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「ナントカ美術館」のように思い出せない単語を変換できる新ATOK
~ATOK Passportユーザーも本日から利用可能。体験版も
(2014/12/2 18:36)
株式会社ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK 2015」を2015年2月6日に発売する。製品構成および価格は下表の通り。
オールインワンパック | プレミアム | ベーシック | |
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ATOK 2015 for Windows | ○ | ○ | ○ |
Office連携ツール for ATOK | ○ | ○ | ○ |
ATOKダイレクト for Excel | ○ | ○ | - |
ATOK Syncアドバンス | ○ | ○ | ○ |
ATOKキーワードExpress | ○ | ○ | ○ |
8カ国語クラウド翻訳変換 for ATOK | ○ | ○ | - |
ATOKナントカ変換サービス | ○ | ○ | - |
乗換案内 駅名変換辞書 for ATOK | ○ | ○ | ○ |
三省堂国語辞典 for ATOK | ○ | ○ | - |
三省堂類語新辞典 for ATOK | ○ | ○ | - |
ジーニアス英和/和英辞典 for ATOK | ○ | ○ | - |
広辞苑 第六版 for ATOK | ○ | - | - |
角川類語新辞典 for ATOK | ○ | - | - |
ロングマン英英/英和辞典 for ATOK | ○ | - | - |
税別価格 | |||
通常版 | - | 12,000円 | 8,000円 |
AAA優待版(直販のみ) | 18,000円 | 9,000円 | 5,000円 |
アカデミック版 | - | - | 5,000円 |
優待版 | - | 9,400円 | - |
ATOK 2015の強化点は主に3つ。1つ目は推測変換の強化。これまでの推測変換は1つ文節のみを提示しており、文章を続けて入力すると推測変換が消えてしまうことがあった。今回は新たに「推測フォロー変換」を搭載し、入力途中でも推測候補を表示するようになった。これにより入力効率が最大20%向上するとしている。
2つ目は、入力された言葉の意味に近い言葉を提示する「類語ファインダー」の強化。言葉が持つニュアンスごとに分けて表示するほか、複数の連想変換辞書がある場合は横断して検索し、それぞれのニュアンスや辞書ごとに類義語や関連語を幅広く提示。多くの変換候補を解説とともに一覧性の高い画面で確認できるようになった。
3つ目は、文脈に合わせて変換する機能を強化し、同音異義語の略称変換に対応。初めて略称を入力する場合でも、正式名称を入力した後であれば適切に変換するという。例えば「重要文化財」と入力した後「じゅうぶん」と入れると、「重文」を変換候補として提示する。
このほか、自然科学や社会科学、人文科学の主要分野から専門用語を収集し、新たに約10万語を追加。
ATOK 2015 for Windows[プレミアム]のみに搭載されるオンラインと連携した機能として、思い出せない言葉を入力できる「ATOKナントカ変換サービス」を提供する。例えば過去に行った美術館の名前が思い出せない場合、「なんとかびじゅつかん」と入力することで変換候補を表示する。推測変換の場合は先頭から言葉を引き出すが、ナントカ変換は末尾から言葉を引き出す機能だと言えるだろう。この「なんとか」は、「まるまる」といった設定に変更することも可能となっている。
なお、ATOKナントカ変換サービスはATOK 2015に加え、月額サービス「ATOK Passport」、「ATOK Passport[プレミアム]」では本日12月2日より利用可能となる。Windows/Android/Macのいずれでも利用可能。
ちなみにATOK 2014 for Windows[プレミアム]では、ATOK Passportの1年間利用権が付属していたが、ATOK 2015 for Windows[プレミアム]では付属しない、ただし、ATOKナントカ変換サービスのみ1年間利用できる。
加えて、ATOKナントカ変換サービスが利用できる「ATOK for Windows 無償試用版」、「ATOK for Android Passport」版を公開し、2015年1月13日までATOKナントカ変換サービスが試用できる。