【CES 2012レポート】iLounge Pavilion/Mac編
~ Macのデスクトップ周りを拡張する各種製品

会期:1月10日~13日(現地時間)
会場:米国ネバダ州ラスベガスコンベンションセンター



 「iLounge Pavilion」はCES内における企画展示エリアの1つで、CES 2010からエリアが設けられた。昨年(2011年)の記事で紹介したとおり、縮小傾向になったMacworldからの受け皿的にスタートを切ったが、iPhoneをはじめとするiOSデバイスの好調さを背景にして、展示規模の拡大は2012年も続いている。CESを主催するCEAによると2012年の展示スペースは7,500平方フィートと昨年の1.5倍となっており、企画展示がスタートした2010年比では約3倍まで展示スペースが拡大したことになる。その広さはラスベガスコンベンションセンターにある北ホールの約半分を占めるまでにいたった。

 中心になるのはやはりiPhoneをはじめとするiOSデバイス関連の製品だが、Mac関連の周辺機器も新製品がいくつか展示されていたので紹介する。

 2011年9月に開催されたIFA 2011のMagic Numpadに続いて、ここCES 2012においても新製品を展示したのがMobee Technologyだ。今回は「The Magic Feet」で、これは既存の「The Magic Charger」と「The Magic Bar」を融合させた製品になっている。

 前者はApple純正のMagic Mouseを無接点充電に対応させて電池交換の手間を解消する製品で、なかなかのヒット商品となった。一方後者はコンセプトこそ同じなのだが、Apple純正キーボードを無接点充電にするにあたって、チャージャーの構造そのものが場所をとってしまうため、結局有線でつないでいるのとさほど変わらず、マウスほどの手軽さは実現できないというのが筆者も感じるところであった。

「The Magic Feet」。Apple純正のMagic MouseとApple Keyboardを無接点充電に対応させるバッテリパックと充電台のセット。4ポートのセルフパワーUSB Hubとしても機能する

 今回の「The Magic Feet」は、いずれにせよスペースをとってしまうキーボードのチャージャー機能を、そのままマウスに対しての充電構造にもしてしまい、1つのチャージャーでキーボード1個とマウスを2個まで無接点充電ができるようになっている。あわせて4ポートのUSB 2.0対応Hub機能も搭載された。さすがにこれではMacのUSBポートからの給電というわけにはいかず、Mac本体ともUSBで接続するが、給電は別途ACから取るセルフパワー駆動となっている。

 「The Magic Feet」に含まれるのは、The Magic Chargerのバッテリパック部分と、The Magic Barのバッテリパック部分、そして新たにつくられたチャージャーユニット兼USB Hubとなる。iMacに付いてくるMagic MouseとKeyboardならセットで対応しているので、初期導入には向いている構成だ。発売は2012年3月1日を予定しており、同社のオンラインストアでは149.90ドルで事前予約を受け付けている。

 同社はほかに「The Power Bar」も開発。こちらは無接点充電ではなくUSB経由で本来の単3形乾電池2個分と置き換えたバッテリパックに充電を行なう構造。AppleのApple Magic Trackpadは電池交換の際に手軽とはいえスクリュー式の蓋を開ける必要があるため、電池交換の手間を充電に置き換えるようなスタイルだ。同社ではエコの視点からも電池交換ではなく、充電池の利用を薦めている。こちらも発売は2012年3月1日を予定。同社のオンラインストア価格は29.90ドル。

 日本市場向けにはプレアデスシステムデザインが同社製品の販売代理店となっており、既存の製品はすべて国内でも販売されているため、日本市場に対して出荷される見込みは高い。先日購入した「Teh Magic Numpad」(米国内価格 29.90ドル)が国内で実売2,980円ほどだったので、対ドルのレートは1ドル=100円程度での販売になると予想される。


「The Magic Feet」のフットプリントはこんな感じになる。充電が完了してさえいれば、キーボードと充電台は離れていても問題ないので、チャージャーの置き場がポイントになりそうだUSB 2.0 Hubの部分。奥のケーブルが伸びている位置の横にも1個ポートがあり、左右対称で計4個のUSBポートがあることになる。こちらはまだ実機のなかった「The Power Bar」。充電式のバッテリパックを既存の乾電池と置き換えるという考え方は同じで、無接点充電ではなくUSBによる充電方式を採用している

□Mobee Technologyのページ(英文)
http://www.mobeetechnology.com/

 AppleのMacBookシリーズを閉じた状態で運用するためのドック「Henge Docks」。差し込むことで各種のインターフェイスが接続され、電源をはじめUSBなどに接続した各種の周辺機器が利用できる仕組み。ポリカーボネート製の13型と、ユニボディタイプのMacBook/MacBook Proでは13型、15型、17型のいずれにも対応して発売中。MacBook Airでは現行の最新モデルに対応するとして、事前予約を受け付けている。

 鍵になっているのは電源供給のためのMagSafeアダプタで、これはApple純正のコネクタしか利用することができない。例えばMacBookやMacBook Pro向けのDockでは、ここは純正品をそのまま差し込んで利用する構造になっている。製品のポイントはこの仕組みにありインターフェイスが左側面に集中するMacBook製品のコネクタ類は全て差し込み式。必要に応じてインターフェイスを拡張している。製品世代によって差があるMini DisplayPortとThunderboltとの違いも、純正ケーブルを差し込んで固定することによって、吸収することができるというわけだ。

 MacBook Airはもともとのインターフェイスが少ないが、その構造からインターフェイスは左右に分かれて配置されている。そのためドック側はThunderboltとUSB2.0の1ポートに絞って、ACはそのまま上部にMagsafeのコネクタを取り付ける。

 同社サイトではCTOの仕組みをつくり、ドック本体+必要なケーブルエクステンダーという形での販売が行なわれている。価格は最小構成で59.95ドルから。

 また、Apple製のKeyboardとMagic Trackpadを連結するアダプタ「CLIQUE」も24.95ドルで販売している。右利き用は24.95ドル。左利き向けの製品も事前予約を受付中。こちらは価格未定とのこと。

HENGE DOCKSのインターフェイス部分。これは17型MacBook Pro対応のもの。MagSafeアダプタは純正のものを利用するため、付属していない。底面から差すという仕組みにはなるものの、SDカードリーダの部分も利用できる事前予約を受け付けているMacBook Air対応版。こちらはインターフェイス配置が従来機と現行機で異なるため現行機のみの対応。両側面にインターフェイスが分離する構造からMagSafeコネクタを上部に接続するようになっているApple KeyboardとMagic Trackpadを一体にする「CLIQUE」は24.95ドル

□HENGE DOCKSのページ(英文)
http://hengedocks.com/

 Griffin TechnologyのAirPlay対応20W+20Wアンプ「Griffin Twenty」。AirPlayの機能自体はAppleのAirPort Express(日本ではAirMac Express)に依存している。AirPort Expressからは光出力で音声信号を「Griffin Twenty」に送ってデジタル/アナログ変換を行なう。背面にある左右スピーカーチャンネルとサブウーファー端子につないだスピーカーから出力する。

 電気的な仕組みとしては、AirPort Expressに既存のステレオセットをつなぐこととなんら変わりはないが、Apple製品のユーザーにとってはAirPort Expressと一体になるデザインとAppleロゴが生きることで、あたかもApple製品のように見えることが最大の特徴と言えるだろう。価格、発売時期等は未定。

「Griffin Twenty」。既存のAirPort Expressを利用してAirPlayのステレオセットを構成する20W+20Wのアンプ製品背面のインターフェイス。左右のスピーカーチャンネルとサブウーファー端子、光入力がある。AirPort ExpressへのAC給電は本体に一体型の構造で行なわれている

 
□Griffin Technologyのページ(英文)
http://www.griffintechnology.com/
□製品情報ページ(英文)
http://www.griffintechnology.com/twenty

台湾MoshiのMacBook向けクーラー「zefir 2」。本体には左右2つのファンが内蔵されており、MacBook製品の底面を冷却するとともに、キーボード面にチルトを付ける。持ち歩きを考慮して本体は折りたたみが可能。ファンの回転速度は3段階に選択でき、給電はUSBポートからApple製のKeyboardとMagic Trackpadを一体構造にしてパームレストを付ける「eXpress Keyboard Platform」は、BulletTarinの製品

(2012年 1月 13日)

[Reported by 矢作 晃]