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デル、初の4Kパネル搭載Chromebook
2020年8月21日 14:40
デル・テクノロジーズ株式会社は、世界初を謳うブルーライト低減機能つき4Kパネルを採用したChromebook「Latitude 7410 Chromebook Enterprise ノートパソコン」、「同2-in-1」を発売した。
IntelのProject Athenaの一環として共同開発され、長時間バッテリ駆動、LTEつきによるシームレスなネットワーク接続性、法人向けの管理機能を備えたプレミアムな14型ノートパソコン/2in1。最高で第10世代Core i7まで選択可能となっている。
液晶はフルHDまたは4Kから選択可能。MIL-STD 810Gテストの17項目をクリアし、高い耐久性を謳う。さらにWebカメラを塞ぐプライバシーシャッター、1時間で最大80%充電可能なExpressCharge機能を搭載する。
フォームファクタはクラムシェルまたは2in1。メモリは最大で16GB、ストレージは最大で512GB SSDを搭載する。インターフェイスは、USB 3.2×2、USB PD対応USB Type-C×2、microSDカードリーダ、HDMI出力などを備える。
本体サイズおよび重量は、ノートパソコンタイプが321.35×211.76×18.31mm(幅×奥行き×高さ)/1.39kg、2in1タイプが321.35×211.48×18.5mm(同)/1.63kg。
数千台がすぐに導入できる展開の速さがうり
21日にオンラインで開かれた記者発表会には、同社Chromebook Enterprise Lead, Client Solutions Groupのロッド・バーノン氏がビデオで新製品を紹介。新製品は同社の上位ラインナップを担うなかで、素材にこだわった筐体を採用しているとアピール。
タイタングレーとミネラルグレイのカーボンファイバー筐体の2種類の異なる素材を採用しているが、このうちアルミ筐体モデルは3段階のフィニッシュ工程とソフトタッチ塗料で仕上がっており、至高の手触りを実現したという。
また、2in1モデルではゴリラガラス6を採用し、アクティブペンもサポート。また、最大Core i7、メモリ16GB、512GB PCIe SSD、Wi-Fi 6が搭載可能など、性能にも優れる。さらに最大21時間駆動のバッテリ、20分で35%、1時間で80%充電できる急速充電機能なども特徴。オプションの4Kパネルは、ブルーライトを30%低減できる唯一のモデルだとしており、長時間利用するユーザーでも目への負担を抑えられるとしている。
Chrome OSは優れた一元管理機能が特徴だが、本製品にはChrome Enterprise Upgradeの管理用ライセンスを提供しており、コロナ禍でリモートワークが増加しているなか、管理者は離れた場所からでも管理できるのが特徴。さらにデバイスの各種セキュリティ設定やアプリのインストール、URLのブロックリストなど、あらかじめ設定しておけば、ほかのOSで必要になるイメージングの作業が不要で、すぐにそれらの設定が適用されるため、迅速に展開できるのがウリだとした。
さらに、デルの製品はVMwareと提携して開発した「Workspace ONE」機能を備えており、Chrome OSのみならずWindowsなど、ほかのOSのデバイスも一元管理できるのが特徴としている。
発表会でゲストとして招かれたGoogle Japan Chrome Enterprise Japan統括部長の鈴木健一氏は、Chrome OSが迅速に、かつ低コストで企業に大規模展開可能であることをアピール。米国の調査によれば、ほかのプラットフォームと比較して1年間/デバイスあたり482ドルのランニングコストを削減できたほか、Google社内で運用したところ、開封してから利用可能になるまでわずか33分と、ほかのOSより2時間以上削減できたうえ、サポート依頼も半分以下に抑えられたとした。
海外企業の導入事例においても、1万人超規模のデバイス導入をわずか1週間で完了した事例や、新型コロナの影響でリモートワークを余儀なくされた機関でも、わずか1日で700台のセットアップを終えた事例などを挙げ、導入ハードルの低さ、迅速に展開可能、そして高いセキュリティ性を担保できることをアピールした。