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ドスパラ、GIGABYTE製のGeForce搭載14型Ultrabookを国内販売

~1,600×900ドット表示対応非光沢液晶採用

U2442
2012年12月より順次発売

 ドスパラは、GIGABYTE製のGeForce搭載14型Ultrabook「U2442」を2012年12月より発売する。価格はBTOで、10万円前後を予定している。

 本体後部にヒートシンクと排熱口を2つ設ける設計を採用したことで、20.8mmの薄さでディスクリートGPUの搭載を実現。安定性の向上に加えて、熱風をユーザーから遠ざけ、静音性を高めた。また、自動調光機能付きのバックライト付きキーボードを備え、薄暗い環境の中での操作性を高めた。

 CPUはCore i7-3517U(1.9GHz、ビデオ機能内蔵)、チップセットはIntel HM77 Express、液晶は非光沢の1,600×900ドット表示対応14型で固定だが、メモリは4GBまたは8GB、GPUはGeForce GT 640M(2GB、型番末尾V)または同650M(2GB、型番末尾F)、ストレージは128GB mSATA SSD、同+750GB/1TB 2.5インチHDD、256GB 2.5インチSSD、OSはWindows 8または同Proから選択できる。

 インターフェイスは、SDカードスロット、USB 3.0×2、同2.0×2、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリはリチウムポリマーで、駆動時間は約6時間。本体サイズは339×233×18.5~20.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量はHDD非搭載モデルが最大1.59kg、搭載モデルが最大1.69kg。

 なお、本製品はUltrabookに準拠するため超低電圧版(17W)のCPUを搭載しているが、熱設計的には35Wまで対応可能で、国内販売の予定はないものの、グローバルモデルでは通常電圧版搭載モデル(型番末尾N)も用意されている。次期CPUを搭載するモデルでは通常電圧版を採用したクアッドコアモデルの投入も考えているという。

 また、先述の通り本製品は2つの排気口とヒートシンクを備えているため、35WのCPUを搭載したとしても熱設計に余裕があるとし、将来的にはGeForceもGTX搭載モデルをラインナップしたいとした。

発表会で展示されたU2442
左側面のインターフェイス
右側面のインターフェイス
比較的クセの少ない日本語配列キーボード
キーボードはバックライトを内蔵
本体後部に排気口が2つ見える
底面に吸気口も多く設けられている
“次世代の究極Ultrabook”を謳う
14型クラスでは最強スペックを実現
CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000とのパフォーマンス比較
ダブル通気設計による放熱性の向上
速度重視のSSDと容量重視のHDDを搭載
液晶やキーボードへのこだわり
インターフェイス回りも充実させた
外カバーには質感の高いアルミニウム合金を採用

10.1型スレートと11.6型コンバーチブルも展開

 ドスパラでの扱いは決まっていないが、10.1型のスレートPC「S1082」、11.6型のコンバーチブルUltrabook「U2142」の国内投入も2013年以降に予定している。

 S1082は「通常のPC設計を基礎とし、タブレットまで縮小した」ことをコンセプトとするタブレットPCで、ミニD-Sub15ピンやHDMI出力、Gigabit Ethernetなどのインターフェイスを充実させたモデル。

 主な仕様は、CPUにCeleron 847(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)、Intel NM70 Expressチップセット、マルチタッチ対応1,366×768ドット表示10.1型ワイド液晶ディスプレイなどを搭載。メモリは2~8GB、ストレージは64~256GB SSDまたは320GB/500GB HDD、OSはWindows 8または同Proを選択できる。

 インターフェイスは、USB 2.0×2、SDカードスロット、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリはリチウムポリマーで、駆動時間は約3時間。本体サイズは270×173×14.94mm(同)、重量はHDDモデルが最大850g、SSD搭載モデルが最大790g。

発表会で展示されたS1082
上部にはスピーカーが見える
右側面にはUSBやHDMI、ミニD-Sub15ピンなどを装備
左側面のインターフェイス。スレートでGigabit Ethernetを搭載するのは珍しい
オプションのキーボード
オプションのDVDドッキングステーションに取り付けたところ
“実用強化型スレートPC”を謳う
デスクトップPCの設計を基礎とした
デュアルコアCPUとWindows 8の採用で、オフィス環境を実現
拡張バッテリやキーボードキットもオプションで用意
DVDドッキングステーションもオプションで用意する
最大500GBのHDDを内蔵でき、プライベート/ビジネスのデータを保存できる
一般的なノートと同等の接続性/拡張性を維持
ビジネスと娯楽の両シーンで活躍

 U2142は液晶が回転し、クラムシェルにもタブレットにもなるコンバーチブルなUltrabook。

 主な仕様は、Intel HM77 Expressチップセット、マルチタッチ対応1,366×768ドット表示11.6型ワイド液晶ディスプレイなどを搭載。CPUはCore i3-3217U(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)またはCore i5-3317U(1.7GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリは4/8GB、ストレージは24~256GB SSD+500GB~1TB HDD、OSはWindows 8または同Proを選択できる。

 インターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×2、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0+LE、130万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリはリチウムポリマーで、駆動時間は約6時間。本体サイズは339×188~200×20mm(同)、重量はSSD搭載時が最大1.39kg、SSD+HDD搭載時が最大1.49kg。

発表会で展示されたU2142
液晶部が回転し、タブレットとして利用できる。天地センサーも内蔵する
液晶は180度開くことができる
右側面のインターフェイス
左側面のインターフェイス
“変換自在”なUltrabook
「高性能回転式」マルチタッチUltrabookと位置づける
液晶をひっくり返してたためばタブレットとして利用できる
性能を損なうことなく、Core i5ではTurbo Boostを利用可能
タッチによりWindows 8を最大限に体験できる
最大1TBまでのHDDを内蔵可能
ほかの製品と同様、インターフェイスを充実させた
さまざまな応用が可能

ビジネスでもプライベートでも求められるUltrabookだからこそ

 4日に都内で開かれた製品発表会では、GIGABYTE本社から来日したDivision Director NB Product Management Division Mobility Business CenterのVincent Liu氏が挨拶。「GIGABYTEはビデオカードやマザーボードのリーディングカンパニーとして知られているが、ノートPCも日本市場に3年前から投入している。また、ODMも積極的に提供しており、技術力は高い。今回の製品は我々が一から開発、設計、製造を台湾で行ない、我々のブランドで打って出る、自信を持った製品。今後も日本市場を開拓していきたい」と抱負を語った。

 製品説明を担当したG-STYLE(ノートPC担当子会社) Account Manager Northeaset RegionのSabrina Chou氏は、「近年はUltrabookの普及で、ビジネスとプライベート両方を1台のノートPCに統合する利用スタイルが増加した。しかしこれまでのUltrabookは薄さを追求するあまり、インターフェイスの使い勝手や性能面である程度妥協が必要だった。U2442はGIGABYTEの設計思想に基づき、薄さや携帯性に加えて、インターフェイスの充実とディスクリートGPUの搭載による高い性能を両立。これによってビジネスとプライベート双方におけるニーズを完全に満たせる」とアピールした。

 また、S1082とU2142についても、インターフェイスやストレージ容量の面で、Androidデバイスや、ほかのコンバーチブル型Ultrabookに対するアドバンテージがあると語った。

Vincent Liu氏
Sabrina Chou氏
GIGABYTEのブランド
新製品の位置づけ
U2442の特徴
S1082とU2142の特徴

 発表会では、U2442を実際に使い最新のFPSゲーム「Call of Duty Black Ops II」をプレイするデモが行なわれ、画質を最高にした状態で、1,600×900ドット+4x MSAA+FXAAがONの状態でも40fps前後、1,920×1,080ドットにしてアンチエイリアスをすべてOFFにした状態でも40fpsのフレームレートを維持しており、U2442が持つ高性能さが確認できた。

発表会での「Call of Duty Black Ops II」のプレイデモ
画質設定画面。この設定で目視した限りでは40fps以上を維持していた
アンチエイリアスをOFFにし、フルHDに設定してみたが、フレームレートは変わらなかった

(劉 尭)