部に本牛革を張り込んだモバイルノート。日本でもデザインを売りにした製品はあるが、S6FはPCとしてのデザインではなく、ファッションの一部として持ち運ぶことを前提にデザインされた。

S6F

 革は職人による品質チェックに合格したものを使用。1つ1つ手作りで作成されており、製品パッケージには、使用した革の切れ端と本革証明書を同梱するという凝りよう。また、キーボード面などの塗装も金属感を持たせるなど、細部のデザインにもこだわった。

 2モデルが用意され、上位モデルのS6F-3086Pは革の色がブラウンで、Core Duo L2400(1.66GHz)、メモリ1GB(DDR2-533/最大1.5GB)、HDD 100GB、±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、Intel 945GM Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、1,366×768ドット(WXGA)表示対応11.1型ワイド液晶ディスプレイ、Windows XP Professional(SP2)を搭載し、店頭予想価格は279,800円前後。

 下位モデルのS6F-3087Hは革の色がキャメルで、メモリを512MBに、HDDを80GBに、光学ドライブをCD-RW/DVD-ROMコンボドライブ、OSをWindows XP Home Edition(SP2)に変更し、店頭予想価格は229,800円前後となる見込み。

 インターフェイスは共通で、USB 2.0×3、IEEE 1394×1、ExpressCard/54スロット、SDカード/MMC/メモリースティック(PRO)/xD-Picture Card対応スロット、Bluetooth 2.0+EDR、IEEE 802.11a/b/g無線LAN、Gigabit Ethernet、56kモデム、D-Sub15ピンを装備。

 バッテリはリチウムイオンで、3セル品と6セル品が標準で付属。駆動時間は3セルが約1.6時間、6セルが約3.75時間。本体サイズは270.4×191.2×22.5~37mm(同)、重量は3セルバッテリ搭載時が1.37kg、6セルバッテリ搭載時が1.53kg。

S6F-3086P S6F-3087H
右側面には光学ドライブや各種端子 左側面はD-Sub15ピンなど

 VX1、S6Fとも、同社独自の高画質化チップ「Splendid」を搭載。映像をフレーム単位で解析、調整することで、発色などを改善。Fn+Cキーを押すことで、シアターやゲームなど表示モードを切り替えられる。また、色の再現性を高め、黒をより黒く見せるという光沢液晶パネル「Color Shine」、輝度を高める「Crystal Shine技術」を搭載している。

 省電力についても、独自の電力管理ソフト「Power4 Gear+」を搭載し、バッテリ駆動時間を約15%伸ばしたとしている。

 販売は、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、ソフマップ、九十九電機などが行なう。保証期間は2年間で、旅行時や出張時も海外26カ所のダイレクトサポートセンターでサポートが受けられる。

 加えて、VX1では「ドット抜け保証」が付属し、常時点灯ドットがあった場合、購入後30日以内なら、無償で液晶パネルを交換するというユニークなサポートもつける。

独自の電力管理ソフト「Power4 Gear+」を搭載 保証は日本のみならず海外26カ所で受けられる VX1はドット抜け保証まで付属

●信頼性と品質をアピール

 同社は2日に、ランボルギーニ麻布ショールームで製品発表会を開催し、APAC担当General ManagerのBenson Lin氏が同社の近況について、APAC担当Account ManagerのEbony Tsai氏が同社製ノートPCの特徴などについて語った。

 Lin氏によれば、同社の2005年のマザーボード出荷枚数は5,200万枚でシェアはダントツの1位。これは、2位以下のGIGABYTE、MSI、ECSの出荷量の合計よりも多く、世界中で出荷されたPCの1/3がASUSTeK製マザーボードを使用している計算。日本でも46%のシェアを持つという。

 しかし、同社の売上比率では、すでにノートブックがマザーボードを凌駕しているという。ノートブックの世界シェアは9位と、マザーボードと比べると、順位こそ低いが、成長率ではトップ10社の中で群を抜いており、「今年中には7位にまで行けるだろう」との見通しを示した。

 このようなノートブック好調の要因として、Tsai氏は、マザーボード開発で培った高い技術力による高品質、高性能、そしてデザイン性などを挙げた。

 Tsai氏は、同社が行なっている厳しい品質試験の様子とともに、同社製品が宇宙ステーションで600日間無故障で動作した実例などを紹介し、世界で認められた品質であることをアピール。

 また、デザインについても、日本のGマークを始め、各国でデザイン賞を受賞していることを示し、一定の自信を見せた。

発表会はランボルギーニ麻布ショールームで行なわれた ASUSTeK General ManagerのBenson Lin氏
ASUSTeK Account ManagerのEbony Tsai氏 ランボルギーニジャパン代表のカルロ・ザンボット氏も挨拶し、ASUSTeKの日本進出を歓迎した

□ASUSTeK Computerのホームページ
http://www.asus.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=4674 (VX1)
http://www.asus.co.jp/news_show.aspx?id=4673 (S6F)
□製品情報
http://www.asus.co.jp/products2.aspx?l1=5&l2=24&l3=0&model=1188&modelmenu=1 (VX1)
http://www.asus.co.jp/products2.aspx?l1=5&l2=25&l3=0&model=1130&modelmenu=1 (S6F)
□関連記事
【3月13日】【CeBIT】デュアルコアTurion 64搭載機から皮革調製品まで
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0313/cebit08.htm

(2006年11月2日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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