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開発に20年以上を要した3DダンジョンRPG。発売直前にさらに発売延期を繰り返す

Grimoire : Heralds of the Winged Exemplar

 Cleveland Mark Blakemore氏が1人で20年をかけて開発したという3DダンジョンRPG「Grimoire : Heralds of the Winged Exemplar」。SteamのGreenlightに登場し、4月16日に5月29日に発売されると発表したのだが、5月24日になってから発売をいったん保留。その後7月7日(日本時間では7月8日)の発売を予告したのだが、7月7日になっても発売されず、再度保留状態となっている。

 その理由について開発者のBlakemore氏は、「最終的なテストと修正段階に入っているため」と明らかにした。ゲームの開発は全て1人で行なっているため、毎日20時間にもおよぶ作業(本人談)に追われているが、「もうすぐリリースできる」とSteam製品情報ページで記している。

 ニュースの最後で、「私は妻に、(このリリースの延期はスペースシャトルの)チャレンジャー号の爆発事故と似ていると説明した。素晴らしいエンジニアたちは数年に渡ってシステムを開発してきたが、最後の数時間で発射を急いだ(あまり、事故が発生した)。この時、簡単なレビューと修正を行なっていれば、大惨事から乗組員たちを救えたはずだ。それが今私がGrimoireにしたことと同じである。私はすでにカウントダウンをキャンセルし、ここにあるボタンを押す前にOリングの交換が必要かどうかを確認している」と述べている。

 もっとも、20年の開発期間と比較すれば、2~3日間の延期は微々たるものあり、作者は「製品を徹底的に磨き上げる」としている。

 Grimoire : Heralds of the Winged Exemplarは「ウィザードリィ」や「魔導物語」風の3DダンジョンRPG。シングルゲームで600時間以上プレイできるのが特徴なほか、レトロスタイルのMIDI音楽と8bitのサウンドエフェクト、カラフルな2D手書きグラフィックス、244以上のマップなどが特徴。