【ベスト10】
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80万画素以上の機種からBest10を選出
10機種中5機種が初登場
山田久美夫が選ぶ
デジタルカメラ・ランキング
80万画素以上編
'98/7/6版
【総評】
今年前半は、130万画素クラスを中心としたメガピクセルクラスが完全に主流になり、魅力的な新世代モデルが続々登場した半年だった。また価格的にも、実販5万円台で130万画素クラスが入手できる時代になった。デジタルカメラの世界はまさに衰えを知らないようで、一年前、いや、半年前の状況を考えても、信じられないほどのスピードで進化を遂げている。また、今回のランキングは、ボーナスシーズンということもあり、魅力的なニューモデルが続々発売されたため、前回に比べて新たにランクインしたモデルも多い。
本ランキングは、以前から何度も書いたように、一般的なユーザーがデジタルカメラを購入する際のオススメ度を基準に、順位を決定している。しかも、筆者自身が実際に使い、実写した感想をベースに、機能やデザイン、画質などのほか、更新時の実販価格も考慮したものとなっている。そのため、特定の目的に対しては、より適したモデルがある可能性もあるので、機種選びは「○と×」によるメリット・デメリットを参考にして欲しい。また、本ランキングは基本的に発売後の製品を対象としているため、既発表のモデルでも発売前のモデルはランキング対象となっていないので、その点はお断りしておきたい。
【ランキング】
【Over VGAクラス】
順位
(前回順位) |
メーカー名 |
機種名 |
画質 |
機能 |
操作性 |
デザイン |
携帯性 |
ソフト |
コスト |
関連記事 |
1
(1→) |
富士フイルム |
FinePix700 |
★★★★ |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★1/2 |
★★★★ |
★★★ |
★★★★ |
|
2
(2→) |
ニコン |
COOLPIX900 |
★★★★1/2 |
★★★★ |
★★★1/2 |
★★★ |
★★1/2 |
★★★ |
★★★★ |
|
3
(初) |
エプソン |
CP-600 |
★★★★ |
★★★1/2 |
★★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★★1/2 |
★★★★1/2 |
|
4
(3↓) |
オリンパス |
C-840L |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★★ |
★★★ |
★★★★ |
★★★ |
★★★★ |
|
5
(初) |
コダック |
DC260ZOOM |
★★★★ |
★★★★1/2 |
★★★ |
★★★ |
★★1/2 |
★★★★ |
★★★★ |
|
6
(初) |
リコー |
DC-4 |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★ |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★1/2 |
|
7
(4↓) |
キヤノン |
PowerShot A5 |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★★ |
★★★★ |
★★★★ |
★★★1/2 |
|
8
(5↓) |
オリンパス |
C-1400L |
★★★★ |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★ |
★★1/2 |
★★★ |
★★★★ |
|
9
(初) |
コニカ |
Q-M100V |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★ |
★★★ |
★★★★ |
★★★1/2 |
|
10
(初) |
カシオ |
QV-5000SX |
★★★ |
★★★1/2 |
★★★1/2 |
★★★ |
★★★★ |
★★★★ |
★★★1/2 |
|
【ランク理由】
【FinePix700】
「ひとこと」
この春、最良の妥協。ちょっと焦れったいけど、買って後悔しない新世代デジタル・コンパクトカメラ。もっとスピーディーで軽快な改良モデル(FinePix800?)に期待!
○ 良い点
- クラストップのスタイリッシュボディ(どこかCyber-shotに似ている点が気になるけど)
- スペックより実用性を重視したインターライン式原色系CCD(感度やノイズを考えると、現実的な選択)
- さすがにキレイなフィルムメーカーらしい写り(輪郭強調は気になるけど、やっぱりキレイ!)
- 意外なほど持ちのいい専用充電池(液晶使用時も100枚は楽々OK! でも、予備は一本ほしいけど……)
- なかなかオシャレな起動時の富士ロゴ表示(昼夜で変わるし、キャンセルも可。起動時間の長さをカバーするためか)
× 悪い点
- 長すぎる起動時間(約7~8秒もかかるし、起動したことが確認しにくいのも残念。とにかく焦れったい!)
- 結構低めの実効感度(ホールディングの関係もあるけど、やっぱりブレやすいのが気になる)
- 面の張りが足りないアルミボディ(チタンやジュラルミンに比べると、薄っぺらな雰囲気)
- 両手で持ちにくいボディデザイン(片手ならまずまずだけどブレやすい。デザイン優先という感じ)
- やっぱり必要なマニュアルフォーカス機能(AFは高精度でも、暗いシーンは合焦せず夜景撮影に困る)
- レンズキャップがない(凹んでいるので傷はつきにくいが、やっぱり不安。付属しててもよさそうだ)
【COOLPIX900】
「ひとこと」
ニコンの良心。いろいろな意味でニコンらしいモデル。サイズよりも画質や基本性能を重視する人へ。
○ 良い点
- クラストップレベルの高解像度(1/2.7インチ130万画素CCDでもトップクラス。さすがにNIKKORは違う!)
- 自然で素直な絵作り(ちょっとおとなしい感じもあるけど、このバランスの良さは大きな魅力)
- やっぱり便利な3倍ズーム(38~115mm相当で実用域を十分カバー。専用のワイドアダプタも超便利!)
- 便利なマニュアルモード(詳細な機能設定もできるし、設定内容が保持されるので簡単に呼び出せて便利)
- 凝った撮影にも十分対応できるきめ細かな詳細設定機能(測光モードや撮影光源モードからコントラスト調整までできるのが凄い!)
× 悪い点
- 結構長い起動時間(5~10秒もかかるのは長すぎる。録再モード切替も遅い)
- 大柄なボディサイズ(機能を考えれば理解できる部分もあるけど、DC-4と比べるとやっぱり巨大)
- 金属なのに金属っぽくない外観(表面の仕上げのせいか、プラスチックぽい。ぜひブラックボディを!)
- わずか30秒でスリープすること(省エネも大事だけど液晶ファインダーメインなので、自分で設定したい)
- 屋内撮影では物足りない実効感度(屋内でストロボなしで撮るには結構きつい。ぜひ高感度モードを!)
- 自動発光に戻ってしまうストロボモード(このクラスのモデルなら設定が保持できるモードも必須)
【CP-600】
「ひとこと」
大ヒット作CP-500の130万画素版。画質もきれいで、ソフトもてんこ盛りで、実売59,800円は凄い!
○ 良い点
- 実売59,800円のビックリ価格(接続キットや豊富なアプリケーションまで付属して、超お買い得!)
- 130万画素クラスでトップレベルの写り(適度にメリハリがあり、補色系ながらも色鮮やかな見栄えのする写りは魅力)
- 起動時間も早く、4秒で記録できる軽快さ(液晶OFFならC-840Lとほぼ同じ軽快さ)
- PMシリーズのプリンタで簡単にダイレクトプリントできること(やはりPCなしにA4プリントができるのは魅力。使ってみると意外なほど便利)
- メインスイッチONで常時点灯する液晶ファインダー(液晶派にはとにかく便利。このメリットだけで買ってもいい)
- 省エネモード搭載で電池寿命が延びた(撮影するたびにカメラをスリープ状態にできる。もちろん省エネモードは切ることができる)
- カメラブレ軽減に重宝な高感度モード(ソフト的に実効感度を2倍にするモードで、画質低下も意外に少ない)
- 10cmまでの接写ができるようになった(ここまで寄れれば、メモ用途にも安心して使える)
- とってもきれいな低温ポリシリコンTFT(表示レスポンスもよく、表示品質も上々)
× 悪い点
- 接続キット抜きなら、もっと安くなるのかなあ~と思わせてしまう(CFカードユーザーなら、そう思ってしまう)
- 先代と同じかなり大柄なボディサイズ(130万画素の単焦点クラスでもっとも大柄。でも、持ちやすいけど)
- 高感度モードや露出補正モードが保持されない(メインスイッチを切るたびにいちいち設定し直すのは面倒)
- ホコリがつきやすく、外れやすい付属ケース(なぜ、こんなケースになっちゃったんだろう?)
- 独特の詳細機能設定(多機能なのはいいが、ボタンの数が少なすぎて、詳細な機能設定操作が分かりにくい)
【C-840L】
「ひとこと」
C-820Lの完成型。実用重視の人、とにかく気の短い人へ。
○ 良い点
- 小さく軽く、携帯性のいい外観(このサイズなら、常時持ち歩いても気にならない)
- クラス最速の起動時間(レンズカバーを開いてわずか2秒で撮影できるのは大きな魅力!)
- わずか4秒の記録時間(この速さなら実用レベル。スナップにも便利です)
- 10cmまでの接写ができるようになった(C-820Lは20cmまでしか寄れず物足りなかった)
- 接写時でも安心のストロボ調光(10cmの接写でも露出オーバーにならない点は便利)
- 白飛びの少ない絵作り(撮影後に補正する人にはいいけど、中間調のメリハリがイマイチ)
× 悪い点
- 新鮮味のないデザイン(ベースがC-820Lと同じだし、ボタン類が金色なのはいただけない)
- メリハリの足りない絵作り(補正しないとメリハリ不足。このクラスはもう少し見栄えがいいほうが……)
- ときどき逃す今一つの露出制御(単純な中央重点測光だからね。再現域が狭めのこのCCDにはちょっと力不足かも)
- 周辺の写りがイマイチの新設計レンズ(直線の歪みも大きめだし、周辺で色の滲みも見られるのが残念!)
【DC-260ZOOM】
「ひとこと」
デジタルカメラの理想と現実。方向性はわかるけど、ハードが追いついていないのが残念。160万画素モデルが欲しい人と、Digita OSに魅力を感じる人へ。
○ 良い点
- 横長で安定感のあるフォーマットの160万画素モデル(短辺は130万画素クラスと同じだけど、大きく見えます。35mmカメラユーザーなら大歓迎かも)
- 2コマ目まではすぐ撮れる大容量バッファ採用(もっとも、記録するには撮影後20秒近くかかるんだけど、でも通常の使用感はなかなか軽快)
- やっぱり便利な3倍ズーム(レンズ性能は極上とはいえないけど、3倍ズームはとにかく便利)
- シャープできれいで見栄えのする写り(とにかくこれだけ写れば、通常の撮影には十分なレベル。A4版にプリントしても耐えるレベルです)
- 切り替えなしに30cmまでの接写ができる(望遠側では結構な接写ができるし、マクロ切り替えがないので使い勝手は上々です)
- 自由なカスタマイズやバージョンアップもできるDigita OS搭載(簡単なスクリプトで機能を自由に制御できる)
- 意外に高めの実効感度(CCDサイズが1/2インチと大きいためか、実効感度が高めで、カメラブレの影響が少ないので安心!)
× 悪い点
- 笑えるほど遅い15秒の起動時間(これはほとんどPCの世界ですね。カメラでこの起動時間はあまりに遅すぎます)
- 怒りたくなるほど遅く、表示品質が悪い液晶ファインダー(購入を検討される液晶派の人は実機を見てからにしましょう!)
- フォーカス精度不足を感じるAF機能(160万画素CCDをフルに生かすには力不足。とくに望遠側の中距離が苦手です)
- バッファがあるとはいえ、1コマあたり約12秒もかかる記録時間(2コマ連続で撮ると、そのあと20秒近く待たされるのは勘弁してほしい!)
- 好き嫌いが分かれる超個性的なデザイン(初めは違和感があるけど意外に持ちやすく、慣れてしまえば違和感はなくなる)
- あっ、というまになくなるアルカリ電池(電池の消耗度の激しさは最近のモデルのなかでもトップレベル。大容量充電池は必須です)
【DC-4】
「ひとこと」
パーソナル機のひとつの理想像。ただし、未成熟。このモデルの延長上にエバーグリーンがあるかも……。
○ 良い点
- このサイズで130万画素の3倍ズーム(COOLPIX900よりふた回り近くコンパクト。これなら常時持ち歩ける)
- 原色系CCDならではの鮮やかで見栄えのする写り(ダイナミックレンジが狭いけど、決まったときのキレイさは相当なモノ)
- シャープで切れ味のいい便利な3倍ズーム(解像度の高さもかなり良好。これだけシャープならA4版にプリントしても鑑賞に堪えます)
- とにかく便利な3倍ズーム(レンズ性能は極上とはいえないけど、でも3倍ズームはとにかく便利)
- レンズバリア付きでケースなしでも気軽に持ち歩ける(撮影モードにすると自動的にバリアが開くので安心)
- リコー伝統の強烈な接写能力(10円玉が画面いっぱいに写るほど。でも望遠側でしか使えない……)
- きめ細かなモード設定ができる(操作性はイマイチだけど、ほとんどの機能を好みにカスタマイズできる)
- ゲインアップで手ブレを軽減するSモードを搭載している(実効感度がかなり低めなので、これは必須の機能)
× 悪い点
- ダイナミックレンジの狭さを感じさせる画質(コントラストの高いシーンではハイライトが吹っ飛ぶ感じ。光がフラットなときはきれいなんだけど)
- ノイズっぽくて表示品質が今一つの液晶ファインダー(レスポンスは悪くないけど、もう少しクリアに見えてもいいと思うんですけど)
- 液晶ファインダー専用機であること(液晶ディススプレイの品質がもう少しよければ……)
- 不思議なほどのんびりとしたズーム操作(ワイド端からテレ端まで5秒もかかるのは理解に苦しむ)
- 起動7秒、記録時間も約8秒と遅めなこと(起動はまずまずでも、記録時間はちょっと焦れったい感じですね)
- 微妙で神経質でクセのあるオートホワイトバランス(状況をきちんと判断せずに、無理矢理補正してしまう傾向があるのは納得できない!)
- 下方向に回転しないレンズ部(ストロボの発光部を考えれば納得できるけど、ハイアングル撮影では液晶が見えなくなるのは辛い!)
- 意外なほど激しい電池消耗(液晶ファインダー専用機だから仕方ないけど、この消耗度はキツイ。大容量充電池が不可欠です)
【PowerShot A5】
「ひとこと」
ちょっと着ぶくれした貴婦人。究極の画質よりも質感やデザインを重視する人へ。本格派デジタルIXYへの前奏曲。
○ 良い点
- ひと味違うジュラルミン外装(高級コンパクトカメラを思わせる上品な手触り)
- 81万画素補色系タイプでトップレベルの高画質(ノイズも少ないし解像度も良好。所詮XGAだけど)
- コンパクトカメラ感覚で違和感なく操作できること(デジタルカメラのなかで一番カメラっぽいですね!)
- 見やすい光学式ファインダー(明るくクリアだけど、意外にAFが遅いので、シャッターチャンスを逃しがち)
- 約5秒の記録時間(最新130万画素クラスより遅いけど、さほどストレスを感じないのがいい)
- 高精度なオートフォーカス機能(精度は高いし、マクロ時も安心だけど、測距時間が長いのはちょっと……)
× 悪い点
- IXYサイズだと思うとガッカリするサイズ(一回り、いや、ふた回り近く大きい。FinePix700よりちょっと小さい程度)
- いまさらの感もある81万画素の長方画素・補色系CCD(画質はいいけど、やっぱり物足りない)
- おとなし過ぎる絵作り(自然で玄人ウケする写りだけど、見栄えはもう一つ。難しいところだけど)
- 妙にレスポンスの遅いオートフォーカス(いつ切れるかわからないところは、PowerShotの伝統か!?)
- 財布にこたえる高価なリチウム電池(300枚前後は撮れて割高感はさほどないけど、使い捨てで1,800円の電池はこたえるよね)
- PC上で使いにくいCIFFフォーマット(サムネールもJPEGなので、本画像と間違えやすいし、CIFF対応ビューワもナシ)
- 同社合成ソフトと連携していないパノラマ撮影モード(パノラマファイルを自動認識しないのは理解に苦しむ)
【C-1400L】
「ひとこと」
'97年の代表作。賞取り合戦の勝者。解像度で選ぶならコレが一番だが、200万画素の次モデルの噂も……。
○ 良い点
- やっぱり魅力的な2/3インチCCD(クラス最大!)
- デジタルカメラ用に設計された正方画素原色CCDの採用(やはりこれが理想です)
- なかなか優秀な大口径3倍ズームレンズ(2/3インチCCDだけに解像度は十分。でも、ワイド側で色の滲みも)
- メリハリのある明快な色再現(パッと見た印象は強いけど、鼻につくケースも。個人的には苦手だけど)
- 文句ナシにクラストップの高解像度(とにかくA4判にプリントしても十分耐えるシャープネスは立派!)
× 悪い点
- スイッチONで常時大量消耗する電池(こまめにスイッチを切れば安心だけど、最初はビックリ!)
- 16MBカード未対応のスマートメディア採用機(発売時期的に仕方ないけど、やっぱり8MBカードじゃね)
- 低めの実効感度(屋内はもちろん、曇天時でも不意にブレることも。高解像度だけに要注意)
- 意外なほど狭いダイナミックレンジ(ハイライトが飛びやすく、明暗比の高いシーンはかなり苦手)
- ピントが確認しづらい一眼レフ式ファインダー(明るさ優先でピントがきちんと確認できないのは不安)
- けっこうかさばる大柄なボディ(一眼レフ式だからしかたないけど、意外に軽いから携帯性はまずまず)
【Q-M100V】
「ひとこと」
二世代続いてしまった「万人に通じなかった“コニカのこだわり”」。先代同様、使ってみると良さがわかる損な性格。なぜ130万画素じゃないの?
○ 良い点
- 先代の欠点をきちんと克服した後継機(真面目なコニカらしいところ)
- 原色系CCDの採用で鮮やかになった色再現性(解像感の高さも受け継がれているし。ちょっと派手すぎる感じはありますが)
- 主な機能設定が保持されるようになった(でも、マクロやセルフタイマーまで保持されるのはミスかも)
- コンパクトカメラ感覚で気軽に使えること(デザインもカメラっぽいし、操作も分かりやすい。操作部は小さいけど)
- 夜景が楽に撮れる感度の高さ(接続ソフトで長時間露出を許可すると、驚くほど暗い場所でもOK!)
- 使えば使うほど感じる設計者のこだわり(ちょっと空振りの感もなきにしもあらあず)
- よくできた接続ソフト(なかでも「デジタル暗室」は逸品だし、転送ソフトで詳細設定もOK!)
- 優秀な光学ファインダー(明るくクリアで、視野も広くて気持ちいい!これなら液晶がイマイチでもいいか!?)
× 悪い点
- 先代同様、持ちやすいけど、野暮ったいデザイン(まあ、外観はほぼ同じだから仕方ないけど)
- まだ少し割高感のある価格設定(基本はシッカリしているけど、すでにこの価格では高く感じる)
- ややダイナミックレンジの狭さを感じさせる(これはCCD側のポテンシャルという話もあるけど)
- 意外にピントを逃すケースが多い(原因不明だけど、これは実に残念!)
- 電池の消耗が激しく、レスポンスの遅い液晶ファインダー(色はよくなったけど、品質はいまいち。再生専用と割り切ったほうがいい)
- 未公開の超多彩な裏モード(Q-EZの時代からカスタマイズ機能が充実していたのに詳細は未公開なんだよね)
【QV-5000SX】
「ひとこと」
コンセプト倒れになってしまった新感覚高画素モデル。動画もパノラマもエフェクト機能も充実しているのに、カメラの基本機能が足を引っ張っているんですもの。
○ 良い点
- 他の高画素機では味わえないデジタルならではの世界を備えている(このコンセプトは十分に魅力的)
- なかなか素直できれいな絵作り(原色系だけに色再現性も素直だし、階調も結構自然。色はやや浅めですけど)
- コンパクトカメラ感覚で気軽に撮れるボディデザイン(あまりQVらしくない感じもあるけど、これはこれで使いやすいです)
- 1/16VGAだけど、ちゃんと6.4秒間の動画が撮れること(音声なしは残念だけど、これはこれで便利で楽しめます)
- カメラ内でパノラマ合成表示ができる(実際には付属ソフトで合成するけど、表示だけでも便利。1,280×1,024ピクセルのパノラマはド迫力)
- 豊富な内部エフェクト機能(文字合成や多彩なフレーム合成、モノクロやセピアまでできるのは、このクラスで本機だけ!)
- 瞬時にコマ送りできるクラス最速レベルの高速再生(これができて、なぜ記録に10秒もかかるの?)
× 悪い点
- いまだに内蔵メモリ専用(製品を見る限り、どんな理由があるにせよ、これは納得できません!)
- 10秒もかかる、あまりに長すぎる記録時間(訳アリらしいけど、いずれにしろ、これは長すぎます!記録が高速なら印象が一変したのに!)
- 省かれてしまったIrDA(QV-770にはあったのに……。内蔵メモリ専用機なら必須でしょう。Ir-TranP推進派のカシオなのに!)
- 不思議に割高感のある価格設定(搭載機能を考えれば納得できるのけど、やはり内蔵メモリ専用だからですかね)
- 分かりにくいテレビCM(あれじゃ、132万画素デジタルで、しかも動画が撮れるのが伝わりませんよね。実に残念!)
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■注意■
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[Reported by 山田
久美夫]
ウォッチ編集部内PC Watch担当
pc-watch-info@impress.co.jp