鈴木直美の「PC Watch先週のキーワード」
第14回:1月12日~1月16日


■■キーワードが含まれる記事名
●キーワード


1月13日

■■国内発売のMMX Pentium 266MHz/166MHz搭載機一覧
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980113/mmx.htm

MMX
エムエムエックス

 マルチメディアやプロセッサ側で行なう通信処理などに有効な機能を盛り込んだ、Intel社のプロセッサ技術。同社のPentiumファミリ(Pentium、Pentium II、Pentiumオーバードライブプロセッサ)のほか、AMD社のK6等にも実装されている。

 MMXは、浮動小数点演算用の拡張と同様の手法で追加されたプロセッサの拡張機能で、具体的には以下のような機能が追加されている。

□MMX Technology
http://www.intel.co.jp/jp/mmx/product/index.htm (一般向け)
http://www.intel.co.jp/jp/developer/drg/mmx/ (開発者向け)


 
PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)
ピーシエムシーアイエー
 '89年に発足した米国のPCカード標準化団体。PCの世界では、PCカードの俗称として、「PCMCIA Card」や「PCMCIA」と呼ぶことが多い。物理的には、68ピンのソケットを持つ幅54.0mm、長さ85.6mmの名刺大のカードで、厚さ3.3mm(Type I)、5.0mm(Type II)、10.5mm(Type III)の3つのタイプが規定されており(厚みが違うだけ)、ポータブルPC用のメモリカードやモデム、ネットワークカード、外部記憶装置等に使われている。

 PCカードは、もともとはメモリを搭載するためのカードとして、'85年からJEIDA(Japan Electronic Industry Development Association~社団法人日本電子工業振興協会)によって規格化が進められていた。PCMCIA発足に伴い、標準化は両団体の共同作業となり、'90年にメモリカードの仕様を定めた「PCMCIA StandardRelease 1.0」をリリース(JEIDA規格では4.0)。'91年には、メモリ以外のデバイスをサポートするために、I/Oインタフェースを追加した「PCMCIA 2.0/JEIDA 4.1」が。'92年には、ディスクドライブをサポートするための「PC Card ATA」を盛り込んだ「PCMCIA 2.01」がリリースされ、'93年に、現在の規格のベースとなっている「PCMCIA 2.1/JEIDA 4.2」が策定される。

 その後は、基本仕様に関する大幅な変更は行なわれておらず、「CardBus」や「ZV Port」といった新しい機能は、拡張規格として追加されている。ちなみに、CardBusが追加された版を「PC Card '95」、ZV Port追加版を「PC Card '97」と呼ぶこともある。

□PCMCIA
http://www.pc-card.com/
□JEIDA
(PCカードに関する解説は特に無い)
http://www.jeida.or.jp/


1月16日

■■エプソン、A3ノビサイズ対応のカラーレーザープリンタ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980116/epson.htm

ASIC (Application Specific Integrated Circuit)
エーシック
 特定用途向け集積回路。特定の用途向けに設計、製造された集積回路の総称。

 半導体ベンダーが製造している汎用の集積回路や、特定の用途に向けた専用集積回路に対する呼び名で、完全な特注品であるフルカスタム製品と、予めメーカーが用意した半製品を顧客のニーズに合せて調整、加工するセミカスタム製品とがある。一般には、ゲートアレイやスタンダードセルを使った、後者のセミカスタム製品を指すことが多い。


 
PostScript
ポストスクリプト

 Adobe Systems社が1985年にリリースした、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)。Aldus社(Adobe Systemsに吸収合併)のPageMakerとともに、Macintosh上にデスクトップパブリッシングの世界を築く礎となった。

 元々は、文字やグラフィックスを含んだ文書の出力用に作られた印刷処理用のコマンドセットで、ページのレイアウト、スケーラブルフォント(拡大縮小可能なフォント)を使った印字や変形、高品質なグラフィックスの描画をサポートし、各社のミッレンジからハイエンド向けプリンタに採用されている。第二世代の「PostScript Level 2」ではカラー印刷に対応。'97年には、PDFの統合やLANやインターネット向けの機能などを盛り込んだ「Adobe PostScript 3」がリリースされ、単なるページ記述言語から、プリンティングソリューションへと移り変わっている。

【PostScript関連用語】

□Adobe PostScript
http://www.adobe.com/prodindex/postscript/main.html

[Text by 鈴木直美]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp