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ゲーム機並みのGPUローレベル制御を開放するAMDの「GPUOpen」戦略

~ツールやSDKはオープンソースとしてGitHubで公開

GPUOpenにより、開発者はAMDが提供するオープンソースコンポーネントを用い、より直接的なGPU制御が可能となる

 米AMDは15日、Radeonのドライバや各種ツールなどをオープンソースとして開発者向けに公開していく取り組みである「GPUOpen」を発表した。

 これまでも同社は従来のドライバよりもローレベルでGPUを制御できるMantleをゲーム開発会社に提供してきたが、GPUOpenでは、それをより一層推し進める。MantleはAMDと契約を結んだ一部の企業にのみ提供されていたが、GPUOpenのもと、各種のビジュアルエフェクト、ドライバ、ツール、ライブラル+SDKは、オープンソースとして2016年初頭よりGitHubにて公開される。これらを活用することでゲーム開発者は、PlayStaionやXbox、Wiiなどのゲームコンソールと同じレベルのGPUローレベル制御が可能となり、ゲームの性能を引き上げられる。

ゲーム向けGPUOpenで実際に提供されるコンポーネント

 また同社は、ヘテロジニアスコンピューティング向けの新しいコンパイラや、刷新したオープンソースLinuxカーネルも2016年第1四半期より提供していく。前者はGPU向けのオープンソースC++コンパイラであるHCC(Heterogenous Compute Compiler)や、CUDAをポータブルC++に変換するHIPなどを含む。

HPC向けのコンパイラやLinuxドライバもオープンソースで公開していく

(若杉 紀彦)