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MIT、3Dプリンタで出力した総樹脂製ロケットエンジンを試験

100% 3D Printed Rocket - MIT Rocket Team

 MITは4月21日(米国時間)、3Dプリンタで出力したロケットエンジンの動作試験を行なった。ロケットエンジンをメタル3Dプリンタで出力する試みはすでにSpaceXやNASAなどが行っているが、樹脂を用いるものはこれが初めてだとする。

 1度目の実験では弱い推進剤を用い、出力を制限していたとはいえ、音速を超える噴出を得てもエンジンは原型を保っていたという。

 同じエンジンを使った2回目の実験は、より強力な推進剤を用いたもの。エンジンは耐えきれずに壊れてしまうが、もともと1度きりの実験のために作られたエンジンであり、想像以上に耐久性が高かったということになるだろう。

 研究チームは、メタル3Dプリンタは全般的に高価であり、ローコストを志向した樹脂を用いた手法で大きなエンジンを製作することや、さらなる耐久性の向上や実際に飛行可能なエンジンの作製につながる研究を続けていくとのことだ。