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中国、国内での携帯通話のローミング/長距離通話費用を撤廃

 中華人民共和国国家旅游局は8月1日(現地時間)、国内における携帯通話のローミング費用を9月1日より撤廃すると発表した。

 中国の携帯電話ネットワークはこれまで、その携帯電話を契約した市や省を超えての通話にはローミング費用がかかっていた。さらに、市外の人に電話をかける際も「長途費(長距離費)」と呼ばれる別の料金が適用されていた。

 China Unicomの標準3Gモバイルサービスを一例に挙げると、現地同士の通話は0.36元/分(約6円/分)だが、市や省をまたいでの通話は0.07元/6秒とほぼ2倍の料金。一方、携帯電話を市外/省外に持って行くローミング時は、発信が0.6元/分、着信が0.4元/分となる。

 つまり、市外/省外に持って行き、ほかの市や省に向けて発信すると1分あたり1.3元/分、着信すると1.1元/分かかっていた計算だ。

 ランダムサンプルの調査によると、2016年の国内旅行者の通信費は1,526.4億元に上り、これは中国のモバイルネットワークサービスの収入の17.8%を占めていたという。ローミングによる収入は全収入の4%であったという。

 ローミングと長距離費を撤廃すれば、旅行者は合計で61億元の支出を抑えられるとしており、ユーザーの旅行に対する安心感を高められ、買い物や観光といった旅行本来の楽しみに支出することが可能になるとしている。