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サイバーリンク、クラウド連携やH.265/HEVCに対応した「PowerDVD 14」
~3カ月/12カ月のサブスクリプション販売も開始
(2014/4/8 18:14)
サイバーリンク株式会社は8日、メディア再生ソフト「PowerDVD」シリーズの最新版となる「PowerDVD 14」を発表。同日よりダウンロード版の販売を開始。18日からはパッケージ版も発売される。
エディションは新機能を盛り込んだ最上位の「PowerDVD 14 Ultra」、基本的なBD再生機能を備える「PowerDVD 14 Pro」、DVDなどのSD再生に絞った「PowerDVD 14 Standard」の3種類。
提供形態はダウンロード版、パッケージ版に加え、本バージョンよりサブスクリプションモデルも開始する。サブスクリプションモデルは「PowerDVD Live」と呼ばれ、Ultraと同等の機能を利用可能。3カ月/1,680円(税別)、12カ月/4,980円(同)の契約となる。詳しくは後述するが、新たに提供されるクラウドサービスについても、契約期間中は10GBの使用権が付随する。
ダウンロード版、パッケージ版それぞれの提供エディションと価格は下記表の通り。パッケージ版で提供される特別優待版は、OEM提供品を含むサイバーリンク製品または他社の動画再生ソフトの利用者が対象。
なお、パッケージ版は付属インストールメディア以外に、プログラムダウンロード権が付随。光学ドライブを搭載しないPCなどでも、メディアの代わりにプログラムをダウンロードしてインストールできる。
提供形態 | エディション | 価格(税別) | 発売日 |
ダウンロード | Ultra | 11,800円 | 4月8日 |
Ultra/アップグレード版 (Ver.12/13のみ対象) | 8,800円 | ||
Pro | 9,500円 | ||
Pro/アップグレード版 | 7,280円 | ||
Standard | 4,980円 | ||
パッケージ | Ultra | 12,000円 | 4月18日 |
Ultra/特別優待版 | 10,000円 | ||
Ultra/アカデミック版 | 8,500円 | ||
Pro | 9,200円 | ||
Pro/特別優待版 | 7,400円 |
PowerDVD 14では、最上位のUltraがH.265/HEVCに対応。4K解像度のH.265/HEVCもサポートするが、4K動画の再生についてはCore i7-4770クラスでもCPU使用率が80%程度を維持するほどとのこと。
また、本製品に併せてUltra/Liveユーザー向けにクラウドストレージサービス「サイバーリンククラウド」も提供。Ultraでは10GBを1年間利用する権利が付随する。Liveは先述の通り、契約期間中は10GBを利用可能。また、追加容量として、20GB/1年間を1,980円(税別)、50GB/1年間を5,280円(同)、100GB/1年間を10,800円(同)で提供する。
同クラウドサービスは「マルチメディアに特化したクラウドサービス」としており、再生ソフトであるPowerDVD 14上からアップロード、ダウンロード、共有などを行なえる。ほかのデバイスからの再生を想定して、アップロードする際に、動画のトランスコードや、写真/音楽のフォーマット変換をPowerDVD 14上で行なえる。また、オンラインコンテンツに対しても、高画質化機能の「TrueTheater」を適用できる。
また、Ultra/Liveユーザーにはモバイル向けアプリ「Power Media Player」も提供。クラウド上に置かれたデータの同期/再生などを行なえるほか、PC版のPowerDVD 14で作成したプレイリストの共有も可能。さらに、撮影した写真/動画などを自動的にクラウドへアップロードするよう設定することもできる。
Power Media PlayerはiOS、Android、Windows 8/8.1(Modern UI)に対応するアプリが、それぞれのアプリストアで提供される。PC版のPowerDVD 14 Ultra/Live上に表示されるコードを入力することでアクティベートされる仕組みで、同アプリを使用するモバイルデバイスの台数には制限を設けていない。
また、サイバーリンククラウドにはWebインターフェイスも用意されており、データの視聴や共有をWebブラウザからも行なえる。
このほか、動画サービスとの連携機能として、YouTubeやVimeoのコンテンツをPowerDVD 14上から再生/検索できるほか、YouTube上の動画を“ピン留め”することで、オフラインで視聴できるようキャッシュする機能を備えた。ピン留めしたファイルは、ローカルの動画データのように早送りやコマ送り、スロー再生などが可能なほか、TrueTheaterも適用できるのが特徴。
オーディオ再生機能面でも強化が図られ、可逆圧縮形式として新たにAppleロスレスオーディオ(ALAC)の再生をサポートしたほか、Windowsのミキサーを介さずに直接オーディオデバイスへデータを受け渡す排他モードWASAPIに対応する。