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日本マイクロソフトが職場に家族を招待するファミリーデーを開催

~社長室や会長室も就任後初披露

5回目の開催となり、既に恒例となった日本マイクロソフトのファミリーデー

 日本マイクロソフトは8月17日、同社社員および家族を対象にした「品川オフィス ファミリーデー 2015」を開催した。今年(2015年)で5回目の開催となり、同社の夏の定番行事として恒例化してきた。

 昨年(2014年)までは研究開発拠点であった調布のオフィスとは別に開催されていたが、今年は調布の拠点を統合したことで、対象人数が増加。朝からの雨で、不安定な天候にも関わらず、369家族、1,382人が参加した。同社品川本社の応接フロアである31階および30階のほか、通常は社員しか入れない19階の社員食堂「One Microsoft Cafe」や、社員が働いているオフィスの様子も公開。家族が楽しめる各種イベントも用意し、子供や両親とともに社内を見学したり、一緒に食事を取ったりしながら、楽しいひと時を過ごした。

品川本社オフィスを利用して行なわれたファミリーデー2015
各フロアを利用してさまざまなイベントが行なわれていた
1階にファミリーデーの専用受付が設けられた
社員が家族と一緒に記念撮影をするところからファミリーデーが始まる

 日本マイクロソフトの平野拓也社長は、社長に就任してからは、初めてのファミリーデーへの参加。「子供に仕事の内容を説明すると、Eメールを送信することと、人と話をすることが仕事なの?と言われた(笑)。どんな仕事をしていて、どんなオフィス環境で働いているのかということを実際に見てもらうことは家族とのコミュニケーションを取る上では重要なこと。社員にとっても素晴らしい環境で働いていることを、家族に示すことができる点は大きいだろう」と話した。平野社長の子供たちも、午前中から参加して、ファミリーデーを満喫したという。

子供たちと交換した名刺。「一日社長」の肩書に、平野社長はドキっとしたという

 また、平野社長は、ファミリーデーで作成した名刺を持った子供たちと、直接、名刺交換をしたことにも触れ、「子供たちの名刺には、『一日社長』と書いてあった。事前に聞いていなかったので、その名刺を見て、自分の職が取られてしまうのではないかと危機感を持った」と、ジョークまじりに話した。

 一方、樋口泰行会長は、「子供たちにとって、学校以外の体験は強烈なもの。スポンジのようにいろいろと吸収する。私自身も子供の時に社会科見学は強い印象がある。ファミリーデーは、お父さん、お母さんの仕事場を見ることができる機会。一般的な社会科見学よりも、さらに強い印象があるだろう。そして、いろいろと考えることもできるはず。ファミリーデーは、今後も継続的に続けていきたい」と語った。

 午前10時から午後5時まで社内を使って行なわれたファミリーデーでは、子供たちが楽しめる数々のイベントを用意。「宇宙と繋がる! Surfaceを使った天体観測ワークショップ」では、7月29日に提供が開始されたばかりのWindows 10を搭載したSurfaceを使用して、タッチ操作で星空の様子を自由に検索。星座を調べたりすることができた。

 また、「チームラボ お絵かき水族館 Powered by Windows 10」では、子供たちが書いた魚の絵をスキャンして、スクリーン上に表示。大きなバーチャル水槽の中を、自分が書いた魚が優雅に泳いでいる様子に、子供たちから歓声が沸いていた。

「宇宙と繋がる!Surfaceを使った天体観測ワークショップ」
「チームラボ お絵かき水族館 Powered by Windows 10」では、子供たちが書いた魚の絵をスキャンして、スクリーン上に表示

 そのほか、「How Old Do I Look?」体験コーナーでは、マイクロソフトが開発した、機械学習の機能を利用して画像から人の年齢を推測するサービスを体験。意外な年齢が表示されたことに笑い声が漏れるシーンもあった。また、毎年好評なXbox One体験コーナーや、マイクロソフトIDカード製作コーナーは、終日、列ができるほどの人気ぶり。Skypeで英語講師とお話ししてみよう! コーナーでは、子供たちが外国人社員と英語で会話しながら楽しんでいた。

「How Old Do I Look?」体験コーナーでは、意外な年齢が表示されたことに笑い声が漏れるシーンもあった
Skypeで英語講師とお話ししてみよう! コーナーでは、子供たちが外国人社員と英語で会話
マイクロソフトIDカード製作コーナーは、終日、列ができるほどの人気ぶり
マイクロソフトIDカードは社員と同じものを作れる。まずは写真撮影から
続いてPCを使ってアプリに写真を撮り込む。作業はお父さんの仕事
完成したマイクロソフトIDカード
実際に子供たちはマイクロソフトIDカードを下げて、社内を見学した

 さらに、One Microsoft Cafeでは、ランチタイムには平野社長が訪れて、社員や社員の家族と懇親。社員に声をかけられて、社員の家族とともに、一緒に写真に収まるシーンも見られたほか、Microsoft Azureを活用して生産した富士通が生産する「キレイヤサイ」のレタスを試食できるコーナーも用意。平野社長自らもこれを試食していた。

平野社長は、社員や社員の家族たちと親しく話をするシーンも
社員との記念撮影にも気軽に応じていた
キレイヤサイの試食コーナーの様子。Azureを利用することで苦みがないレタスを工場内で生産できる
平野社長も「キレイヤサイ」を試食してみる
One Microsoft Cafeでは、この日だけ特別に「お子様プレート」を用意。普段はないメニューである

 報道関係者には、特別に会長室、社長室を公開。樋口会長と平野社長がそれぞれの部屋を公開するのは7月の就任以降、初めてのこと。また、日本マイクロソフト社内に設置されている未発売のSurface Hubについても、家族たちに公開した。

平野社長の社長室を初公開。5年前からペーパーレスを実践しているというだけあって紙の資料は全くない。なぜかインプレス発行の「できるWindows 10」が机の上にあった
こちらは樋口会長の会長室の様子。壁にはいつでも書けるようにホワイトボードを張り巡らせている
日本マイクロソフト社内に導入されているSurface Hub。手前が84型、奥が51型の製品。いずれも発売前の製品だ
こちらは84型のSurface Hub。発売は来年(2016年)に延期された
日本マイクロソフトは、8月24日から600社以上を巻き込んでテレワーク週間を実施する

 テレワークの実践など、先進的なオフィスワークを実現している日本マイクロソフトの品川本社。そうした現場を目の当たりにできるのもファミリーデーの特徴。そして、本社施設を利用して、社員とその家族が楽しめるイベントに仕立て上げるファミリーデーも、ある意味、ワークスタイルの変革の提案の1つと言えるのかもしれない。

楽しもう!Officeライフのコーナーでは、ミニうちわ、オリジナルバッジ、プリクラ風シールなどを、テンプレートを使って作成した
プログラミングを楽しく学ぼう!では、オンライン教材を利用してゲームを体験
みんなで虹色フィンガープリントペインティングに挑戦!コーナー。ダイバーシティの取り組みを訴求している
マイクロソフトの福利厚生と企業市民活動を紹介するコーナーも用意
黒板へのお絵かきコーナーは、毎年隠れた人気コーナー
風船のプレゼントコーナー。さまざまな風船のほか、キャラクターの風船も用意されていた
参加した大人に好評だったのがクイックマッサージ体験イベント。予約しなければならいほどの人気ぶり

(大河原 克行)