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富士通アイソテック、10回目のPC組立教室を開催

13組の親子が「伊達モデル」の組み立てに挑戦

組み立て教室が行なわれた富士通アイソテック
8月10日 実施

 富士通株式会社と富士通アイソテック株式会社は8月10日、福島県伊達市の富士通アイソテックにおいて、小中学生を対象とした「第10回富士通パソコン組み立て教室」を開催した。

 富士通アイソテックは、富士通のデスクトップおよびPCサーバーの生産拠点で、「伊達モデル」と呼ぶ国内生産が強み。同工場の生産拠点としてのノウハウを活かして、毎年夏の恒例企画として組み立て教室を開催してきた。

 同社では、「企業が職場体験や工場見学などの機会を提供し、学校教育のみならず、製品の開発、製造における創意工夫や、新しい生産技術にじかに触れることが重要であると考えている。パソコン組み立て教室は、小中学生の科学に対する興味や関心の育成、地元企業として地域への社会貢献を目的に開催しているもので、これまでの参加者からは、親子でのものづくりは貴重な体験であるとの評価を得ている」と開催の狙いを語る。

 10回目の節目を迎えた今回のパソコン組み立て教室では、小学校5年生から中学校3年生までの13組の親子が参加。23型ワイド液晶を搭載したタッチパネル搭載一体型デスクトップPC「FMV ESPRIMO WF2/J」を組み立てた。

 福島県内から参加した親子が12組。残る1組は埼玉県からの参加。また、内訳は、小学5年生が4人、6年生が3人、中学1年生が3人、3年生が3人。また、男の子が8人、女の子が5人の参加となった。

 組み立てたFMV ESPRIMO WF2/Jは、「ESPRIMO FH98/JD」相当品で、CPUはCore i7-3630QM、メモリは4GB、HDDは2TB、タッチパネル採用の23型ワイドフルフラットファインパネルIPS液晶を搭載。さらに今回の組み立て教室特典として、「Office Home and Business 2013」をプレゼントした。

 生産ラインでは26部品、55個のネジで組み立てるが、専用の治具を使用する工程があるため、その部分は事前に組み立てられており、組み立て教室では13部品、4種類22本のネジを使用して組み立てた。

 参加費用は128,000円で、組み立てたPCは、最終検査後、自宅に配送されることになる。

 午後1時からスタートしたパソコン組み立て教室では、富士通アイソテックの岩渕敦社長が挨拶。「自分で組み立ててみたいと思って参加した人や、両親に誘われて参加した人もいるだろう。だが、ここに来ればみんな同じ。世界で唯一となる自分で組み立てたPCになる。こうした機会はあまりないこと。分からないことがあれば、スタッフに聞いてもらい、楽しく組み立ててほしい」などとした。

 実際の組み立て作業は、午後1時10分過ぎからスタート。2組に1人のサポーターが付き、参加者の組み立てを支援した。

 組み立て作業は、前半が終了した14時から10分間の休憩を挟んで、14時30分過ぎには終了。全員のPCが無事に起動した。

 また、パソコンの組み立てが終了した後には、工場見学を行ない、機械精密加工の現場や、PCの組み立てラインを見学した。

 では、組み立て教室の様子を写真で追ってみてみよう。

挨拶する富士通アイソテックの岩渕敦社長
組み立てを支援するサポーター。富士通アイソテックの社員たちだ
福島県のキャラクターであるキビタン(左)とキビママが参加者を迎えた
組み立て教室の様子
岩渕社長も参加者の様子を見守る
組み立て教室の参加とキビタン、キビママが記念撮影
組み立てたPCのベースとなるESPRIMO FH98/JD
ESPRIMO FH98/JDに搭載されるマザーボード
参加者全員で工場見学を行なった
機械精密加工工程の見学の様子
ネームホルダーに名前を彫って参加者にプレゼント
実際に名前を彫っている様子を見学。1人あたり2分で彫れる
0.18mmのボールエンドミルで彫るという。12,000回転の速度で彫る
PCの生産ラインを見学している様子
富士通アイソテックではオートバイ用の部品なども生産しているという

組み立て教室の様子

組み立てに使用するパーツ
組み立て作業
カメラモジュールの取り付けが最初の作業
カメラカバーを閉める
作業台を90度回転させる。これは実際の工程で使用されているもの
メモリを差し込む
HDDにケーブルを取り付ける
HDDを本体に取り付ける
BDドライブの取り付け作業
BDドライブにケーブルを装着する
BDドライブユニットをネジ締めする
マザーボードに各種ケーブルを接続
今回の教室ではナノイーユニットは最初から取り付けてあった
ケーブルをクリップで固定する
HDDとBDドライブのケーブルをボードに接続
HDDブラケットを装着。HDDの保護とともに台座との接続の役割も持つ
HDDブラケットを固定する作業
TVケーブルを接続する
本体側が完成した状態
バックカバーの取り付け作業
パチっというまで押さえる
バックカバーをネジで固定する
メモリカバーを取り付ける
スタンドを取り出す。少し重たい
スタンドをネジで固定する
スタンドカバーを取り付ける
裏面からネジでスタンドカバーを固定する
これで完成。サポーターがPCを正常な位置に置いてくれた
最後にサポーターが画面をきれいに拭いてくれる
組み立て作業はこれで終了した
全員で電源スイッチを入れて起動
全員のPCが無事に起動した
富士通の社員がMy CloudとOfficeの操作を説明
完成したPCを使って、「My Cloud」の操作を学習した
参加者を見送る岩渕社長をはじめとする社員

(大河原 克行)