日本ヒューレット・パッカード株式会社は12日、個人向けデスクトップPCの2012年冬モデルを10月26日より順次発売する。
今回から複雑になっていたブランド名の位置付けを変更。従来から続く「Pavilion」はシンプルさをベースに展開。「ENVY」については、高性能、Beats Audio、特別な筐体素材、タッチ対応などの特徴がある。さらに上位に「Spectre」があり、先進コンセプトなどを持ったプレミアム製品という位置付けになった。
デスクトップPCは、上位性能や多機能タイプにENVYブランドが付けられ、タッチ対応の液晶一体型には「TouchSmart」が付け加えられる。
液晶一体型はラインナップが分かりやすく整理され、3機種に減少。23型が「HP ENVY 23」の上位ブランド、20型が「HP Pavilion 20」の下位ブランドになる。
タッチ対応の20型として「HP ENVY 20 TouchSmart」が追加された。発売は10月26日。
Windows 8 UIに適した10点マルチタッチ対応、1,600×900ドット対応の20型ワイド液晶(前面ガラスパネル)を搭載し、Beats Audioスピーカーを内蔵。直販はフルカスタマイズ対応で、東京生産。同じく東京生産の量販店モデルも用意される。
カスタマイズ構成は、Intel第3世代Coreプロセッサー・ファミリー、メモリ4GB~16GB、HDD 500GB~2TB(1TBはSSDキャッシュ追加対応)、DVD/BDドライブ、3波TVチューナ(15倍ダブル録画対応)の有無、OSのエディション、Officeなどを選択できる。最小構成の直販価格は59,850円。
HP Pavilion 20 |
HP Pavilion 20は、価格を抑え、非光沢の液晶パネルを採用したエントリータイプの液晶一体型PC。販路で構成が異なり、量販店がCeleronベース、直販がAMD EシリーズAPUベースとなる。仕様は固定。
共通の仕様として、メモリ4GB、DVDスーパーマルチドライブ、1,600×900ドット対応20型ワイド液晶、Windows 8 64bitを搭載。量販店モデルはCeleron G550(2.60GHz)、HDD 1TBを搭載し、店頭予想価格は7万円前後から。直販モデルはE1-1200(1.40GHz)、HDD 500GBを搭載し、直販価格は45,990円。
HP ENVY 23は、OSがWindows 8になり、CPUのカスタマイズ項目が強化された。直販価格は49,980円から。
タワー型のデスクトップPCは、今回からのブランドルールに合わせて、上位の「HP Pavilion h9 Phoenix」、「HP Pavilion Desktop PC h8」の2つがENVYブランドに変更。「HP ENVY Phoenix h9」、「HP ENVY h8」になった。また、スリムタイプのs5シリーズはSlimlineを付け、「HP Pavilion Slimline s5」と名は体を表すようになった。
ENVY2機種はビデオカードにGeForce GTX 660が追加され、「HPスマート・キャッシュ」という機能でSSDをHDD用キャッシュにする構成が選べるようになった。
PavilionはSlimline s5のほか、ミニタワーの「HP Pavilion P6」もアップデート。AMD Trinity搭載モデルのAPUがA8-5600K、A10-5800Kに変わった。
共通でOSはWindows 8になっている。
HP x2401 |
今回の新デスクトップPCに合わせ、フォトフレーム風デザインの24型ワイド液晶ディスプレイ「HP x2401」を追加。11月中旬より発売する。直販価格は27,930円。
パネルは非光沢のVA、最薄部11mmが特徴。主な仕様は、解像度1,920×1,080ドット、コントラスト比5,000:1(最大1,000万:1)、視野角が上下/左右ともに178度。インターフェイスはDisplayPort、HDMIなどを備える。
(2012年 10月 12日)
[Reported by 山田 幸治]