東芝、初のBDドライブ搭載ノートPC 4機種を発表

BDドライブ搭載のQosmio G60

10月22日より順次発売
価格:オープンプライス



 東芝は13日発表したWindows 7搭載ノートPCのうち4機種にBlu-ray Discドライブを初めて搭載した。搭載されるのは、Qosmio G60、dynabook Qosmio GX、dynabook TV/TXの4機種。

 東芝は、HD対応の光ディスク規格争いでHD DVDを推進したため、これまでBDドライブを搭載した製品は販売していなかった。

●Qosmio G60

 18.4型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイと映像専用の「SpursEngine」を搭載した最上位機種。11月下旬発売で、予想価格は29万円前後。

 SpursEngineに対応した「Corel DVD Movie Writer」のカスタマイズ版を搭載しており、搭載していない場合に比べ、エンコード速度が5倍速いとしている。

 OSはWindows 7 Home Premiumで、32bitと64bitが選択できる。同社ではこれを「セレクタブルOS」と称している。基本仕様が強化されており、CPUはCore 2 Duo P8700(2.53GHz)へ、GPUはNVIDIA GeForce GT 230Mが搭載される。メモリは4GB、HDDは500GB、光学ドライブはBD-R+DVDスーパーマルチコンボドライブ。

【お詫びと訂正】初出時に光学ドライブをBD-ROM+DVDスーパーマルチコンボドライブとしておりましたが、BD-R+DVDスーパーマルチコンボドライブの誤りです。お詫びして訂正させていただきます。

 インターフェイス類や専用ソフトウェア類も充実しており、フラグシップといえる機種になっている。ボディカラーは黒を中心に赤でアクセントを付けた「オリエンタルレッド」で、印象的な外観となっている。

液晶背面のロゴもレッド本体左側面にBlu-rayドライブを装備

●dynabook Qosmio GX

dynabook Qosmio GX

 Qosmio G60から、地上デジタルTVチューナとSpursEngineを除いた製品で、BDの鑑賞やゲームでの使用を想定している。11月下旬発売で、予想価格は22万円前後。

 CPUやGPU、セレクタブルOSシステムなども継承しており、TV録画を必要としない場合にはコストパフォーマンスの高いシステムとなっている。

●dynabook TV
dynabook TV/プレシャスブラックは上位機種のみ

 地上デジタルチューナー内蔵の16型1,366×768ドット液晶搭載機。BD-ROM+DVDスーパーマルチコンボドライブ搭載の上位機種は10月22日発売で、予想価格は18万円台半ば。DVDスーパーマルチドライブ搭載の下位機種も同日発売で、予想価格は14万円台半ば。

 OSはWindows 7 Home PremiumのセレクタブルOS。上位機種がCore 2 Duo P8700と500GB HDD、下位機種がCeleron T3000(1.80GHz)と320GB HDDとなる。

 カラーバリエーションは、上位機種がプレシャスブラック1色のみ、下位機種はリュクスホワイト、スウィートピンクの2色から選べる。

リュクスホワイトスウィートピンク本体右側面にBlu-rayドライブを内蔵

●dynabook TX

 今回からTXもTVと同じ筐体に変更された。基本仕様もTVに準じるところが多い。

 地上デジタルTVチューナは搭載されないが、全モデルにCore 2 Duo P8700とBD-ROM+DVDスーパーマルチコンボドライブを搭載する。

 メモリやHDD容量、Officeの種別などにより3通りのモデルが用意される。10月22日発売。予想価格は16万円前後~17万円台半ば。

 カラーバリエーションは複雑で、PowerPoint搭載の上位機種がプレシャスブラックのみ、メモリが2GBと少ない下位機種がリュクスホワイトのみ。中位機種のみスウィートピンクを加えた3色から選択できる。

dynabook TX/プレシャスブラック3色から自由に選べるのは中位機種のみ

(2009年 10月 13日)

[Reported by 伊達 浩二]