【ベスト10】

81万画素以上の機種からBest10を選出
10機種中5機種が初登場

'98/05/06版

【ランキング】

【Over VGAクラス】

順位 (前回順位)	メーカー名	機種名	画質	機能	操作性	デザイン	携帯性	ソフト	コスト	関連記事
1 (初)	富士フイルム	FinePix700	★★★★1/2	★★★1/2	★★★	★★★1/2	★★★★	★★★	★★★★
2 (初)	ニコン	COOLPIX900	★★★★1/2	★★★★	★★★1/2	★★★	★★1/2	★★★	★★★★
3 (初)	オリンパス	C-840L	★★★1/2	★★★1/2	★★★★	★★★	★★★★	★★★	★★★★
4 (初)	キヤノン	PowerShot A5	★★★1/2	★★★1/2	★★★1/2	★★★★	★★★★	★★★★	★★★1/2
5 (1↓)	オリンパス	C-1400L	★★★★	★★★1/2	★★★	★★★	★★1/2	★★★	★★★★
6 (2↓)	コダック	DC210	★★★1/2	★★★1/2	★★★	★★★	★★★	★★★	★★★1/2
7 (3↓)	コニカ	Q-M100	★★★1/2	★★★1/2	★★★	★★★	★★★	★★★★	★★★
8 (4↓)	オリンパス	C-1000L	★★★1/2	★★★1/2	★★★	★★★	★★1/2	★★★	★★★
9 (5↓)	エプソン	CP-500	★★★	★★★1/2	★★★	★★★	★★★	★★★★	★★★1/2
10 (初)	オリンパス	C-820L	★★★	★★★1/2	★★★1/2	★★★	★★★★	★★★	★★★1/2

※今後、新製品の登場、既存機種のメリット＆デメリットの新規発見、実販価格の変動などにより、随時ランキングが変わりますので、ご了承ください。

FinePix700

○　良い点
• クラストップのスタイリッシュボディー（どこかCyber-shotに似ている点が気になるけど）
• スペックより実用性を重視したインターライン式原色系CCD（感度やノイズを考えると、現実的な選択）
• さすがにキレイなフィルムメーカーらしい写り（輪郭強調は気になるけど、やっぱりキレイ！）
• 意外なほど持ちのいい専用充電池（液晶使用時も100枚は楽々OK！　でも、予備は一本ほしいけど……）
• なかなかオシャレな起動時の富士ロゴ表示（昼夜で変わるし、キャンセルも可。起動時間の長さをカバーするためか）

×　悪い点
• 長すぎる起動時間（約7～8秒もかかるし、起動したことが確認しにくいも残念。とにかく焦れったい！！！）
• 結構低めの実効感度（ホールディングの関係もあるけど、やっぱりブレ易いのが気になる）
• 面の張りが足りないアルミボディー（チタンやジュラルミンに比べると、薄っぺらな雰囲気も……）
• 両手で持ちにくいボディーデザイン（片手ならまずまずだけど、ブレ易い。デザイン優先という感じも……）
• やっぱり必要なマニュアルフォーカス機能（AFは高精度でも、暗いシーンは合焦せず夜景撮影に困るぞ！）
• 縦横の比が低いフォーマット（1,280×1,024ピクセルだもの。どうせPC標準と違うならもっと横長でもいいのでは……）
• レンズキャップがないこと（凹んでいるので傷はつきにくいとはいえ、やっぱり不安。付属しててもよさそうだけど）

COOLPIX900

○　良い点
• クラストップレベルの高解像度（1/2.7インチ130万画素CCDでもトップクラス。さすがにNIKKORは違う！）
• 自然で素直な絵作り（ちょっとおとなしい感じもあるけど、このバランスの良さは大きな魅力）
• やっぱり便利な3倍ズーム（38～115mm相当で実用域は十分カバー。専用のワイドアダプターも超便利！）
• 便利なマニュアルモード（詳細な機能設定もできるし、設定内容が保持されるので簡単に呼び出せるのが便利！）
• 凝った撮影にも十分対応できるきめ細かな詳細設定機能（測光モードや撮影光源モードからコントラスト調整までできる点が凄い！）

×　悪い点
• 結構長い起動時間（5～10秒もかかるのは長すぎるし、録再モード切替も遅い。なんとかして！）
• 大柄なボディーサイズ（機能を考えれば理解できる部分もあるけど、リコー DC-4と比べるとやっぱり巨大！）
• 金属なのに金属っぽくない外観（表面の仕上げのせいか、プラスチックぽい。ぜひブラックボディーを！）
• わずか30秒でスリープすること（液晶ファインダーメインなので省エネも大事だけど、自分で設定したいな）
• 屋内撮影では物足りない実効感度（屋内でストロボなしで撮るには結構きつい！　ぜひ高感度モードを！）
• 自動発光に戻ってしまうストロボモード（このクラスのモデルなら設定が保持できるモードも必須でしょう）

C-840L

○　良い点
• 小さく軽く、携帯性のいい外観（このサイズなら、常時持ち歩いても気にならないのがいい）
• クラス最速の起動時間（レンズカバーを開いてわずか2秒で撮影できるのは大きな魅力！）
• わずか4秒の記録時間（この速さなら実用レベル。スナップにも便利ですよね）
• 10cmまでの接写ができるようになったこと（以前は20cmで物足りなかったものね）
• 接写時でも安心のストロボ調光（10cmの接写でも露出オーバーにならない点は便利！）
• 白飛びの少ない絵作り（撮影後に補正する人にはいいけど、中間調のメリハリがイマイチ……）

×　悪い点
• 新鮮味のないデザイン（ベースがC-820Lと同じだし、ボタン類が金色なのはいただけないなあ～）
• メリハリの足りない絵作り（補正しないとメリハリ不足。このクラスはもう少し見栄えがいいほうが……）
• ときどき逃す今一つの露出制御（単純な中央重点測光だからね。再現域が狭めのこのCCDにはちょっと力不足かも）
• 周辺の写りがイマイチの新設計レンズ（直線の歪みも大きめだし、周辺で色の滲みも見られるのが残念！）

PowerShot A5

○　良い点
• ひと味違うジュラルミン外装（高級コンパクトカメラを思わせる、上品な手触り。この質感、なかなかですよ！）
• 81万画素補色系タイプでトップレベルの高画質（ノイズも少ないし、解像度も良好。でも、所詮XGAだけど）
• コンパクトカメラ感覚で違和感なく操作できること（デジタルカメラのなかで一番カメラっぽいですね！）
• 見やすい光学式ファインダー（明るくクリアだけど、意外にAFが遅いので、シャッターチャンスを逃しがち）
• 約5秒の記録時間（最新130万画素クラスより遅いけど、さほどストレスを感じないのがいい）
• 高精度なオートフォーカス機能（精度は高いし、マクロ時も安心だけど、測距時間が長いのはちょっと……）

×　悪い点
• IXYサイズだと思うとガッカリするサイズ（一回り、いや、ふた回り近く大きいかなあ～。FinePix700よりちょっと小さい程度）
• いまさらの感もある81万画素の長方画素・補色系CCD（画質はいいけど、やっぱり物足りないよね～）
• おとなし過ぎる絵作り（自然で玄人ウケする写りだけど、見栄えはもう一つ。難しいところだけどね）
• 妙にレスポンスの遅いオートフォーカス（いつ切れるかわからないところは、PowerShotの伝統か!?）
• 財布に堪える高価なリチウム電池（300枚前後は撮れて割高感はさほどないけど、1,800円の電池は堪えるよね）
• PC上で使いにくいCIFFフォーマット（サムネールもJPEGなので、本画像と間違えやすいし、CIFF対応ビュワーもナシ）
• 同社合成ソフトと連携していないパノラマ撮影モード（パノラマファイルを自動認識しないのは理解に苦しむよね）

C-1400L

○　良い点
• やっぱり魅力的な2/3インチCCD（クラス最大！コストを考えたら大抜擢の大バーゲン！）
• デジタルカメラ用に設計された正方画素原色CCDの採用（やはりこれが理想ですよね……）
• なかなか優秀な大口径3倍ズームレンズ（2/3インチCCDだけに解像度は十分。でも、ワイド側で色の滲みも）
• メリハリのある明快な色再現（パッと見た印象は強いけど、鼻につくケースも……。個人的には苦手だけど）
• 文句ナシにクラストップの高解像度（とにかくA4判にプリントしても十分耐えるシャープネスは立派！）

×　悪い点
• スイッチONで常時大量消耗する電池（こまめにスイッチを切れば安心だけど、最初はビックリするぞ！）
• 16MBカード未対応のスマートメディア採用機（発売時期的に仕方ないけど、やっぱり8MBカードじゃね……）
• 低めの実効感度（屋内はもちろん、曇天時でも不意にブレることも。高解像度だけに要注意だ！）
• 意外なほど狭いダイナミックレンジ（ハイライトが飛びやすく、明暗比の高いシーンはかなり苦手）
• ピントが確認しづらい一眼レフ式ファインダー（明るさ優先でピントがきちんと確認できないのは不安！）
• けっこうかさばる大柄なボディー（一眼レフ式だからしょうがないけど、重さは意外に軽いから携帯性はまずまずかな）

DC210A

○　良い点
• 2倍ズームを搭載していること（ワイド系の2倍ズームで屋内や建物の撮影に便利！ワイド系はクラス唯一だからね）
• よく考えられた操作性（分かりやすいし、モードセットや再生表示も容易。DC210Aでは日本語表示になったし）
• 5万円前後とお買い得な実販価格（高画素機の価格破壊はDC210シリーズから始まった！）
• 見栄えのする明快な色再現性（必ずしも忠実じゃないけど、適度に鮮やかで明快な点がいいですね）
• 小さく見えるブラックボディー（デザインは同じでも雰囲気は別。でも、いまや、ちょっと大きめだよね）
• 自然で正確なストロボ撮影（ストロボ使用時の光量バランスはなかなか良好。このレベルなら安心だよね）

×　悪い点
• そろそろ物足りない108万画素CCD（まあ、このクラスは過渡的なものですから……）
• ピントが固定焦点式であること（いくらピントの合う範囲が広いとはいえ、やっぱり無理がありますね）
• 結構多めのノイズ成分（色はいいけど、ノイズが目立ちやすいのが欠点。最新の130万画素クラスとは素性が違いますから）
• レスポンスが遅く、結構電池を消耗する液晶モニター（正確なフレーミングやマクロ用と割り切ろう。再生は結構キレイ）
• 好みが分かれるアメリカンなデザイン（個性的ではあるけど、もう少しスリムでスタイリッシュでもいいと思う）

Q-M100

○　良い点
• コンパクトカメラ感覚で気軽に使えること（デザインもカメラっぽいし、操作も分かりやすい。操作部は小さいけど）
• 夜景が楽に撮れる感度の高さ（接続ソフトで長時間露出を許可すると、驚くほど暗い場所でもOK！）
• 使えば使うほど感じる設計者のこだわり（ちょっと空振りに終わっている感じもあるけど）
• よくできた接続ソフト（なかでも「デジタル暗室」は逸品だし、転送ソフトで詳細設定もOK！）
• 優秀な光学ファインダー（明るくクリアで、視野も広くて気持ちいい！これなら液晶がイマイチでもいいか!?）

×　悪い点
• 持ちやすいけど、野暮ったいデザイン（同社のコンパクト機のようにもう少し素直にデザインすればいいのに）
• 割高感のある価格設定（109万画素でこの価格は高く感じるよね。基本はシッカリしているけど）
• ややノイズっぽい、渋めの色再現性（現時点では見劣りがする部分も多いよね。解像度はなかなかいいけど）
• 電池の消耗が激しく、レスポンスの遅い液晶ファインダー（色も渋めだし、再生専用と割り切ったほうがいい）
• 未公開の超多彩な裏モード（Q-EZの時代からカスタマイズ機能が充実していたのに詳細は未公開なんだよね）

C-1000L

○　良い点
• やや白飛びしやすけど、素直できれいな絵作り（姉妹機のC-1400Lよりも自然で玄人好み）
• ISO160相当の高めの感度（屋内撮影でも意外にブレにくく取材モノならC-1400Lより便利）
• 150mm相当までカバーできる3倍望遠ズーム（屋内撮影はキツイけど自然風景やポートレートに便利）
• 必要十分な記録時間と撮影枚数（約5秒と記録時間はまずまず。撮影枚数も8MBカードなら十分）
• 視差がなく、コンバーター装着も楽しめる一眼レフ式ファインダー（ワイドやマクロ撮影も工夫次第でOK！）

×　悪い点
• 中途半端なコンセプト（ベースはいいのに、ラインナップ上の位置づけが不明瞭。せめて専用レンズを！）
• 知名度の低さ（C-1400Lと同時発表で、発売は一歩遅め。終始、引き立て役になってしまったのが残念）
• 意外に少ないC-1400Lとの価格差（実販で1.5～2万円差。ここまで出すならC-1400Lを選ぶ人も多いはず）
• 明確なメリットがないこと（最初からC-1400L一本でいった方がよかったのでは？）
• 50～150mm相当とワイド側が足りない3倍ズーム（C-1400Lの流用だからね。屋内撮影にはワイドアダプターは必須）
• 一眼レフなのに、ピント確認が難しい（明るさ優先の空中像式だから仕方ないけど）

CP-500

○　良い点
• ビックリするほどの低価格（接続キットや豊富なアプリケーション込みで3万円台のこの価格は超お買い得！）
• 81万画素クラスでトップレベルのきれいな写り（PowerShot A5よりノイズはやや多めだけど見栄えのする写りは魅力！）
• PM-750Cで簡単にダイレクトプリントできること（色もキレイだし、解像力も十分。使ってみると意外なほど便利）
• メインスイッチONで常時点灯する液晶ファインダー（液晶派にはとにかく便利。このメリットだけで買ってもいいよね）
• やっぱりきれいな低温ポリシリコンTFT（再生表示はかなり遅いけど、表示のきれいさはいまも健在！）
• 意外に楽しめるパノラマ＆モノクロモード（使ってみると、結構面白い！とくにモノクロはハマルかも）

×　悪い点
• 液晶ファインダーでは意外なほど消耗する電池（ボディーが安価な分、充電池を一緒に買っておこう！）
• 結構大柄なボディーサイズ（81万画素クラスのなかでもかなり大きめ。そのぶん、持ちやすいけどね）
• 液晶使用時にかなり長くなる記録時間（10秒前後かかるので、急ぐときは液晶を消して撮ろう！）
• すでに古さを感じさせること（ロングセラーとはいえ、かれこれ1年だものね。当時は最先端のスペックだったのに）
• 独特の詳細機能設定（ボタンの数が少なすぎて、詳細な機能設定操作が分かりにくい。結構多機能だけどね）

C-820L

○　良い点
• 結構手頃な実販価格（CP-500ほどじゃないけど、この価格なら買ってもイイかなあ～と思いますね）
• 専用カードでパノラマやカレンダー作成がPCなしにできること（あまり知られてないけど便利！）
• なかなか携帯に便利なコンパクトボディー（PowerShot A5ほどじゃありませんけど、意外なほどコンパクトですよ！）
• コンパクトカメラ感覚で扱えるデザイン&操作性（操作感はほとんど普通のカメラ。記念写真を人に頼んでも大丈夫）
• 液晶を使わなければかなり持つ電池（光学ファインダーも見やすいので、電池が気になる人はそちらがオススメ）

×　悪い点
• 小さいけどちょっと凸凹がありすぎるグラマラス・デザイン(好みが分かれるところですね。悪くはないけど）
• 液晶使用時にあきれるほど長くなる記録時間(18秒近くかかるのは閉口モノ。さすがにね……)
• 16MB以降のカードに対応していないこと（まあ、発売時期から考えるとしょうがないんですけど）
• いつでもストロボモードが自動発光に戻ってしまうこと（感度は高めでホワイトバランスもいいのでストロボなしで常時撮りたい）
• 肌色が若干濁り気味になること（カラーバランスが若干グリーン寄りになることも。補正すればいいけどね）

• 山田久美夫が選ぶデジタルカメラ・ランキングインデックス

■参考記事

• 山田久美夫が選ぶデジタルカメラ・ランキング Under VGAクラス編
• デジタルカメラ関連記事インデックス
• デジタルカメラ売れ筋ランキング('98/4/6～'98/4/19)
• 【デジカメ】高画素モデル3機種が発売される

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• 今後、新製品の登場、既存機種のメリット＆デメリットの新規発見、実販価格の変動などにより、随時ランキングが変わりますので、ご了承ください。
  

[Reported by 山田 久美夫]