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OWC、Thunderbolt 3対応NVMe SSDケース「Envoy Express」

ENVOY EXPRESS

 OWCは、Thunderbolt 3認証を取得したM.2 2280 NVMe SSD対応外付けケース「ENVOY EXPRESS」を13日に発売する。価格は17,215円。

 一般的なNVMe SSDに対応する外付けドライブケース。史上初となるThunderbolt認証を取得したバスパワーで駆動可能なドライブケースになるという。

 アルマイト処理されたケースを採用するほか、ノートパソコンのディスプレイ後部に貼り付けられるスライドマウントが付属。ヒートシンクの役割を兼ねており、ファンレスで駆動。重量も93.5g(ドライブ込み)に抑えた。

 発売を記念し、10月18日まで、Amazonなどの各OWC公式ストアで10%オフになるクーポンを提供する。

サンプル機で早速レビュー

 今回事前にサンプルをお借りできたので、簡単に紹介したい。パッケージの内容物はケース本体と先述のスライドマウントのほかに、小型のドライバが付属し、別途用意しなくても内部にアクセスできるようになっている。

ENVOY EXPRESSの製品パッケージ
付属品。ドライバが付属するのは親切だろう
本体底面。ネジ2本で内部にアクセスできる
本体内部

 Thunderbolt 3コントローラにはIntelの「JHL6240」が採用されていたほか、Cypress(Infineon)のUSB-シリアルデュアルチャンネルブリッジ「CY7C65215」、USB Type-Cコントローラ「CYPD5126」などが搭載されている。

 組み込み自体はネジ3本で行なえ、至ってシンプルに使える印象だ。手持ちSSD(Phisonコントローラ、512GB)を組み込み、「Razer Blade Stealth 13」でテストしてみたところ、リードで1,277.48MB/s、ライトで最大1,073.87MB/sを記録した。SSDのフルの性能を引き出せるわけではないし、Thunderbolt 3対応SSDとしてもやや遅い部類だが、大半のUSB 3.0/3.1 SSDより高速であり、大容量データ転送でもストレスに感じることはないだろう。

 Ice LakeとTiger LakeがThunderboltを標準でサポートした結果、このところはローエンドなパソコンでもThunderboltを搭載しつつある。また、NVMe SSDも安価になりつつあるので、高速な外部ストレージがほしいユーザーにとって本製品は要注目だろう。

Thundebolt 3コントローラはJHL6240
CY7C65215とCYPD5126も採用されている
ケーブルは組み込み済みだが、万が一断線しても交換できる
底面はヒートシンクの役割を担っており、熱伝導シートが貼り付けられている
SSDを組み込んだところ
スライドマウントが付属し、ノートパソコンなどの後部に取り付けられる
手持ちのSSDで計測したところ、最大転送速度は1,277.48MB/sとなった