米Razerは26日(現地時間)、タッチ対応の小型液晶をセカンドディスプレイとして備えた17型ゲーミングノートPC「BLADE」を発表した。米国では2011年第4四半期に発売し、価格は2,799.99ドル。
キーボードの右側に、タッチ対応の小型液晶ディスプレイを装備。同社は「Switchablade UI」と名付けており、ユーザー独自でゲームのコマンドやマクロなどを登録して、タッチすることで実行できる。「Battelfield 3」、「Rift」、「End of Nations」、「League of Legends」などのゲームはプリセットがあらかじめ用意される。また、ゲーム中の情報を表示するモードと、マルチタッチ対応の液晶タッチパッドとして利用できるモードを切り替えられる。
タッチパッドにタッチ対応液晶を採用した同様のコンセプトとしては、シャープの「Mebius(メビウス) PC-NJ70A」が挙げられる。PC-NJ70Aがタッチの検出に光センサーの独自液晶を採用しているが、本製品の方式は不明。また、現時点ではタッチ液晶のサイズも公開されていない。
タッチ液晶の上には10個のカスタム可能なキーが備え付けられており、キートップに液晶ディスプレイを搭載。液晶にはゲームのコマンドアイコンなどを表示できる仕組みとなっている。同様のコンセプトとしては露Art.Lebedevが開発/販売していた「Optimus」シリーズが挙げられる。一方、メインキーボードはバックライト付き。
ハードウェア面では、ディスクリートGPUやフルHD(1,920×1,080ドット)表示対応17.3型ワイド液晶ディスプレイなどゲーム向けの装備に加えて、本体サイズは427×27.7×22.4mm(幅×奥行き×高さ)の薄型筐体を特徴としており、競合製品と比較してポータビリティに優れるとしている。
主な仕様は、CPUにCore i7-2640M(2.8GHz、最大3.5GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、Intel 6 Expressシリーズチップセット、GPUにGeForce GT 555M(2GB)、320GB HDD、フルHD対応17.3型ワイド液晶ディスプレイなどを備える。搭載OSは不明。
インターフェイスは、USB 3.0、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、HDMI出力、IEEE 802.11b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0、HD対応Webカメラ、音声入出力などを備える。バッテリは60Wh。本体重量は3.16kg。
本体は17.3型ノートとしては薄型 | Switchablade UIの部分 | 天板部にRazerのロゴ |
(2011年 8月 29日)
[Reported by 劉 尭]