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PFU、Sansanの名刺管理サービスが付属するドキュメントスキャナ

~中小企業、スタートアップ向け

ScanSnap iX500 Sansan Edition

 株式会社PFUは、Sansan株式会社の法人向け名刺管理サービスが利用可能なドキュメントスキャナ「ScanSnap iX500 Sansan Edition」を発売した。価格はオープンプライスで、直販価格は59,400円。

 本製品は「ScanSnap iX500」をベースに、法人向け名刺管理サービス「Sansan スマートフォンプラン」が付属したもので、500枚分の名刺管理ストレージが利用できる。

 500枚以上の名刺を管理したい場合は、サブスクリプションプラン(月1万円で5千枚、月1万8千円で1万枚、いずれも会社単位)をSansanと直接契約することでストレージを拡張できる。

 セキュリティの問題などから、社内LANへスマートフォンを接続できない企業が多いことを考慮し、本体とスマートフォンアプリをダイレクトに接続する機能を搭載。スキャンした名刺のアップロードはスマートフォンアプリから行ない、クラウド上で名刺を管理できる。

名刺管理サービス利用権が付属
スマートフォンアプリと直接接続

 なおScanSnap iX500が備える機能はそのまま搭載しており、名刺以外でもオフィス内のさまざまな書類や領収書を電子化できる。ファイル管理ソフトやOCR機能も利用可能。

 主な仕様はScanSnap iX500と共通で、センサーがCIS×2、最大解像度はカラーが600dpi、モノクロが1,200dpi相当。読み取り速度はカラー600dpi時が7枚/分、150/200/300dpi時が25枚/分。読み取りサイズはA4~B6、はがき、名刺、レター、リーガルなど。

 ADFの読み取り枚数は最大50枚。電源はACアダプタで、本体サイズは292×159×168mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3kg。

 都内で行なわれた製品発表会には、株式会社PFU 代表取締役社長の長谷川清氏、Sansan株式会社 代表取締役社長の寺田親弘氏らが登壇。挨拶を行なった。

左から株式会社PFU代表取締役社長 長谷川清氏、Sansan株式会社代表取締役社長 寺田親弘氏

 長谷川氏は、PFUとSansanではSansanがエンタープライズ向けに提供している名刺管理サービスで、レンタル用のスキャナを提供しているなど、かねてより協業しているとした上で、今回の「ScanSnap iX500 Sansan Edition」は、中小企業やスタートアップをターゲットとした製品であるとアピールした。

 寺田氏は、Sansanでは企業向けにソリューションとして名刺管理サービスを提供してきたが、今回「ScanSnap iX500 Sansan Edition」にサービスを同梱することで、文具や電話などと同様に、社内で普遍的に使われるコモデティなサービスへと発展させていきたいとした。

 販売は全国の家電量販店やECサイト、卸などの法人販売チャネル経由で行なわれる。PFUの担当者は、ScanSnap iX500は量販店、EC経由での販売が大半を占めているが、Sansan Editionでは法人向け販売を重視していきたいと述べ、年間3万台の売上を目標としているとした。

Sansanの名刺管理アプリとScanSnap iX500 Sansan Edition

(佐藤 岳大)