MicrosoftのWindows RT機「Surface」写真レポート

Windows RT版Surface。タッチカバーを付けた状態。



 ニューヨークで10月25日(現地時間)に開催された、Windows 8の発売イベントではWindows RT版Surfaceも披露され、実機も多数展示されていた。本稿では、展示されていたSurfaceの実機を写真で紹介する。また、実際に実機も購入したので、詳しいレビューは別途行なう予定。

 ではまず、Windows RT版Surfaceの仕様をまとめておこう。本体サイズは、約274.6×172×9.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約680g。Windows RTは、ARMプロセッサベースで動作するOSで、SurfaceはNVIDIAのTegra 3 T30を採用。メインメモリは2GB、ストレージは32GBまたは64GBのSSD、液晶は1,366×768ドット表示対応の10.6型5点マルチタッチ対応の静電容量式タッチパネルを搭載。液晶表面にはGorilla Glass 2を採用し、強度も優れるとする。無線機能は、IEEE 802.11 a/b/g/n対応の無線LANとBluetooh 4.0を搭載。センサーは、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスで、液晶面と背面に720p対応のカメラを搭載する。

 側面のポートは、左にヘッドフォンジャック、右にUSB 2.0ポートとMicro HDMI出力を用意。また、背面キックスタンドの内側にはmicroSDカードスロットを備える。ACアダプタ接続用のコネクタは右側面で、接続部はマグネット式を採用。下部側面には、タッチカバーおよびタイプカバー用の端子がある。電源ボタンは樹奥部側面に用意されている。

 キーボード付きカバーは、センサータイプのキーを備えるタッチカバーと、物理キーを備えるタイプカバーの2種類。タイプカバーは黒のみだが、タッチカバーは黒、白、赤、シアン、マゼンダの5色が用意される。

 実際に展示機を触った第一印象は、動作が軽快で、かなり快適に利用できるというものだった。ブラウザを利用したWebアクセスや、写真の表示などは全くストレスなく行える。

 本体デザインはシンプルだが、作り込みはしっかりとしており、高級感も感じられる。背面のキックスタンドも、非常に薄いものの、特殊な加工を施したマグネシウム合金を採用しており、強度も十分で、強度の不安は全く感じない。重量は約680gと、10.6型液晶搭載タブレットとしてはまずまず標準的な重量ではあるが、さすがに結構ずっしりと感じる。長時間片手で持って利用するのは、少々辛そうだ。

 キーボード付きカバーについては、タッチキー搭載のタッチカバーは、打鍵感が一切ないため、さすがに軽快なタイピングは厳しい。ただ、ある程度圧力をかけなければキーが反応しない点は、なかなかいい配慮だと感じた。それに対し、物理キーを備えるタイプカバーは、Ultrabook搭載キーボードに近い感覚で利用でき、軽快に入力できる。厚さは5mmと、タッチカバーより2mm厚いが、わずか2mmの違いで入力の軽快さが大きく変わることから、個人的にはタイプカバーの方が魅力的に感じた。

こちらはタイプカバーを付けた状態1,366×768ドット表示対応の10.6型液晶を搭載。タッチパネルは5点マルチタッチ対応の静電容量方式。表面のガラスはGorilla Glass 2を採用背面。本体カラーはブラックのみ。中央のラインから下はキックスタンド。キックスタンド部分にはWindowsのロゴが印刷されている
キックスタンドを開いた状態下部側面。高さは約9.4mm。中央の端子は、タッチカバーおよびタイプカバー接続用の端子。側面部は斜めに切り取られている左側面。上下の側面部も斜めに切り取られている
上部側面右側面キックスタンドを開いて置いた状態での液晶面の傾斜は約22度
左側面には、ヘッドフォンジャックとボリュームボタンがある。ヘッドフォンジャックの上にはスピーカーが見える右側面には、USB 2.0ポートとMicro HDMI出力を備える。また、こちらにもスピーカーが見えるACアダプタ接続端子は右側面にある。接続部はマグネット式だ
キックスタンドを開いた内部にmicroSDカードスロットを用意液晶面上部には720p対応のカメラを搭載背面側にも720p対応カメラを搭載。キックスタンドを開いて置いた状態で正面が撮影できるように角度をつけて取り付けられている
液晶面下部のWindowsボタンはタッチセンサー式となっているキーボード付きカバー。左が物理キー付きのタイプカバー、右がタッチセンサー式のタッチカバーSurface本体との接続部は強力なマグネットとなっており、カバー側を持っても本体が落ちる心配はない
タイプカバーのキーのストロークは浅いが、しっかり打鍵感があり、Ultrabook搭載キーボードとほぼ同等に利用可能タッチカバーは、黒、白、赤、シアン、マゼンダの5色を用意カバーの厚さは、タッチカバーが3mm、タイプカバーが5mm
タッチカバーのキーは全てタッチセンサー式だが、圧力検知機能によって軽く触れた程度では動作しないようになっている。下部にはタッチパッドも備えるタイプカバーはしっかりと入力が行えるため、快適な入力を行ないたいならこちらが有利。キー配列はタッチカバー、タイプカバーとも同じだ

【動画】Surfaceを操作している様子

(2012年 10月 29日)

[Reported by 平澤 寿康]