ニュース

NECパーソナルコンピュータが「LAVIE Direct HZ(D)」を米沢市に寄贈

今回米沢市に寄贈された「LAVIE Direct HZ(D)」プレシャスゴールドモデル

 1980年代のマイコンブームを牽引していた御三家といえば、NEC、シャープ、富士通が挙げられる。シャープはPC事業から撤退して久しいが、NECや富士通はその流れを受け継いで、今もPCの開発や製造を行なっている。

 現在、NECのPCの開発・製造を行なっているのが、NECパーソナルコンピュータ株式会社である。NECパーソナルコンピュータは、2011年7月にNECパーソナルプロダクツ株式会社からPC事業を分離して設立された会社であり、全国25カ所の営業拠点と山形県米沢市に開発生産拠点の米沢事業所、群馬県太田市に保守サポート拠点の群馬事業所を持っている。米沢事業所では、PCの商品企画から開発・製造までを一貫して行なっている。もちろん、NECパーソナルコンピュータの全ての製品を米沢事業所で製造しているわけではないが、「VersaPro」などBTOが主体の法人向けモデルと、コンシューマ向けモデルでも仕様をカスタマイズできるDirectモデルは、全て米沢事業所で製造されている。

 米沢市は、上杉氏の城下町としての伝統に育まれたものづくりのまちであり、NECブランドのノートPCの発祥の地でもある。2015年4月から米沢市のふるさと納税返礼品として同社のPCが採用されているが、これも米沢市の発展に寄与するための取り組みの1つだという。

 今回、NECパーソナルコンピュータの2016年春モデルとして発表された最新モデル「LAVIE Direct HZ(D)」ほか、全6モデルが米沢市ふるさと納税返礼品として新たに採用されたことを記念し、LAVIE Direct HZ(D)のプレシャスゴールドモデルが米沢市に寄贈された。LAVIE Direct HZ(D)のプレシャスゴールドモデルは、米沢事業所で設計開発から製造までが行なわれた米沢生まれの製品であり、11.6型液晶搭載の着脱式モバイルPCとして世界最軽量を実現。国内外から非常に高い評価を得ている製品だ。

 LAVIE Direct HZ(D)の発売日は2016年2月25日で、その発売日と同日に、米沢市役所で寄贈セレモニーが行なわれた。セレモニーでは、レノボ・ジャパンの事業部長であり、NECレノボ・ジャパンダイレクト事業を統括する河島良輔氏から、米沢市長の中川勝氏に、米沢事業所で製造されたばかりのLAVIE Direct HZ(D)プレシャスゴールドモデルが手渡された。

 中川市長は、重さ約798gという、LAVIE Direct HZ(D)の軽さに驚き、さらに液晶部分を取り外せばタブレットとしても使えることに感銘を受けていた。塗装の美しさや質感の高さについても感心していた。

 そして、「ものづくりは米沢の生命線であり、今後もよりよい製品を作っていただきたい」と河島氏に挨拶した。さらに、「こんな素晴らしい製品が米沢市で作られているということを、もっと米沢市民に知って欲しいので、寄贈いただいたLAVIE Direct HZ(D)は、市民が触れられるようにしたい。自分で使う分は、自分で買います」とも語った。

 2015年4月からNECのPCがふるさと納税返礼品として採用されたが、市の担当者によれば、PCを希望する方は予想以上に多く、現在までの累計で4,900台が返礼品としてふるさと納税者に送られたという。LAVIE Direct HZ(D)を含む最新モデルについては、2月17日から受付が開始されたのだが、これまでを上回るペースで申込者が増えているという。なお、現在返礼品として採用されているLAVIE Direct HZ(D)は、通常のブラックモデルのみだが、プレシャスゴールドモデルも2016年3月中に追加されるとのことだ。

 セレモニー終了後、報道陣には、米沢事業所のパーソナルコンピュータ製造ラインが公開された。生産効率や品質を高めるための工夫が随所になされた素晴らしい製造ラインであり、こちらも非常に興味深かったので、別途記事化する予定だ。

左が米沢市長の中川勝氏。右がNECレノボ・ジャパンダイレクト事業を統括している河島良輔氏
河島氏から中川市長へ「LAVIE Direct HZ(D)」のプレシャスゴールドモデルが手渡された
中川市長はLAVIE Direct HZ(D)の軽さに驚きの声をあげていた
LAVIE Direct HZ(D)の特徴である、液晶部分の取り外しについて解説中の河島氏
中川市長はタブレットとしても使えることにも驚いていた
LAVIE Direct HZ(D)について、熱心に河島氏に質問する中川市長

(石井 英男)