標準価格:
C-820L:84,800円
C-420L:64,800円
連絡先:
オリンパス光学工業株式会社 カスタマーサポートセンター
Tel.0426-42-7499
オリンパス光学工業株式会社は19日、画像記憶メモリに差し替え可能なスマートメディアを採用したデジタルカメラ2機種を発表した。81万画素の「CAMEDIA C-820L」が84,800円で7月下旬発売、35万画素の「CAMEDIA C-420L」が64,800円で9月初旬発売。
●従来モデルを改良して機能強化、目玉はスマートメディアの採用
C-820Lは従来モデルのC-800Lと同様、81万画素のCCDを搭載し、画像の記録解像度を1,024×768ドット(高画質モード)と640×480ドット(標準画質モード)のどちらかを選択可能。C-420Lは従来機種C-400Lの後継で35万画素CCD搭載、記録解像度は640×480ドットと320×240ドットの選択となる。従来の製品ラインナップにはC-400という液晶モニターなしのモデルも含まれているが、今回のシリーズでは「圧倒的に液晶付きモデルが売れるという市場の要求に応じて」製品化を見送ったという。
ほかに、周辺機器として今回の新モデルと直接接続して印刷できる昇華型熱転写プリンター「CAMEDIA P-300」も発表しているが、これについては価格や出荷時期は未定となっている。
●気になる駆動電圧仕様の違いによるスマートメディアの互換性問題
左が5V、右が3.3V対応。 切り欠きの位置も違う |
同社では「自社で3.3Vのタイプを発売する予定もあり、今後はスマートメディアはすべて他社も含めて3.3Vに移行することがはっきりしている。スマートメディアの標準化フォーラムの中でも、5Vタイプは一時的なものと説明を受けており、(5V対応のデジタルカメラを発売していた)富士フイルムさんらは製品化が早すぎたのではないか」と説明する。富士フイルムの最新モデルでは3.3Vと5Vの両タイプに対応しているが、オリンパスは「若干のコストアップ程度で両対応にすることは可能だが、我々は消費電力の問題もあり、5V対応はまったく考慮しなかった」という。
スマートメディアの対応機器は、富士フイルムが最近まで販売していたDS-7など5V限定タイプのほか、最近では3.3V/5V両用もあり、さらに今回の3.3V限定の製品によって3タイプがしばらく併存することになる。しかし、媒体としてのスマートメディアは現状販売されているものは5Vがほとんどで、これからようやく3.3Vが市場に出回るという段階。
もとをたどればスマートメディアの規格の「揺れ」が原因であり、互換性問題は対応機器を発売する各社が抱える共通の問題だが、今回の新CAMEDIAシリーズが両対応ではなく、3.3V限定にしたという点について、発表会場では「時宜尚早ではなかったか」という声も聞かれた。
【主な仕様】
・ホワイトバランス:フルオートTTL ・レンズ :OLYMPUS LENS 5mm、焦点距離5mm(35mmフィルム換算36mm相当) 口径比1:2:8、構成枚数4群5枚、撮影範囲20cm~無限遠 ・圧縮方式 :JPEG ・感度 :ISO100相当(C-820L)、ISO130相当(C-420L) ・ファインダー:光学式と液晶モニター ・シャッター :1/4~1/500sメカニカルシャッター併用(C-820L)、1/4~1/10,000s ・絞り :F2.8 F5.6 F11 ・内蔵ストロボ:ビルトインフラッシュ ・電源 :ACアダプタ、単3アルカリ、ニッケル水素、リチウム、ニッカド電 池4本 ・撮影可能枚数:100枚以上(ストロボ50%OFF時) ・通信仕様 :RS232Cの通信で230kbpsまでの高速通信が可能 ・形状 :128(W)×65(H)×45(D) ・重量 :265g(C-820L)、260g(C-420L) いずれもカード、バッテリー別 ・その他 :4MBスマートメディア同梱【主なオプション】
・デジタルカラープリンター「CAMEDIA P-300」 発売時期、価格未定 ・4MB 3.3Vスマートメディア(パノラマ合成機能付)「M-4P」 6,800円、7月下旬発売 ・スマートメディア用PCカードアダプタ「MA-1」 10,000円、7月下旬発売 ・パソコン接続キット「C-2KP」 10,000円、7月下旬発売 ・充電器セット「B-30S」 7,500円、7月下旬発売 ・フラッシュパス(スマートメディアをFDDで読み書きできるアダプタ) 今秋発売、価格未定□オリンパス光学工業株式会社のホームページ
('97/6/19)
[Reported by fumitake@impress.co.jp]