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米海軍、潜航艇の船体を3Dプリンタで試作

 米国エネルギー省は20日(米国時間)、米海軍で用いられる潜航艇の船体を3Dプリンタでの試作を行なったと発表した。将来的にはより早く、作戦の内容などに応じて形状を変えて出力可能とすることが計画されている。

 試作された船体は全長約9.1mで、専用の大型かつ高速な3Dプリンタで出力された。素材は炭素繊維複合材料で、プリンタを休みなく稼働させることで、4週間ほどで組み立て可能な状態とした。

 通常の製法では60万ドル(約6,600万円)と高額な製造コストがかかる上、完成までには3から5カ月ほど要する。3Dプリンタを用いる方法では90%の製造コスト削減と、工期短縮が可能になるという。

 実用化されれば、必要な時にオンデマンドでこうした特殊機材を製造可能とすることで、さらなるコスト削減が期待できる見込みだ。

 同プロジェクトは次のステップとして、実際に航行可能な試作品の製作を予定しており、想定される海などの使用現場を模した環境でのテストを行なうとし、2019年の公開を予定している。