STマイクロとLG、内部DisplayPort規格案「iDP」をVESAに提出
~LVDSの代替、使用料無料のオープン規格

11月18日 発表



 STマイクロエレクトロニクス株式会社とLG Displayは18日、液晶ディスプレイの内部接続に使われているLVDS規格の代替を目的とした「iDP」(Internal DisplayPort)規格案をVESAに提出したと発表した。

 iDPは、使用料無料の業界規格として作成された、DisplayPortベースの液晶向け内部接続インターフェイスのオープン規格。現行のLVDSよりも高速なDisplayPortをベースにすることで、コストや電磁波ノイズなどを低減できるとしている。

 具体例として、RGB各色10bit、240Hz駆動の1,920×1,080ドット(フルHD)に必要な信号の場合、LVDSでは96本の信号が必要だが、iDPでは17本(8組の差動ペア、1本のホットプラグ検出)の信号で実現可能という。iDPの差動ペア当たりのリンクは3.24Gbpsで動作する。

 STマイクロエレクトロニクスでは、LVDSからスムーズに移行できるiDP製品を計画しており、LVDSとiDPのブリッジIC、120HzのiDP出力が可能なTV用SoC、240HzでiDP出力できるビデオエンハンスメントICなどを12月よりサンプル出荷する予定。

(2009年 11月 18日)

[Reported by 山田 幸治]