沖データ、LEDプリンタでA3モノクロとA4カラー複合機市場に参入
~CMには引き続き菅野美穂さんを起用

10月上旬 発売
価格:99,540~141,540円



 株式会社沖データ、A3モノクロLEDプリンタ2機種およびA4カラーLED複合機2機種を10月上旬より発売する。

 今回発売の新機種は、プリントヘッドにLEDを採用する「COREFIDO」シリーズとして初のA3モノクロとA4カラー複合機。LED採用による、高速印刷や、タフ設計、省電力などを謳う。また、従来シリーズ同様5年間の無償保証がつく。

B840dnとMC561dnMC361dnとB820n

 A4カラー複合機は、フルスクラッチで新規に設計した製品。LEDの採用により、従来機より小型化したほか、3.5型液晶パネル搭載、両面印刷と自動給紙装置による両面スキャンなどが特徴。ラインナップは「MC561dn」と「MC361dn」の2機種で、価格は順に131,040円、118,440円。外観や基本機能は共通で、印刷や読み取り速度などが異なる。

MC561dn

 MC561dnは、印刷解像度が600×1,200dpi、印刷速度が片面はカラー26ppm、モノクロ30ppm、両面がカラー14ppm、モノクロ16ppm、ファースト印刷時間はカラー約8秒、モノクロ約7.5秒、読み取り解像度は1,200×1,200dpi、読み取り速度はカラー約20ppm、モノクロ約30ppm。ファックス機能も搭載する。

 給紙枚数は280+110枚。インターフェイスはUSB 2.0とEthernetで、MC561dnは、4GBのSDカードも標準付属。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008、およびMac OS X 10.3.9~10.6。ページ記述言語は、PCL6エミュレーションと、PostScript 3エミュレーションに対応する。

 プリンタ用の「Green ASIC」とスキャナ用の「Green ASIC IM」ASICを搭載し、スリープ時の消費電力を1.5Wに抑えた。最大消費電力は1,170W。本体サイズは427×509×444mm(幅×奥行き×高さ)、重量は29kg。

 ランニングコストはモノクロが約3~3.1円、カラーが約12.2~13.6円。トナーカートリッジは、約3,000~3,500枚、トナーカートリッジ(大)は約5,000枚、イメージドラムユニットは約20,000枚の印刷が可能。

 A3モノクロは、タフ設計と高速さに対するニーズを元に開発した製品で、120万ページの長寿命を謳う。また、内部設計を簡素化し、メンテナンスも楽にできる。ラインナップは「B840dn」と「B820n」の2機種で、価格は順に141,540円、99,540円。こちらも、基本機能と基本外観は共通。

B840dn

 B840dnは、印刷解像度が1,200×1,200dpi、印刷速度が片面A4 40ppm、片面A3 22ppm、両面A4 30ppm、両面A3 18ppm。給紙枚数は580+110枚。ファースト印刷時間は5秒以内。

 インターフェイスは、USB 2.0、パラレルポート、Ethernet、SDカードスロット。対応OSは、Windows 2000/XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008、およびMac OS 9.0~9.2.2、Mac OS X 10.3.9~10.6。ページ記述言語は、PCL6エミュレーションと、PostScript 3エミュレーション、ESC/P 24-J84に対応する。

 ランニングコストは約3.4円。トナーカートリッジは、約6,000枚、トナーカートリッジ(大)は約20,000枚の印刷が可能。

●今後は大企業や官公庁をターゲットに

 1日に行なわれた発表会では、同社代表取締役社長の杉本晴重氏が、直近の業績と新製品にかける意気込みなどを語った。

 COREFIDOシリーズは2008年に発売を開始。他社にはない5年間無償保証を武器に、この2年間で大きく成長。2010年度上期の売り上げも当初の前年同期比7%増という見込みに対し、それを大きく超える17%増を果たした。また、既存製品2機種が2010年グッドデザイン賞を受賞したことも言及した。

 今回の4機種は、これまでの同シリーズがカバーできていなかった、A3モノクロとA4カラー複合機で、新機種の投入により、すべての市場に対応するラインナップが揃うことになる。中でもA3市場は規模が大きい。ここは大手の競合が複合機などで先行しているが、単機能プリンタへのニーズが根強いことから、5年保証などを武器に、独自の訴求方法で大企業や官公庁へ攻め入っていく狙い。

 年間でA4カラー複合機は3千台、A3モノクロは3万台の販売を目標とする。全体のシェアについては、2010年度8%、2011年度は10%の獲得を目指す。

代表取締役社長の杉本晴重氏今回の新製品でフルラインナップが揃う2011年には2桁シェアを目指す

 また、CMについては引き続き女優の菅野美穂さんを起用するが、本日付けで放映開始する新CMを披露するとともに、菅野美穂さんも壇上にゲストとして招かれた。

 菅野さんは同社製品について、私は坂の上の雲というドラマを足かけ3年やってきて、非常に長い時間と感じたが、その間に仲間達と強い信頼関係を築くことができた。5年保証というのは、それをさらに上回る期間で、沖データのユーザーに対する愛を感じる、などと感想を述べた。

菅野美穂さん
杉本社長と並んでCMやパンフレットなどでは5年保証の5を持って登場する

(2010年 10月 1日)

[Reported by 若杉 紀彦]