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2016年Q1のPC出荷台数は前年同期比11.5%減
~Windows 10無料アップグレードも影響か
(2016/4/12 14:41)
米IDCは11日(現地時間)、2016年度第1四半期におけるワールドワイドのPC出荷台数を公開し、前年同期比で11.5%減との結果を発表した。PCの総出荷台数自体は6,060万台だった。
前年同期比で比較したPCベンダー別の出荷台数およびシェアは下表の通り。
販売会社 | 2016年第1四半期 出荷台数 | 2015年第1四半期 出荷台数 | 前年比 |
---|---|---|---|
Lenovo | 1,217万8,000台 | 1,330万5,000台 | -8.5% |
HP Inc. | 1,160万3,000台 | 1,300万6,000台 | -10.8% |
Dell | 901万7,000台 | 920万1,000台 | -2% |
Apple | 446万6,000台 | 456万台 | -2.1% |
ASUS | 439万2,000台 | 478万8,000台 | -8.3% |
その他 | 1,892万9,000台 | 2,361万1,000台 | -19.8% |
合計 | 6,058万4,000台 | 6,847万台 | -11.5% |
販売会社 | 2016年第1四半期 市場シェア | 2015年第1四半期 市場シェア |
---|---|---|
Lenovo | 20.1% | 19.4% |
HP Inc. | 19.2% | 19% |
Dell | 14.9% | 13.4% |
Apple | 7.4% | 6.7% |
ASUS | 7.2% | 7% |
その他 | 31.2% | 34.5% |
上位5社とも前年同期比で出荷台数が落ちており、その結果として全体で11.5%減となっている。IDCはアメリカ市場の分析の中で、MicrosoftによるWindows 10への無料アップグレードの施策が消費者の購買意欲を削いだとしている。ただ、アメリカ市場については伝統的に第2四半期から企業および教育機関でのPC需要が伸びることから、今後数カ月で若干盛り返すのはないかと予測している。
アメリカ市場だけ見ると、2016年第1四半期はDellが出荷台数で1位となっており、前年同期比で4.2%増の成長率を見せ、2009年第3四半期以来の25四半期ぶりにHP Inc.を抜き、トップの座に着いた。HP Inc.は前年同期比で14.1%減と大きく出荷台数を落としている。一方、3位のLenovoの21.1%増という成長率が目を見張るところだ。
販売会社 | 2016年第1四半期 出荷台数 | 2015年第1四半期 出荷台数 | 前年比 |
---|---|---|---|
Dell | 348万3,000台 | 334万3,000台 | 4.2% |
HP Inc. | 344万5,000台 | 401万1,000台 | -14.1% |
Lenovo | 192万 | 158万6,000台 | 21.1% |
Apple | 176万5,000台 | 167万2,000台 | 5.6% |
Acer | 71万1,000台 | 79万4,000台 | -10.4% |
その他 | 230万1,000台 | 306万4,000台 | -24.9% |
合計 | 1,362万5,000台 | 1,446万8,000台 | -5.8% |
なお、IDCによる日本の分析では、予測していたよりは若干良かったとのことだが、経済の低迷が依然続いており、不安定さを見せる為替相場も懸念材料になっているようだ。