パナソニックは、10型クラスのモバイルノートPCの新製品「Let'snote J9 ハイパフォーマンスモデル」(型番:CF-J9LY1AHR)を10月15日より発売する。価格はオープンプライス、店頭予想価格は180,000円前後、Office Home and Business 2010モデル(型番:CF-J9LY1NHR)が205,000円前後の見込み。
10.1型ワイド液晶を採用した新シリーズ。新しく開発した基板、放熱機構により、通常電圧版のCore i5-460Mを搭載。クロックは通常時2.53GHz、Turbo Boost時2.80GHzで動作する。10.1型以下のノートPCとして通常電圧版CPUを搭載するのは世界初としている。
ストレージにはモジュールタイプのSSD 128GBを標準搭載。独自アプリケーション「クイックブートマネージャー」でOS起動時の環境をカスタマイズをでき、不要なサービスの読み込みを遅らせられる。SSDとクイックブートマネージャーの組み合わせで、電源を入れてデスクトップが表示されるまで15秒程度に高速化される。
ディスプレイはワイド化され、解像度は1,366×768ドットに変更。また、ワイド化によりキーボードに極端に小さなキーは無い。キートップは長方形の左上と右下に丸みを持たせた「リーフ型キーボード」で、従来のキートップのものよりも1割程度タイプミスを低減するという。
バッテリは標準で6セルリチウムイオンの「バッテリーパック(L)」を搭載し、駆動時間は約12時間。
10.4型のLet'snote Rシリーズと比較して、液晶のワイド化/高解像度化、CPU/ストレージ速度とバッテリ駆動時間の向上を果たした。インターフェイスには新たにHDMI出力、WiMAXを追加したほか、USB 2.0が3ポートに増えた。OSはWindows 7 Professionalから、Home Premiumに変更された。
標準添付される専用ジャケット(パンサーブラック) |
一方で、筐体の変更により堅牢性は30cm落下(非動作時)までの対応になった。それを補うものとして、本体を包み込む専用ジャケットを標準添付する。このジャケットを装着すると、Let'snoteシリーズで謳われている76cm動作落下、100kgf加圧の耐性を持つようになる。このほか、ジャケットには片手で落とさないように持てるハンドストラップを装備する。ジャケットの重量は約215g。
主な仕様は、Core i5-460M(2.53GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB(最大6GB)、SSD 128GB、1,366×768ドット表示対応10.1型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(32bit、64bitセレクタブル)を搭載。
インターフェイスはUSB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、WiMAX、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDXCカードスロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは251.9×171.7×27.3~35.1mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約990g。ジャケット装着時は259×185×39~48mm(同)、約1,205g。
直販サイト「マイレッツ倶楽部」のプレミアムエディションは、Core i7-640M(2.80GHz、Turbo Boost時3.46GHz)、メモリ4GB、SSD 256GBなどの上位スペックに加え、Bluetooth 2.1+EDR、FOMAハイスピード対応ワイヤレスWANもしくはExpressCard/34スロットが追加される。また、ジャケットの色として、シフォンホワイト、パンサーブラック(店頭モデルと同じ)、カーディナルレッド、イーグルブラウンの4色が選択できる。
(2010年 9月 28日)
[Reported by 山田 幸治]