イベントレポート

東芝、USBとMicro USBのTransferJetアダプタを展示。12月発売

~8型Windows 8.1端末も披露

東芝ブース
会期:10月1日~5日(プレス向けに9月30日に一部先行公開)

会場:幕張メッセ

 CEATECで4K TVなどの展示に力を入れている大手家電メーカーの中で、東芝は比較的大きな展示スペースをPCやタブレットに割いている。

 展示の1つは、2,560×1,440ドットという高解像度液晶を搭載するUltrabook「dynabook KIRA V832」。数台の展示機が自由に触れられるようになっており、キーボードや高品位へのこだわりなどの点について訴求している。

 その背後では、手書き機能にこだわったAndroidタブレット「REGZA Tablet AT703」を展示し、タブレットでの手書きや、文字のデジタル変換などを体験できるようになっている。

 これら2製品はいずれも発売済みのものだが、AT703のすぐ横には、日本では未発表のWindows 8.1搭載タブレットが展示されている。海外では「ENCORE」(アンコール)の製品名でIFAにて公開されたもの。1,280×800ドットの8型液晶を搭載し、展示機ではWindows 8.1 RTM(製品版)が動作していた。ただし、ケース内での展示に留まっており、触れることはできない。

「dynabook KIRA V832」
「REGZA Tablet AT703」
国内未発表のWindows 8.1タブレット
左側面にmicroSDカードスロット
右側面に音量と電源ボタン
上面にMicro USB、Micro HDMI、ヘッドフォン端子

 新しい展示としては、TransferJetのUSBアダプタが展示。TransferJetは、機器同士を触れさせる程の距離で利用し、転送速度は理論値が560Mbps、実効値が375Mbpsということで、USB 2.0の転送速度をFeliCa/NFCの使い勝手で実現したと表わすことができるだろう。

 今回東芝は、USB型とMicro USB型のTransferJetアダプタを展示。12月に発売の予定。価格は未定だが、USBとMicro USBのペアで1万円を切る程度を見込んでいるという。

 TransferJetの応用例として「デジタルKIOSK」なるものが参考展示されていた。これは、コンビニなどでの動画コンテンツ購入などを想定したもので、タッチ画面で動画を選び、サンプルをプレビューした後で、気に入ったら購入ボタンを押し、TransferJet対応スマートフォンを台の上に置くと、データが転送されるというもの。また、台にはQi充電機能も搭載しており、スマートフォンを無線充電することもできる。

 このほか、TransferJetでは、すでにmicroSDIOカードが発売されているが、フルサイズのSDカード型(8/16GB)も展示。2014年上半期の発売を予定しているという。また、無線LAN内蔵SDカード「FlashAir」について、新たに8GBでClass 10対応製品を10月下旬に発売予定としている。価格は4,000円前後となる見込み。

左からUSB、Micro USB、SDカードのTransferJet製品。SDカードはメモリも内蔵
Micro USB型をスマートフォンに取り付けたところ
TransferJetを利用したデジタルKIOSKのプロトタイプ
FlashAirは8GB Class 10が10月下旬発売

(若杉 紀彦)