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DX12対応UWPゲームでフレームレートの上限制限が撤廃

~UWPゲームもG-SYNCとFreeSyncに対応

 米Microsoftは10日(現地時間)、同日付けで配信が開始されたWindows 10用累積アップデート「KB3156421」において、DirectX 12対応のUWP(Universal Windows Platform)ゲームでのフレームレートの上限を撤廃したことを明らかにした。

 これまでUWPゲームでは、画面の描画フレームレートに関して、60Hzなら60fpsと、ディスプレイのリフレッシュレートが上限になっていた。つまり、強制的にVsyncが有効になっていた。しかし、KB3156421以降では、ゲーム側が対応すれば、Vsyncを無効にできるようになる。

 これによって、状況によってはテアリングが発生するようになるが、KB3156421からはDirectX 12対応UWPアプリについて、AMDのFreeSyncとNVIDIAのG-SYNCへの対応も追加されているため、これらに対応するハードウェアを利用することで、UWPゲームの描画性能が増すことになる。

 ただし、OptimusなどCPU内蔵GPUと外付けGPUを搭載するノートPCについては、フレームレートの上限制約はまだ残っており、現在対応を進めている。

 Microsoftの説明によれば、DirectX 12に関して、UWP版と従来のWin32アプリ版があるが、両者に性能の差はないという。また、近い将来、マルチGPUへの最適化を進めるほか、対応ゲームが今夏以降続々登場予定としている。

 なお、KB3156421については、システムが極端に重くなる場合がある問題が確認されている。そちらについては、こちらの記事を参照されたい。

(若杉 紀彦)