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Team製DDR4メモリが5,260MHz駆動を達成

 一般的なDDR4メモリの規格はDDR4-2133またはDDR4-2400であり、つまりクロックは2,133MHzまたは2,400MHz相当で駆動している。しかしTeam Group製の「T-FORCE XTREEM」シリーズのメモリはこのほど、世界最高となる5,260.8MHz駆動を実現した。

 もちろん、これは通常利用環境下で実現したものではなく、-60℃という極冷環境下の記録である。タイ出身のオーバークロッカー「Audigy」氏が13日付けで、結果をHWBOTに投稿した。

 CPUにはIntelのCore i7-7700K、マザーボードにはASRockの「Z170M OC Formula」を使用。メモリのレイテンシは21-31-31-63-2(tCAS-tRC-tRP-tRAS-tCR)という設定となっており、ベースクロックは127.25MHz。ちなみにメモリクロックチャレンジのため、CPUは1,018.17MHzにまでダウンクロックされている。

 HWBOTメモリクロックランキング上位は、これまでG.SkillとZADAK551(Apacerのオーバークロッカー向けブランド)がほとんどを占めており、Teamの製品がいきなりトップに躍り出た格好だ。とは言え、実はかなり前からTeam製品に期待を寄せるオーバークロッカーも多く、日本を代表する清水貴裕氏は「G.Skillとほぼ同レベルまで来ている」とCOMPUTEX TAIPEI 2016の時にコメントしていた。

 今回5,260MHzを達成したTeamメモリ「T-FORCE XTREEM」は同社のフラグシップモデル。CNC削り出しのアルミ製大型ヒートシンクにより放熱性能を10%高めているほか(とは言えこのテストでは外されていると思われる)、10層PCBによる優れた信号特性を実現。全てのチップに選別されたSamsung製チップを使用している。定格動作電圧は1.35V、クロックは3,466/3,600/3,733/3,866MHzの4種類だ。永久保証付き。