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ASUS、タブレットになるスーパーフォン「PadFone 2」を紹介
~18日限定で六本木ヒルズにて展示
(2013/1/18 16:30)
ASUSは18日、都内の六本木ヒルズにあるヒルズカフェ/スペースで、タブレットになるスマートフォン「PadFone 2」に関する記者説明会を開催した。発表会では、ASUS JAPAN株式会社 システムビジネスグループ テクニカルプロダクト エンジニアの阿部直人氏が説明にあたった。なお、製品のスペックなどについては関連記事を参照されたい。
ASUSは2011年に、キーボードを着脱可能なタブレット「Eee Pad TF101」で日本市場に参入して以来、スライド式キーボード搭載タブレット「Eee Pad Slider SL101」、初のTegra 3搭載タブレット「Eee Pad TF201」など、イノベーションのある製品を投入してきた。
今回の「PadFone 2」はSIMロックフリーのスマートフォンで、タブレット型のドッキングに装着すればタブレットとして利用できるユニークな機構を持つが、同じコンテンツを2つのスタイルで楽しめるとし、同社としては「スーパーフォン」と位置づけている。
阿部氏は、「これまでユーザーがスマートフォンとタブレットを両方持つ場合、2機分の端末イニシャルコストと回線維持費用が必要だった。PadFone 2ではイニシャルコストを抑えつつ、SIMロックフリーで、回線の維持費もユーザーの予算に合わせて自由に選択できる」とコスト面のメリットを語った。
また、スマートフォンとタブレットという2つの端末を所持する場合、双方のコンテンツ共有などの問題もあるが、PadFone 2ではすべてのコンテンツがスマートフォン側に保存されるため、ユーザーはコンテンツ共有の煩わしさから解放されるとした。
デザイン面の特徴では、同社製Ultrabook「ZENBOOK」の高級感を継承し、背面は同心円状のスピンデザインを施した。厚みを3.3~9mm、重量を135gに抑え、このクラスとしては比較的薄型軽量を実現。タブレットにドッキングした時の重量も649gに抑え、ほかの10.1型タブレットと遜色ない重さを実現したという。
性能面では、Qualcommの最新クアッドコアCPU「Snapdragon S4 Pro APQ8064」を採用し、スマートフォンとしてはハイエンドクラスのCPU性能とGPU性能を実現。バッテリは本体側に2,140mAh、タブレット側に5,000mAhのバッテリを内蔵し、装着時は約2.5倍の駆動時間を実現する。
さらに、本体側は屋外でも見やすく明るい550cd/平方mの液晶ディスプレイや、100枚連写/60fps動画が撮影可能な高性能1,300万画素カメラを搭載。タブレット装着時でもこのカメラがそのまま使えるため、1,300万画素を維持したまま撮影できるが、これは現在市場にあるタブレットの中で最高の画素数とした。
ソフトウェアの面では、利用シーンにあわせて音質を最適化するソフトウェア「AudioWizard」をはじめ、アプリとデータのバックアップができるソフト、選択した単語や文章の翻訳が容易にできる「インスタント翻訳」、アプリの起動をパスワードでロックする「App Locker」、音声や画像も挿入できるメモ「SuperNote」などを搭載し、利便性を高めたとした。
最後に阿部氏は、「ASUSとして初めてSIMロックフリー端末を日本市場向けに投入するが、ユーザーの支持や反応が非常に良いと実感している。2011年に投入したTFシリーズから“伝説”を作り続けているが、今後も“伝説”を継続できるよう、イノベーションのある製品を投入し続けたい」と述べた。
なお、本日(18日)限定ではあるが、記者会見が行なわれた会場(六本木ヒルズのカフェ)では一般ユーザー向けのタッチ&トライイベントを16時~21時まで実施している。興味のあるユーザーは訪れてみると良いだろう。