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11.6型で約798gを実現した着脱式2in1「LAVIE Hybrid ZERO」
~オプションキーボードで総重量約585gに軽量化可能
(2016/1/13 11:00)
NECパーソナルコンピュータ株式会社は、LAVIEブランドの2016年春モデルとして、タブレットを除いた全5シリーズの一新を図った。目新しいのはモバイル向けのHybrid ZEROシリーズから投入された11.6型の2in1で、発売時期は2月下旬を予定。価格はオープンプライス。
13.3型のHybrid ZEROや、そのほかのスタンダードノートおよびデスクトップPCについては別記事を参照のこと。
11.6型のLAVIEは着脱式の2in1で、フルHD表示対応ディスプレイ(タブレット)とキーボードをドッキング可能。それぞれを合わせた総重量を約798g(下位モデルの場合)としており、11.6型2in1での世界最軽量を謳う。
タッチパネル表面はガラスの代わりに超薄型タッチフィルム「FF2」を採用。13型HZで採用した「FFF」と比較して重量を約3分の1に抑えた。さらに、表面をフルフラット構造ではなくベゼル構造とし、軽量化を実現。ベゼルは面取りされており、エッジスワイプも問題なく操作できるという。
タブレットの内部フレームは鍛造によって成型したマグネシウムリチウム合金を採用。上位の2モデルに付属する「モバイルパワーキーボード」も、トップケースにマグネシウム合金ダイカスト、ボトムケースにマグネシウム合金プレスを採用し、軽量化を追求した。
モバイルパワーキーボードは、ヒンジリフトアップや部品レイアウトの最適化を行ない、キーボード装着時の重量配分を最適化、2in1としては倒れにくい構造とした。キーピッチは17.5mm、ストロークは1.2mmを確保。タッチパッドも装備する。マグネットおよびサポートピン、物理コネクタにより安定した接続を実現する。
モバイルパワーキーボードとは別に、オプションとしてバッテリなしで軽量に特化した「フラットカバーキーボード」も用意。こちらを組み合わせた場合の総重量は約585gとなり、装着時の厚みも12mm未満に抑えられる。スイッチはパンタグラフではなく、携帯電話のボタンに用いられるというメタルドーム型のキースイッチを採用し、打鍵感が得られるようになっている。キーピッチは17.5mmで、単体価格は16,000円前後の見込み。
構成の違いで3モデルが用意される。最上位の「HZ330」は、CPUにCore m3-6Y30(900MHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、128GB SSD、1,920×1,080ドット(フルHD)表示/タッチ対応非光沢IGZOディスプレイ、LTEモデム+SIMロックフリーNano SIMスロット、OSにWindows 10 Home、Office Home & Business Premium プラス Office 365サービスを搭載し、税別店頭予想価格は189,800円前後の見込み。本体色はムーンシルバー。LTEの対応バンド帯は1/3/19/21、3Gは1/6/19。
中位の「HZ300」はLTEモデムの代わりに、Intel RealSense対応3Dカメラを装備。そのほかの仕様はHZ330と共通。本体色はストームブラックとムーンシルバーの2色。税別店頭予想価格は174,800円前後の見込み。上記2モデルのタブレット単体の重量は410g、キーボード搭載時の重量は約798g。
下位の「HZ100」はモバイルパワーキーボードを省き、タブレット単体としての販売。CPUもPentium 4405Y(1.5GHz、ビデオ機能内蔵)となる。税別店頭予想価格は154,800円前後の見込み。このモデルのタブレット単体の重量は398g。モバイルパワーキーボードは約45,000円で別途用意され、キーボード装着時は約786gとなる。
インターフェイスはほぼ共通で、タブレット側がUSB 3.0 Type-C、microSDカードスロット、IEEE 802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.0、200万画素前面カメラ/500万画素背面カメラ(HZ300のみ背面も200万画素)、音声入出力などを搭載。モバイルパワーキーボード側には、USB 3.0×2、HDMI出力を備える。センサーは加速度、地磁気、ジャイロ、照度。HZ330はGPSも装備する。
バッテリ駆動時間はHZ330/HZ300が約5.5時間、HZ100が約6時間。HZ330/HZ300はモバイルパワーキーボード搭載時約10.3時間の駆動が可能。本体サイズは292×192.5×7.6mm(幅×奥行き×高さ)で、モバイルパワーキーボード装着時は294×206.5×13.4~17.9mm(同)となる。