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次世代高速交通システム開発のHyperloop One、走行試験で時速300kmを達成

XP-1

 米Hyperloop Oneは8月2日(米国時間)、同社の開発する「Hyperloop」システムの試験機である「Hyperloop One XP-1」が、7月29日(同)にフェーズ2試験に成功したことを発表した。

 Hyperloopシステムは、減圧したチューブ内で磁気により浮遊させたポッドを走行させるという輸送システム。減圧チューブという空気抵抗を抑えた環境により高速度の運行を行ない、都市間などの高速移動を目標としている。

コンセプト

 Hyperloop One XP-1は試験機で、2.7×8.7×2.4m(幅×奥行き×高さ)のポッド。フェーズ2試験はネバダ州の砂漠に設置された全長約500mの開発用トラックで行なわれ、およそ300mの加速で最高時速約310kmを記録したという。

 試験は海抜高度60km地点相当の気圧まで減圧されたチューブで行なわれ、フェーズ1試験から加速距離を10倍(30mから300m)にし、モーター出力も3.5倍(891hpから3,151hp)となったことで、最高速2.7倍(時速約111kmから約310km)を達成した。

Phase 2 Test Recap