ニュース

キヤノン、女性向けオリジナルカラーボディの「PIXUS Atelier」

「PIXUS Atelier」(MG7530F)

 キヤノンは、個人向けインクジェット複合機「PIXUS」シリーズに、女性向けオリジナルカラーを採用した「PIXUS Atelier」(ピクサス・アトリエ)を、9月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、キヤノンオンラインショップでの直販価格は30,000円前後の見込み。

 子供の学校や幼稚園などのコミュニティで必要になる印刷物作成や、暮らしを飾るものを手作りするなど、女性の印刷ニーズに着目して開発された製品。頭の中に描いたものを形にして暮らしを彩っていく「お家のアトリエ」のようなプリンタになってほしいとの願いを込めて「Atelier」と名付けられたという。

 複合機としては、同日発表された最上位の「PIXUS MG7530」をベースにするが、筐体色にエクリュベージュを採用。ベースのMG7530では内部パーツがブラックで共通しているが、Atelierは内部パーツも淡いブラウンのものへ変更しており、本体全体のデザインに統一感を持たせている。

 また、液晶ディスプレイに表示されるメニューも女性向けにカスタマイズされたものとなるほか、パッケージや説明書などにもAtelier専用のオリジナルデザインを採用する。

 さらに、女性向けの取り組みも実施。プリンタを使った雑貨を作り方を紹介するプリンタレシピサイト「Atelier Gallery」や、写真や暮らしのアイテムを印刷できるスマートフォンアプリ「PIXUS Atelier PRINT」を提供。品川のキヤノンデジタルハウスでは、雑貨作りを体験できるスクールも実施する予定になっている。

 主な仕様は、インクがC/M/Y/GY/BK(染料+顔料)の6色独立、解像度が9,600×2,400dpi、最小インク滴が1pl。対応用紙はA4~A5、レター、リーガル、はがき、封筒、L判/2L判、六切、KGサイズなど。CD/DVDメディアのレーベル印刷や自動両面印刷にも対応する。用紙トレイは上下段に分かれており、上段は写真用紙やはがき、シール紙に対応して最大40枚給紙可能。下段は普通紙や封筒などに対応し、最大125枚を給紙できる。A4印刷速度はカラー約10ipm、モノクロ約15ipm。

 スキャナ部の主な仕様は、センサーがCIS、解像度が2,400×4,800dpi、出力階調が24bit、対応用紙がA4/レター。

 操作部には3.5型のカラータッチ液晶を搭載。インターフェイスはUSB 2.0、Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、SDカード/メモリースティックスロット。NFCを利用した「PIXUSタッチ」や、タブレット向けアプリ「EPP+」もサポートする。

 本体サイズは約435×370×148mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.9kg。

(多和田 新也)