株式会社沖データおよび沖電気工業株式会社は、5年間無償保証付きのLEDプリンタ「COREFIDO 2」シリーズのラインナップを拡充し、A3モノクロLEDプリンタ3モデルを10月下旬より、A3カラーLED複合機3モデルを10月17日に発売する。
いずれのモデルも、LEDを採用することで長寿命を実現し、5年間の無償保証を提供。また、業界で唯一のメンテナンス品5年間無償提供を行なう。ユーザー登録をし、ユーザー側で交換することを前提に、定着器ユニット、転写ローラ、ベルトユニット、給紙ローラセットを5年間無償で提供。これによりユーザー側は導入当初から予算を立てやすいといったメリットが得られる。
●A3モノクロLEDプリンタA3モノクロLEDプリンタは、「B801n」、「B821n-T」、「B841dn」の3モデルが用意される、価格は順に68,040円、99,540円、141,540円。対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008、およびMac OS X 10.3.9以降。製品寿命は120万ページまたは5年。
B801nは低価格を実現したエントリー向けのA3モデル。印刷解像度は600×2,400dpiで、印刷速度はA4ヨコで35ppm、A3タテで20ppm。対応用紙はA3~B6、レター、リーガル、はがき、封筒など。給紙枚数は給紙トレイが580枚、マルチパーパストレイが110枚。自動両面印刷はオプションで対応する。
CPUはPowerPC 533MHzで、メモリは128MB(最大640MB)。インターフェイスはUSB、パラレルポート、Ethernet。本体サイズは485×450×373mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約22kg。
B821n-TはB801nにオプションの増設給紙トレイを1基追加したモデル。給紙枚数は合計1,270枚。本体サイズは485×595×522mm(同)、重量は約29kg。オプションで1段給紙トレイを増設でき、合計給紙枚数は1,850枚に達する。
B841dnは、B801nからプリントエンジンを強化し、True 1,200×1,200dpiの高解像度と、A4ヨコ40ppm/A3タテ22ppmの高速性、および自動両面印刷を実現したモデル。また、PostScript 3エミュレーション機能を搭載し、Mac OS 9.0~9.2.2をサポートする。そのほかの仕様はほぼ共通。本体サイズは485×521×373mm(同)、重量は約26kg。
B821n-T | B841dn |
●A3カラーLED複合機
A3カラーLED複合機は、「MC852dn」、「MC862dn」、「MC862dn-T」の3モデルが用意され、価格は順に417,900円、522,900円、627,900円。対応OSはWindows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008、およびMac OS X 10.3.9以降。製品寿命は60万ページまたは5年。
MC852dn | MC862dn | MC862dn-T |
いずれもプリンタ、スキャナ、コピー、FAX機能を備えた複合機で、コピー機ベースの複合機(コピア)の置き換えを狙う。最大毎分26ページ(カラー)の高速コピー機能や、A3両面コピーに対応するRADFを標準搭載する。
MC852dnのプリンタ部の主な仕様は、印刷解像度が600×1,200dpi、印刷速度がA4ヨコカラーで22ppm、A3タテカラーで12ppm、A4ヨコモノクロで34ppm、A3タテモノクロで17ppm(いずれも片面)。対応用紙はA3~B5、レター、リーガル、はがき、封筒など。給紙枚数は給紙トレイが320枚、マルチパーパストレイが110枚。オプションの「増設トレイユニットD5」で550枚、「同D4」で1,100枚増設可能。
スキャナ部はセンサーがCCD、解像度が600×600dpi、読取り階調は各色8bit。FAXの通信速度は33.6kbps。
メモリは標準で512MB搭載し、最大768MBまで増設可能。また、40GBのHDDを内蔵する。インターフェイスはEthernet、インターフェイスはUSB、パラレルポート、Ethernet。本体サイズは565×658×663mm(同)、重量は約68kg。
MC862dnはMC852dnからカラーの印刷速度を向上させ、A4ヨコで26ppm、A3タテで15ppm(同)を実現したモデル。それ以外の仕様や本体サイズや重量などはほぼ共通。
MC862dn-Tは、MC862dnに増設トレイユニットD4を標準搭載し、床置きできるショートキャビネットを加えたモデル。それ以外の仕様はほぼ共通。本体サイズは845×766×1,124mm(同)、重量は約96kg。
●2012年は反転攻勢の年、出荷台数も上方修正16日に都内で開かれた製品発表会の冒頭では、沖データ 代表取締役社長 平本隆夫氏がプリンタ市場の動向について説明。「2011年はタイの洪水により我々の工場が被害を受け、それに伴い一時期販売台数やシェアが下落したが、2012年はCOREFIDO 2シリーズの投入により反転攻勢の年となる。ラインナップの拡充、プロモーションの展開などによって、上期で前年比20%の販売台数増加を実現した。今回の新製品投入で、下期も前年比20%の販売台数増を目指す。2011年実現できなかったシェア10%に再チャレンジしていきたい」とした。
製品の特徴について解説した沖データ 開発プロジェクトリーダーを務める池田暁氏は「我々のLEDプリンタはシンプルな構造で、高速性、小型化、高画質、高耐久性、シンプルなメンテナンス性を実現し、他社のレーザープリンタとの差別化を実現した。また、COREFIDO 2シリーズは、5年保証やメンテナンス品を無償提供することで、トラブル時の突然の出費を抑えられ、企業は導入時のコストが計算しやすくなる。今回のラインナップの販売目標は合計年間2万台。元々、2012年度でCOREFIDO 2シリーズ全体で72,000台を目指していたが、新製品の投入によって75,000台に上方修正する。これはCOREFIDO初代の約1.4倍に相当する」とした。
(2012年 10月 16日)
[Reported by 劉 尭]