アン チー・ハ氏 |
Razerは8月30日、都内で記者会見を開催し、7月末に発表したメカニカルスイッチ採用キーボード「BlackWidow 2013」シリーズ、および8月に発表した液晶搭載キーボード「DeathStalker Ultimate」などを展示した。
記者会見では同社 プロダクト・マーケティング・スペシャリストのアン チー・ハ氏が製品機能を解説した。発表会の内容は基本的にプレスリリースで発表された通りの内容となっている。
DeathStalker Ultimateは、Razer初のゲーミングノートPC「Blade」に搭載されている「Switchblade UI」と同等の機能を、キーボード単体に取り入れた製品。右上に5個×2列の液晶キーを搭載し、ゲームで使用するコマンドやマクロを登録して、アイコンで表示させることができる。
また、その下部には専用アプリが利用できる4.05型のタッチ対応液晶を搭載し、FacebookやTwitter、メール、あるいはゲームのステータスなどを表示できる。アン氏は、「マルチタスクのゲーマーに最適な機能を提供する」という。ただし、現時点では日本語表示には非対応となっており、対応は検討中としている。
設定ユーティリティは常駐しているものの、ゲームの起動に伴って自動的にモードを変更する機能を有していないため、マニュアルでの切り替えになる。また、マウス製品のようにオンボードメモリを備えておらず、基本的にソフトウェアベースでマクロを実現している。
なおこの液晶で利用できるアプリは、同社のクラウドサービス「Synapse 2.0」を通して提供されるほか、専用のSDKを通して自身で開発することもできる。開発者はフォーラムを通して開発に関する情報が得られるほか、アプリをRazerに提出して承認されれば、Synapse 2.0を通してすべてのユーザーに配信できるという。
このほか、左側にも5個のマクロキーを搭載。キーは最大10キーまでの同時押下に対応する。バックライトはRGBで、ユーザーによるフルカスタマイズが可能。インターフェイスはUSB。
Switchblade UI利用の一例 | 利用するソフトに応じて機能を切り替えられる |
ゲーム起動中では実際ゲームのステータスを表示させることも可能 | 照明を自由にカスタマイズできる |
DeathStalker UltimateからSwitchblade UIをテンキーに替えたシンプルな「DeathStalker」も発売される。なお、両製品とも日本での発売は第4四半期とされており、価格は未定となっている。
シンプルなDeathStalker | DeathStalker底面。DeathStalker Ultimateもそうだが、メンブレンスイッチの感触だった | DeathStalkerの特徴 |
BlackWidow 2013シリーズは、従来のBlackWidowシリーズからアンチゴースト機能を強化し10キーの同時押下に対応したほか、新たにSynapse 2.0への対応を果たしたモデル。インターフェイスはUSB。
上位のBlackWidow Ultimate 2013では従来の青色バックライトLEDから緑色バックライトLEDに変更し、ベーシックのBlackWidow 2013は新たにUSBポートと音声入出力を新規追加することで、従来との差別化を図った。両製品ともにCherryのメカニカルスイッチであるMX青軸を採用しているが、MX茶軸を採用した「ステルス・バージョン」も用意される。
また、マクロキーとテンキーを省いてUSBケーブルを取り外し可能とし、持ち運ぶためのポーチを添付した新ラインナップとして「BlackWidows Tournament Edition」を追加した。この3製品も日本での発売は第4四半期で、価格は未定だ。
BlackWidowシリーズ | アンチゴースト機能を強化 |
(2012年 8月 30日)
[Reported by 劉 尭]