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マウス、クリエイター向けPC「DAIV」を正式発表

~ダイヤル式の電源スイッチやオプションのキャスター装備などが明らかに

DAIV-Dシリーズ(ディスプレイ別売)

 株式会社マウスコンピューターは24日、クリエイター向けデスクトップPC「DAIV-D」シリーズを正式発表した。

 広告グラフィックを制作するプロダクション、株式会社アマナの協力を受け、“最前線で活躍するクリエイターの意見を参考に開発された”という製品。写真/動画/イラスト/3DCGでの使用に好適という。

 前面の拡張ベイは5インチ×3、3.5インチ×1と多めになっている。5インチベイには、オプションでHDDを容易に着脱できるリムーバブルハードディスクベイ(税別3,900円)を装着可能。拡張ベイ部分はマグネット式の前面パネルを備え、着脱できるようにすることでデザインの一体感を高めた。この前面パネル未使用時は下部に固定できる。また前面パネル下部の内側には防塵フィルタを備えており、ツールレスで着脱/水洗いも可能となっている。

 前面上部には音声入出力およびUSB 3.0ポートを2基装備。デスクの下に設置した時でも機器が着脱しやすいよう傾斜を付け、座った状態でもポートにアクセスできるようにした。ポートの横には、ダイヤル式の電源スイッチを採用。車やバイクにキーを差し込み、エンジンに火を入れることを彷彿とさせるような高揚感を表した。

 また、スタジオ内での移動を想定し、持ち上げと移動が行なえやすいようにハンドルを標準装備。ハンドル部は加重に耐えるよう、成形部品とシャーシの接合部を板金補強した。手に掛かる負担を減らすために、ハンドル奥部にラバー加工を施し、シャーシ後方下部に丸みを帯びた手添え用スペースを設けた。

 オプションとして、シャーシ後方下部にキャスターを装着できる。これにより、前面のハンドルで本体を斜めに持ち上げ、キャスターで本体が移動できるようになる。キャスターにはボールベアリングを採用し、高い耐久性とスムーズな移動を実現する。加えて、傷や指紋が目立ちにくいマットな質感の筐体や、一部にアルミパーツを採用するなど、プロユースにふさわしいデザインにしたという。

 構成の違いで3モデルが用意される。下位の「DAIV-DGZ500M1」は、CPUにCore i7-6700(3.4GHz)、メモリ16GB、Intel Z170チップセット、240GB HDD+2TB HDD、GeForce GTX 960(2GB)ビデオカード、OSにWindows 10 Homeを搭載し、税別価格は144,800円。

 中位の「DAIV-DQZ500H1-SP」は、上記からメモリを32GB、ストレージを480GB SSDのみ、ビデオカードをQuadro M4000(8GB)に変更し、同価格は239,800円。

 上位の「DAIV-DQX700U1-SP2」は、CPUにCore i7-5930K(3.5GHz)、メモリを64GB、Intel X99チップセット、ストレージに512GB SSD(Samsung SM951 NVMe)、Quadro M5000(8GB)ビデオカード、OSにWindows 10 Homeを搭載し、同価格は489,800円。

 インターフェイスはモデルによって異なり、DGZ500M1はUSB 3.0×6、USB 2.0×2、DisplayPort×3、DVI、Gigabit Ethernet、PS/2、音声入出力。DQZ500H1-SPはUSB 3.0×6、USB 2.0×2、DisplayPort×4、Gigabit Ethernet、PS/2、音声入出力。DQX700U1-SP2がUSB 3.0×10、USB 2.0×2、DisplayPort×4、DVI、Gigabit Ethernet、音声入出力などを備える。

 本体サイズは共通で190×485×450mm(幅×奥行き×高さ)。

傾斜を付けた前面ポート部と、ダイヤル式の電源スイッチ
前面パネルはマグネット着脱式で、拡張ベイを隠せる
前面下部
キャスターをオプションで追加可能
ツールレスで取り外し可能
防塵フィルタにアクセスできる

(劉 尭)